OculusかVIVEが欲しいな~という日記

昨年2016年と言えば、「VR元年」と言われた年でしたね。
そこで登場したVRデバイスといえばOculusとVIVE。コンシューマ用にはPSVRがありますが、オトナの事情で論外です。

PCでVR楽しむなら現在の選択肢はOculusかVIVEなわけですが、これらの問題点は「画面解像度がちょっと低い」という部分ですね。正確には解像感が低く、網目感があるというべきでしょうか。
PSVRがRGBの有機ELに対し、OculusとVIVEはRGBGの有機ELです。ペンタイル配列とも言われますね。解像度自体はPSVRの方が一回り小さく、フルHDのパネルなのですが、このサブピクセルの構造の違いによって低解像度でもPSVRの方が網目感が少なく、いい感じに見えるという話を聞きます。

20170816012133
4ドット分でイメージ図を作るとこんな感じ。
RGBGは1ドットをRGBで作らず、隣接するドットと赤と青を共有することで表示する、と考えると分かりやすいですね。そのため、拡大して見ると網目っぽい、まぁ「荒い」と感じるわけです。あ、実際にはOculusとVIVEはダイヤモンドペンタイルと呼ばれる配列になっていて、図とはまた少し違うんですけど、イメージ図を作るのが面倒だったのでよくあるペンタイルでイメージしました。エクセルで1分で作れるんですよねこのイメージ図なら。

またこれ私個人の問題ですが、先日までグラボがGTX970だったので、VR機器発売当時に「必要スペック」として挙がっていたもの、つまり最低限動作はするレベルでした。快適とは言い難い。なので2016年当時は「買い換えるにはまだ早いな~」って状態でした。

というわけで、私はOculusにしろVIVEにしろ、「とりあえず次世代機が出てRGB配列になったら買い時だ」と思っていたわけです。自分自身のPC買い替えタイミング的な意味でもそれがジャストそうだな的な。それが、先日GTX1080Tiを半ば衝動買い的にポチってしまったことで一気に超ハイエンド化、VRをしっかり動かせる環境になってしまったのです。そうするとやっぱり「VR欲しい!」と思っちゃうんですよね~。

実は今、Oculusが安い

20170816182304
現在Oculusはサマーセール中、本体とTouchのセットで5万円という破格の金額になっています。送料込みでの5万円です。

これは本当にめちゃめちゃ安いですね、当初は本体+Touchで12万円を突破、「VIVEより高いじゃん」とか言われてたのに。ここまで安くするのはなぜでしょうかと考えれば、やはり普及率を稼ぐためだと思われます。

2017年後半からはマイクロソフトもVRに参戦します。正確にはあれはMRですが、まぁここではVRということにしてください。
WindowsでパソコンOS業界を牛耳っているマイクロソフトです。マイクロソフト製のデバイスである ホロレンズは高価格ですが、半透明パネルを搭載しないものが今後各メーカーから出てきて、値段も安いと言います。やはり注目度は高く、VRを仕事として使おうとした時に、Officeワークとの親和性が最大限活かせるのはマイクロソフトVRでしょう。あまり流行ってないけど一応Windows標準でゲーム配信プラットフォームもあります。標準ってやっぱり強いと思うんですよ、流行ってないけど。

そしてVIVE。これはPCゲームプラットフォームとして最大のSteamを抱えるValveが出している商品ですね。
VRゲームを出すなら真っ先にここに対応するべきでしょう。Steamで売らないPCゲームなんて、売る気がないとしか思われません。

その一方でOculusには・・・パッとしたものがないのですね。GearVRでスマホVRに乗り出していますが、所詮はスマホです。
発売当初はルームスケールVRがなかったことも大きいでしょうか。実際問題として、普及率はVIVEに大きく差をつけられています。今後マイクロソフトがVRを出して来ることで、ますます立場が危うくなると予想されます。だからこそOculusは値下げで普及率を稼ぐ作戦に出たのではないか、というのが安直な予想ですね。まぁ実際そうなんでしょう。

もしも自分がゲーム開発者だとしたら、どう対応していくでしょうか。やはりSteamは欠かせませんので真っ先にVIVE。その次はと思えばマイクロソフトが挙がってきて、最後に気が向いたらOculusでしょう。まぁ、今はOculusとVIVE、互いに互換モードが強くなってきているのですが、それでも互換モードは互換モードですので、あえて除外して考えさせて下さい。
そうなると購入側として見ても、やっぱりOculusにはあまり未来がなく、VIVEを選んでおくのが無難なんじゃないかな~って思ってしまうわけなんですよね。安いからと言って買って、安物買いの銭失いになっては元も子もない。

が、VIVEでもOculusでもペンタイルなので、RGBになるであろう次世代機での成熟が一番の買い時じゃね思っているのは変わりません。そうなると、繋ぎとして安いOculusを買うのがいいんじゃね!?っていうのが最近私の中で出てきた考えでして、GTX1080Ti購入と合わせてムクムクと物欲が湧き上がってきているわけですよ。OculusもVIVEも次世代機はまだ先だよとか言ってますしね(毎年出すようなものではない、ということ)。

Oculus買うならもう一個センサーを買おう

Oculusは本体のみの場合、位置を検知しないVRです。なのでXboxOneコントローラーが付属していました。
そこへTouchというモーションコントローラーと、それに付属してくるセンサー(本体付属とあわせて2個)をあわせて接地することで、ルームスケールVRを実現します。が、センサーを2個正面に置く関係から、正面180度までしか対応しません。一応、2個を対角線上に置くことでVIVEのようにすることもできるそうですが、精度が良くないとか。

Oculusで360度ルームスケールVRをする場合、もう1個センサーを買い足して、正面2個、斜め後ろ1個の合計3個が推奨されています。なので、Oculus買うならもう一個センサー購入と考えた方がいいでしょう。VRと言えばやっぱりルームスケールはあったほうがいいはずです。センサーのお値段は7800円なので、Oculusの現在の実質的なお値段は57,800円と考えていいでしょうね。ちなみにVIVEは107,784円なので、まぁまだまだOculusは安いです。

メガネには注意

ゴーグル型デバイスには必ずついて回る問題ですが、メガネとの相性は見た目からしても明らかに良くないです。私もメガネマンなのでとても心配です。
OculusでもVIVEでも公称スペックとしてはメガネのまま使えると言っているものの、シャープな頭蓋骨を持つ白人を前提にデザインしているこれらVR機器は、平坦な頭蓋骨の日本人にとって「締め付けられる」感が強く、メガネつけると更にキツくなると聞きます。
ググった限りでは、メガネと併用での親和性はPSVRが最も高く、次にVIVE、最後にOculusですね。なのでOculusでメガネはとても怖いです。解決策は大きく分けて3つあります。

1.VR Lensを買う

VR Lensという商品があります。

20170816184745
ゴーグル内にセットできる度入りレンズを購入し、普段使っているメガネは外して使用します。
Oculus、VIVEなどに専用に設計されたデザインなのでしっかりと装着でき、また度数についても細かくオーダーできるのが魅力的でしょう。乱視にも対応です。

利点は、OculusやVIVEから見て非公式とは言え、専用に作られたものなので完璧なフィット感。欠点は、ちょっと高めです。
レンズのオーダー内容で大きく変わるのですが、1万円以上はすると考えていいかと。なぜなら軽い近視の人であればメガネなしでもいけますからね。視力矯正しないと無理ーって人はそもそも強い近視なのです。

金額の参考として私の目の度数で試算したところ、右S-4.75 C–0.50 AX25、左S-4.75 C–0.50 AX170で、98ユーロです。
ここに更にレンズクオリティアップとか、ブルーガードコーティングとかを追加することもできますよ。送料は意外と安くて日本宛てでも7ユーロっぽいので、合計105ユーロ、だいたい13000円~ですね。

2.VR Lens相当品を3Dプリントする

20170816185405
VR Lensに似た枠を3Dプリンターで作り、レンズは別注文するという手段です。3Dデータはここで公開されています。
タイトルがVR Lens Lab Oculus Rift mount (unofficial)とあるので、VR Lensをマネて作ったのかも知れませんね。

20170816185340
レンズサイズはこのメガネと互換性があるようにデザインされています。
よって、このメガネをレンズ付きで注文、もしくはフレームだけ購入してメガネ屋に持ち込んで作ってもらうというのが一般的な入手方法でしょう。
もしくは枠の3Dデータを元にしてメガネ屋がレンズを作れる枠も作る、という方法もあります。これについては実際にやった方のブログ記事もあり、なんとデータも公開してくれていました。

この方法の利点は完璧なフィット感を得つつ、3Dプリンターを持っている人ならば、VR Lensより安いということでしょうか。
そして欠点は面倒ということと、何よりも3Dプリンターが必要ということですね。3Dプリンターを持っていなければ業者に出力してもらうことになって、肝心の安さも薄れていきます。てかVR Lens買ったほうが安くね。私は3Dプリンター持ってないので、この方法は無理ですね。

3.水中マスク用の度入りグラスを使う

これ、具体的にはこちらのブログを見て知りました。

リーフツアラー 度付き レンズ 水中マスク用 レンズ フレーム RA0508
リーフツアラー(REEF TOURER)
売り上げランキング: 4,078

このような、水中ゴーグルにセットできるように作られた商品があるんですね。
これを流用し、VR Lensなどと同じようにゴーグル内に固定してしまうという手段です。
この方法の利点はとにかく安いことでしょう。で欠点は、VR機器用にデザインされたものではないためフィット感が完璧ではないことと、レンズの度数の選択肢があまり多くないということです。

20170817001416
度数の選択肢はこんな感じ。-2.0から、1.0単位ですね。乱視もありません。ただしめっちゃ安く、フレーム350円、レンズ1枚700円です。送料入れて2500円くらいですかね。

VRの焦点距離はおよそ2~3メートルに調整されているので、理論上は度数がちょっと弱めでも問題ないはずです。よほど重度の近視でもなければ-6.0でも無理ーっ!ってことは起こらないかと。ただまぁ、中途半端にこんなもの買うくらいならちゃんとした度数で安物メガネ買ってきて、ツルの部分はもぎ取って、ゴーグル内に固定しちゃった方がいいような気も。今時安物メガネなんて数千円で買えますからね。

その他

1~3ではゴーグル内レンズの選択肢を並べてみました。やっぱりこういった方法が快適性を高める選択肢になると思います。
それ以外の方法となると、どうにかして緩和するしかないでしょうね。いくつか調べてみたところ、次のようなものがありました。

  • クッションパーツのサイドをテープでしばり、隙間を作る。
  • クッションパーツを交換し、締め付けの弱いものにする(距離が発生して良くないらしい)。
  • 顔と密着するクッションパーツの一部を切り取り、枠への圧迫をなくす(やっている方のブログ)。
  • メガネを買ってきてツルをもぎ取り、フレームごとゴーグル内に入れる(やっている方のブログ)。
  • できるだけ小さいメガネを買って普通に装着

まぁ・・・なんかパッとしないですね。
私は普通のメガネでもよく鼻が痛くなる程度には敏感肌なので、多少の締め付けでもかなりツラくなりそうです。やっぱりVR Lensを買うのが一番ですかねぇ。
もしVR Lensを購入した場合、Oculusだと57800円+105ユーロ、7万円をちょっと超えるくらいの金額ですね。VIVEよりかはまだ安いですけど、でもかなり高くなってきた感じがします。
とは言えVIVEも、Oculusよりはマシ程度であってメガネでも余裕ってわけではないので、もしVIVEを買っていたとしてもVR Lensは欲しいと思うはずです。そうするとVIVEでは総額12万円を突破。うん、やっぱり今買うなら安いOculusで次世代機まで繋ぐのがいい選択肢の気がします。

とりあえず今度の週末にでも、秋葉原にでもOculusとVIVEの体験をしに行ってみようと思います。
こで「やっぱり欲しい」と思うかどうかと、「メガネの上から絶対無理」と感じるかどうかをチェックで、欲しいなら思い切って購入しちゃおうかな。

コメント コメントは承認制です。

タイトルとURLをコピーしました