iPad ProのminiLEDについてわかりやすく説明する

iPad Pro 第五世代を買いました。
・・・というレビュー記事は世界中に腐るほどあるので一々書きません。

今回は「miniLEDがすごい」と言われていますが、miniLEDって何?という人が多いでしょう。短く簡単に誰にでも分かりやすい説明をしてみます。

これがminiLEDです。
白い線を引いているのに、周りに光が漏れてるように見えます。時計などのエリアも光が周囲へ漏れていますね。はい、こういう風に見えるのがminiLEDです。

なのでこれだけを見ると「え!?それってダメな液晶じゃないの!?」と思う方もいるかもしれません。ですがこれは光が漏れているというより、光が漏れるのがこれだけで済んでいるというべきでして、それが凄いのです。というのも普通のモニタは常に全画面に光が漏れています

・・・技術的には正確な表現ではありませんが、よくわからない人向けに分かりやすく説明をするとこうなります。概要レベルで言えば合っていますので、通常はこれくらいの意識でいると十分でしょう。

ちょっとだけ詳しめに

液晶ディスプレイにはバックライトがあり、それによって明るさを作っています。
もしバックライトがなかったら液晶はとても暗くてほとんど見えません。

通常、バックライトは常に光っているため「黒色」も光ってしまいます。液晶は黒が弱いと言われている理由がそれでした。テレビ競争に負けたプラズマや有機ELは黒が光りません。そのため黒が凄いと言われていました。
ちなみに正確には、プラズマや有機ELは真っ黒が凄いだけで、ほんのちょっとだけ光る黒はむしろ液晶よりも苦手です。しかし真っ黒が凄いので、やっぱり画質ならプラズマ 有機ELだよねと言われてきました。

ではどうやって液晶が黒の画質を上げていくかというと、当然、黒色の部分は光らせないというアプローチを取ります。バックライトを部分的に光らせないようにする制御を開発しました。これをローカルディミングと呼びます。

このローカルディミングが凄く細かいよ、というのがminiLEDです。実はminiLEDという特殊な種類のLEDがあるわけではなく、ローカルディミングをとても細かくしたのでminiLEDと呼んでいるだけです。誰が言い始めたんでしょうね。

「でも光めっちゃ漏れてるじゃん?」と思った方。

これは私が使用している液晶モニタです。
バックライトは液晶の下側にあり、左右にちょっとだけ分割されているようですね。

ローカルディミングがかなり荒いことが分かります。15個?20個?そんなものでしょうか。しかしこれは決して安物モニタではなく、DisplayHDR600認証を得ているかなり良いモニタでして、17万円弱の値段です。モニタ一つでiPad Proが買えますね。

15万円を超える高級モニタでも、ローカルディミングは15個か20個かという程度。これが2500以上に分割されているのがiPad Proです。なのですごいというわけです。

ちなみにmicroLEDと呼ばれるものもあります。
これもminiLEDと同様、何か凄い特殊なLEDがあるわけではありません。そしてローカルディミングではなく、ディスプレイの1ドットごとにLEDに置き換えてしまうというもの。なので液晶ディスプレイではなく、microLEDディスプレイと呼ぶのが正しいです。1ドットごとにLEDがあるので、光る光らないも1ドット単位で制御でき、もう光が一切漏れません。
フルHDなら1920*1080個のLEDを敷き詰めてディスプレイを作ります。207万3600個。4Kならその4倍で。829万4400個。1ドットを作るのに赤LEDと青LEDと緑LEDが必要なので実はさらに3倍です。
iPad ProのminiLED「1万個以上のLEDを2500以上のエリアに分けて光らせる」です。バックライトなのでLEDの色は白だけです。桁が違いますね、microLED。

以上、とても簡単にminiLEDについて説明してみる記事でした。

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