PS5およびXboxSeriesX/Sが発売してから1年。当初はHDMI2.1搭載モニタが一部のテレビに限られる状態で非常に時期が悪かったのですが、1年経ってだいぶ揃ってきたので、私もそろそろどのゲーミングモニタを買うか検討しようと思います。
PS5世代ではHDMI2.1 4K 120Hz HDR対応のゲーミングモニタを買うのが快適化のポイントとなりますので、ここは言うまでもなく必須条件としつつ、次に考えるべきはサイズでしょう。
サイズ
ゲーミングモニタにおいて今最も一般的と言えるサイズは27インチです。一昔前(PS3世代)では21.5もしくは24インチが多かったのですが、だんだんと大型化していき今では21.5インチは少数派、24インチはそこそこあります。その上で32インチが広まりつつあります。27インチか32インチか。かなりの悩みポイントでしょう。
大型化の流れは、解像度が高まることで同じ画面サイズ内に入るドットが小さくなる(=密度が高まる)ことに起因します。1つ1つのドットが目立ちづらくなるため、大型化しても綺麗さを維持できます。
横にインチ数、縦に解像度でドットの密度を示すdpi(ppi)を並べると下表のようになります。

ざっくりとですが、PCでは100前後あたりが「ちょうどいい」と思えばいいでしょう。Windowsが標準と考えていたのが96dpiです。(表には入れていませんが23インチのFHDが該当)
またモニタは大きすぎるとPCモニタとしての使い勝手が低下しますので、40インチを超えるならテレビの方がいいと思います。
私個人の場合、直近10年くらいを見ると、長い間27インチWQHDを使用していました。そしてそれをdpiほぼそのまま横へ伸ばした、34インチ超ウルトラワイドモニタ(3440×1440)に移行しました。109dpi、ちょうど良い見やすさです。
更にそこから34インチのまま、4Kを横に伸ばした5120×2160のモニタを買いました。最近はそれを日常で利用していますが、163dpiはちょっと細かくて等倍表示は微妙、WindowsPCのスケーリング設定は125%にしています。163dpiを1.25倍すると130dpi相当ですかね。150%にすると27インチWQHDとほぼ同じdpiになりますが、そうするとせっかく高解像度化したのに画面を広く使えないなってことで125%にしてました。

27インチ4Kに該当するdpiでスケーリング125%で使っていた私は、32インチ4Kに移行し100%スケーリングで使用すると、感覚的なdpiの変化はあまりないまま、より大画面となる迫力を楽しめます。というわけで私は32インチにしようかなと思いました。
DisplayHDRは600以上を目指す
HDRという規格自体は、HDR10、HDR10+、DolbyVision、HLGなどがあります。このあたりはゲーム用とだとあまり気にする必要はありません。PS5はHDR10、XboxSeriesX/SはHDR10とDolbyVisionに対応し、HDR対応モニタといった時それは間違いなくHDR10には対応しています。
モニタの映像品質として、DisplayHDR400、600、1000などの数字がつく認証があります。これは映像信号の規格ではなく、VESAという業界標準団体が「このモニタはこの性能がある」と認証して発行してるものです。単純には、数字が高ければ高いほど明るいです。私が今使用しているモニタはHDR600ですが、まぁ十分明るいです。
モニタの明るさを決めるバックライトのエリア駆動では、左右への分割のみと、上下左右への分割があります。上下左右への分割ができるモニタが概ねHDR1000以上になっています。
その他、PCならG-SyncがCompatibleか無印かUltimateかとか、120Hz以上、144Hzなのか150Hzなのかなども色々あります。しかしゲーム機用途だとここは気にする必要ないので、個別に注意が必要な場合のみ書きます。
まずは最高のモニタの紹介
かつて、2017年発売予定だったが延期を繰り返し続け2018年にようやく出たPG27UQという最強モニタがあります。時代的にHDMI2.1ではないものの、今でも圧倒的にハイスペックなモニタといえるでしょう。私も当時はほしいなと思っていたモニタです。結局買いませんでしたが。
当時の当ブログの記事
PG27UQのバックライト分割数は384分割でした。384という数字だけを見ると多いように感じますが、横30個、縦10個あるだけでも300分割になります。そう思うとまだまだ荒いですが、上下左右に分割できればHDR1000になるわけです。HDR600までのモニタは軒並み左右分割の帯状です。お金が無尽蔵にあれば気にせず最高を買えばいいですが、世の中そういう人ばかりではありません。帯状分割で我慢した方が現実的でしょう。
バックライトの分割数は基本的には公開されておらず、アピールになる時だけアピールされます。なのでどの程度の分割数かは、購入者レビューを探してチェックするしかないのですが、分割数がアピールされてないなら横10個とか程度の帯状分割と思っていいでしょう。私の34インチ5120×2160の5K2Kモニタも、HDR600ですが帯状分割です。
さて、当時最強モニタだったPG27UQの直接的な後継モデルと思われる、PG32UQXというモニタが先日リリースされました。
画面サイズは27インチから32インチへ。このあたりからも32インチが4K時代の主流だろうか感がありますね。更にバックライトのエリア分割数は1152分割へと3倍になりました。これによりHDR1000はHDR1400へと進化。値段も進化して実売価格で35万円前後まで高額化。
しかしPG32UQX、HDMIが2.0のままです。
PCゲームにはいいですが、HDMI2.1しか持たないPS5 XboxSeriesX/Sには向きません。価格も非常に高いですし、もうこのレベルのゲーミングモニタを買う人がゲーム機でゲームするわけないみたいな感じなのかもですね。
ASUSゲーミングモニタの「PG」という名前はプロゲーマーの頭文字だと思うのですが、PAシリーズというのもあります。プロアーティストの頭文字ですかね。もはやゲームではなくクリエイター用途になるわけですが、PA32UCGというモニタも出ました。
HDR1400→1600、更に高品質へなりました。
一応補足すると、認証自体はHDR1400のままです。というのもVESAのDispayHDR認証は上限がHDR1400で、HDR1600認証は存在しません。公称性能ではピーク輝度が1600cd/m2までいっているため、もしHDR1600認証が存在すれば取れると思います。
このモニタならHDMI2.1搭載です。応答速度がGtoGで5msと、PG32UQXより1ms遅くなっていますが、4msと5msの区別がつく人類がこの世にいるかは怪しいです。分かりやすく説明するとですね、音が1メートル進むのに3msかかります。1msは更にその3分の1の時間ですよ。超簡単に言えば、あなたの目の前を音速の3倍で通り過ぎる物体に書かれた文字を読めっていう要求ですよ。人類には無理でしょう。
一応、現在の最高のモニタはPA32UCGであると思えばいいでしょう。ただし実売価格で40万円を超えます。ここからは現実的に手が届くであろう金額内で良いものを探します。
PG32UQXのワンランク下、大本命と呼ばれるPG32UQ
なぜかHDMI2.0だったPG32UQXには、下位モデルとしてPG32UQがあります。11月26日発売予定なのでまだ未発売ですが、こちらにはHDMI2.1が搭載されます。価格は14万5800円(本記事執筆現在、ヨドバシカメラ価格)。ポイント還元入れたら13万くらいですね。
こちらもPG27UQの後継モデル感があるため、各種サイトでは4K 120Hzモニタの大本命という呼ばれ方をしています。
まだ未発売なので予想の範囲ではありますが、PG27UQが384分割でHDR1000だったのに、PG32UQはHDR600と弱くなり、そのかわりにHDR1400と強化されたPG32UQXが登場です。PG27UQと同じエリア分割がされていればHDR1000にならないわけがないため、ほぼ間違いなくPG32UQは帯状でしょうね。その分値段もPG27UQより落ちました。
PG32UQの応答速度は1msと表記されていますが、メーカーサイトではGtoGが表記されておらず、MPRTのみ記載されています。応答速度は小さければ小さいほど良いわけですが、最近のゲーミングモニタはGtoGよりも数字を小さく見せることができるMPRTで応答速度を表記しがちです。一昔前はGtoGがメインでした。
なので「ちょっと昔は5msが多かったのに、最近は1msが多いんだな~」とは騙されないようにしましょう。より上位のPG32UQXがGtoGで4ms、MPRTで1msです。GtoGが5msより低いのでPG32UQX はGtoGでアピールし、PG27UQはGtoG 4msではないからMPRTでアピールなのでしょうね。たぶんGtoG 5msくらいでしょう。
そして低品質なモニタはともかく、ゲーミングモニタとして売られていて激安品ではないものなら、人類の視力で感じ取れるほどの差はありません。先ほども書きましたが、1msの差を区別できる人はいません。たいした差ではないので気にしなくていいです。
PG32UQがゲーミングモニタとして十分以上の品質を備えつつ、ゲームを趣味としてる人なら頑張って手が出る価格を兼ねている業界スタンダードだと思いますので、このあたりの価格帯でライバル機を探しましょう。
同等品でKVMが特徴 MSI MPG321UR-QD
HDR600。G-Sync Compatible。PC接続時は最大144Hz。スペック表から見える性能はPG32UQと同等といえるMSIの MPG321UR-QD。
PG32UQとの違いとして、「KVM対応」を謳っています。これはモニタ映像を切り替えたらUSB接続も切り替わるよ、というものです。マウスやキーボードをモニタに接続すれば、映像切替時に操作系も変わってくれます。その程度ならUSB切り替え機買えばいいだけでの話でもありますが、地味便利機能ではありますね。
USB 2.0 Type-A(USB ハブ)×6
USB 2.0 Type-B(PC接続用)×3
しかもUSBポートが6個もあります。これだけあるとまぁ便利でしょう。
PG32UQではなくMPG321UR-QDを選ぶ人
→USB2.0 6口というKVMに魅力を感じる。
超高速 Acer XB323QKNVbmiiphuzx
続いてAcer、XB323QKNVbmiiphuzx。こちらの特徴は応答速度に優れることです。なんとGtoGで0.5msです。早い! 表記ミスかなって思うくらい早いです。
ただし、HDR400とちょっと暗くなります。圧倒的な応答速度重視、FPSゲームで何よりも勝つことにこだわる方には良さそうですが、ゲーム自体を楽しむ点ならHDR600は欲しいなと私は思います。
PG32UQではなくXB323QKNVbmiiphuzxを選ぶ人
→応答速度重視
KVMが特徴 GIGABYTE M32U / FI32U
GIGABYTEのM32Uと、少し遅れて登場したFI32U。DisplayHDR認証はどちらも400。応答速度はMPRT 1ms。パッと見の仕様はほとんど同じで違いがわからないと思います。どれくらい似た仕様なのか、ザックリと並べてみました。

よく見たらM32Uの方がUSBポートが1つ多い。
GIGABYTEのゲーミングブランドであるAORUSはFI32Uにつく。
M32UにはGtoGの応答速度が記載されていない。でも同じパネルの気がする。
スペック表ではM32Uにのみスピーカーがついていて、FI32UはN/Aとなっています。しかしFI32Uにはサウンドを売りにしている表記がありますし、マイクジャック用のノイズキャンセリングもついています。モニタにスピーカーやヘッドホンをつなぐ前提で、ちょっと良いサウンドチップを入れてるということでしょうね。

また両方とも「KVM対応」を謳っています。KVMをアピールする点ではMSIのMPG321UR-QDと同じですが、MPG321UR-QDほど大量のUSBポートは持ちません。FI32Uは2口、M32Uは3口、ただし全てUSB3.0です。メーカーごとのアプローチの違いが面白いですね。
FI32Uのサウンド重視面、ノイズキャンセリングの効果も考えると、全体的に一定の品質を保ちつつ、周辺機器を減らしてデスクをスッキリさせることができるのが特徴でしょうか。またM32Uは値引きで10万以下になっていたこともあります。
PG32UQではなくM32U / FI32Uを選ぶ人
→値段安めでUSB3.0のKVMに魅力を感じる。デスクをスッキリさせたい。
安い JAPANNEXT JN-315IPS144UHDR
コスパ重視のJAPANNEXTも4K HDR 120Hzモニタを出しています。コスパ重視ですから、実売価格で10万円を切るのが何よりも特徴です。JAPANNEXT内ではかなりハイスペック仕様に思えます。
コスパ重視なので注意点がいくつかあります。

HDMIは2口ありますが、HDMI2.1が1つ、HDMI2.0が1つです。
PS5とXboxSeriesX/Sを同時に繋ぐことはできません。差し替えましょう。Xboxユーザーは日本では死滅しているのであまり気にしなくていいかもですが。

HDR400っぽい表記をしていますが、よく見るとHDR400ではありません。

DHDR400認証を得ている場合、このロゴがあります。 JAPANNEXTは色が似ている謎のエックスでそれっぽい雰囲気を出しているだけで、HDR400認証は取っていません。ピーク輝度400cd/m2はHDR400の基準ですので、認証を得ていないだけで同等の性能はあるかもしれません。ただ、認証は得ていません。
PG32UQではなくJN-315IPS144UHDRを選ぶ人
→安さ重視(とはいえ9万と十分高いのですが。)
まとめ
以上、PG32UQを基準に、同じクラスのモニタをいくつかピックアップしてみました。他にも色々なモニタがありますが、あくまでも私の主観で気になったものをピックアップしてます。

表にして整理するとこんな感じ。
人によって何を重視したいか、方向性によってここから選んで損しないと思います。
最終的に私はどうするのかですが、普通にPG32UQがいいかなぁと思っています。ヨドバシカメラやビックカメラでは予約開始していますが、PayPayモールのコジマを見たら還元率が高かったです。日曜日になるともう少し還元率上がる可能性があるので、そこでキタッ!となったら予約しようかなと思っています。

追記
PayPayモールから消えてしまったので、ビックカメラで予約しました。発売日以降お届け表示なので、いつ届くかな。届いたらレビュー記事でもかきます。











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