【HoleICL体験記】視力回復手術 Hole ICL を受けようと決めた

HoleICL体験記シリーズ
1.やると決めただけの話(この記事)
2.適応検査予約
3.適応検査
4.手術と48時間後
5.術後1ヶ月時点
以降書きたいことが出てきたら随時

先月、2月頭。ハードコンタクトを買いました。んで結果、もうまぢむりぃ…でした。ゴロゴロ感による涙が激しすぎて「慣れる」まで装着することが全くできず、そのままフェードアウトして装着することがなくなりました。おそらく、慣れてもこのゴロゴロ感は少なくなることはあっても消えることはないでしょうし。幸いにして3ヶ月以内なら返品が可能なので、ハードコンタクトはもう返品してしまうことにした上で、Hole ICLを受けてみようと決心しました。

手術はバクチだけども

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メガネ・コンタクト(ソフト,ハード)・手術(レーシック,ICL)の利点欠点をおおまかに挙げると、まぁこんな感じだと思います。

メガネは危険性が無いのが利点で、それ以外は全てが欠点ですよね。私はヘッドホンとの相性が悪いのが特に嫌な部分です。人によっては「メガネは付け替えでファッション楽しめるじゃん」って言いますけど、伊達メガネでも同じことができるので、メガネの利点ではありません。むしろ、度入りレンズによって目が小さく見えることを言えば――現代では目は大きいほどイケメン・美女と言われるので――、メガネのファッション性はマイナスでしょう。

そしてコンタクトにすると、メガネが持っていた全ての欠点がなくなる代償に、毎日メチャクチャ面倒臭いという新たな欠点が出てきます。また人によってはドライアイやゴロゴロ感という耐え難い苦痛が生じ、これを耐えられない場合はコンタクト使用不可です。私はソフトもハードも無理でした。また20年30年と使っていく場合、手術を受けるよりよっぽど高い金額を払うことになります。

手術を受けると、うまくいった時には裸眼とほとんど変わらない視界が手に入り、失敗した時には人生へ大打撃を与えることになり、一種のバクチとなります。特にレーシックの失敗は致命的で「治らない」が基本で、難民と化します。レーシック難民は様々な体調不良を訴えます――視力自体は出ている――が、この体調不良の原因は多くの場合、過矯正によって見えすぎてしまうことで体全体の体調不良を招くと言い表すことができそうです。現代社会に生きるなら、視力なんて1.2あれば十分、それ以上はむしろNG。1.2以上へ矯正すれば遠視気味となり、PC・スマホなどの手元が見づらくなるだけです。メガネ・コンタクトでも1.2あたりを目指して作りますし、試しで2.0にしたらもうグワングワンしますよ。そんなものが24時間あったらそりゃ体調不良にもなります。しかし視力の数値が高く出れば高く出るほど「よく見える!」という感想が出やすいことや、術後の視力再低下を考慮して高めの数値を設定することから、過矯正を招くようです。正しい知識・技能を持ち、善良な医師が施術を行えば、レーシックにもリスクはほとんど無いと言われます。

HoleICLでは、過矯正などで体調不良を招くことになっても、レンズを取り出すことで光学的には元に戻ります。ICLで失敗したというブログを書かれている方でも、取り外すことで症状が治っていったということが書かれています[その記事]。この方は視力2.0を希望した[その記事]とあるので、典型的な、過矯正による体調不良でしょうね。
ICLは取り外すことで光学的には戻ることから「可逆性がある」とPRされており、レーシックの上位版とか、次世代の手術とかよく言われていますね。ただし可逆性があるのはあくまでも光学的な部分であり、目に再度メスを入れることで若干の歪みが生じ、乱視が進むなどは生じるため、厳密には可逆性はありません。またレンズを入れて矯正する以上、レーシックほどの微細な調整ができないという点もあり、軽度近視ならばレーシックの方がより良い矯正結果を得られるかもと言います。このあたりはやたら詳しく解説してくれている遠谷眼科のページが参考になりました。

矯正精度の点では、ICLが0.5D刻みの矯正精度であるのに対し、レーシック、PRKはさらに細かいところまでの矯正が可能なので、厳密にいえばレーシック、PRKの方がICLよりも矯正精度は高いといえます。

HoleICLとレーシックは一概に上位下位という立ち位置ではなく、互いに利点欠点があり、医師と相談して自分に最適なものを選ぶのがベストのようです。
またICLにある人生に打撃を与えるような失敗リスクとしては、水晶体にダメージを与えてしまうことで白内障を誘発や、レンズを入れる隙間がない目に無理矢理入れることで緑内障や網膜はく離を招くなどもあるようです。これはもはや手術ミスだと思いますが、やられてしまったらたまったもんじゃないですね。その他、術前・術後の適切な処置をしないと感染症の恐れがあるなどもありますが、ここは医師の指示に正しく従えば問題ないかと。

視力1.2~1.5を目指せばまず大丈夫だろう

そんなわけでICLのリスクは、完全な手術ミスや、感染症予防の点眼を怠るなどの自滅を除けば、過矯正にならなきゃまず大丈夫だと考えます。私の近視度数だと「レーシックでもいい」と思うのですが、ソフトコンタクトでドライアイがダメだった私がレーシックを受けることは、ドライアイで苦しむ危険性が怖く、高くてもICLを選ぶべきだと思いました。

ICLの手術ミスの発生率は執刀医の技術に依存するでしょう。医師の世界は困ったもので、論文等で有名だからと言って手術の技能も良いとは限らず、信頼できる医師探しは大変そうですね。

医師探しの基準は指導医以上かな?

ICLはメーカーによる認定を受けないと手術ができず、これを認定医といいます。ICLの認定医が在籍しているクリニックは一覧として公開されていますので、この中から実際に行くことができるクリニックを一つ一つチェックし、信頼できそうな医師を選ぶことになるでしょうか。

そしてICLの認定にはランクがあるようです。品川近視クリニックのページを見ると、ICL認定証の他、トーリックICL、トーリックICL指導医の認定証があることが分かります。トーリックとは乱視のことですね。

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あ、トーリックではない指導医もあるようです。新宿近視クリニックのページを見ると確認できます。

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更に神戸神奈川アイクリニックのページを見ると、エキスパートインストラクターというのもあるようです。2016年8月時点で日本に7人しかいないとか。

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金色だし一番強いのかな?って気がしますね。

感覚的には、乱視の方が難しそうなので、「認定医<トーリック認定医<指導医<トーリック指導医<エキスパートインストラクター」という順でランクが高い気がします。デザインの違いは「EVO」かどうかですね。これは田実アイクリニックのページに書いてありました。

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HoleICLの最新バージョンの「EVO+」用の認定証が、このデザインなのかな?

認定制度の詳細は分かりませんが、とりあえずは指導医を選びたいなって思いますかね。また個人的には「お金にがめつい」というイメージが嫌いなので、広告などでモリモリヒットするようなところは避けていきたいとも思います。

広告で有名と言えば、例えば神戸神奈川アイクリニックでしょうか。ここは日本で最も多くのICL手術を行っているクリニックらしいです(日本で行われるICL手術の30%がこのクリニックらしい)。ですが、1人1人の医師は一体どれくらいの手術をこなしているんだろうかというのは正直分かりませんよね。私はちょっと疑り深い性格なので、日本全体の30%も手術をしていると「流れ作業みたいにならないか?」と思っちゃいます。だってICL認定医一覧によると、神戸神奈川アイクリニックの在籍医師は2名ですからね。2人で日本全体の30%も執刀してると思うと、私は、大手の安心感よりも先に、患者一人一人のことをしっかりと見るほどの余裕がない忙しさを想像しちゃいます。今回はナシとしました。

また実際に、そういった大規模クリニックの流れ作業が嫌で独立し、手術は1日10件までに限定して1人1人を大切にしていますよと宣言しているのが冨田実アイクリニックです。が、冨田実医師の評判をググると、彼の手術を受けて失敗したというレビューも出てきて(ICLではない)、事実かどうかはともかくとして、ちょっと怖くもなりますね。冨田実医師はICL EVO+の指導医なので、十分に信頼できそうなんですけど、それでも1件でも悪いウワサがあると、ちょっと避けたくなっちゃいます。有名税なのかも知れませんが、今回はナシとしました。

ではあまり大きくないクリニックがいいかと言うと、それはそれで怖いところがありますよね。お金に余裕があり、最新で衛生的な設備を揃えたクリニックの方が感染症リスクを限界まで下げることができるでしょうし、アフターケアの程度も違うでしょう。個人経営のクリニックだと、20年後には存在していないかも知れません。手術を受けたら、一切の問題が発生しなくても定期検診で一生付き合うので、クリニックの経営の安定さも大切な気がします。

色々と考えた結果、私は新宿近視クリニックの苅谷麻呂医師にやってほしいという気がしました。
私がググった限り、苅谷麻呂医師には悪いウワサが全く出てこなかったこと。クリニックの規模もあること。他のクリニックではあまり見ない、レンズの度数に応じて料金設定を変えていること。などが選定理由です。自由診療なので、安いクリニックだと両眼34万(富山病院アイセンター)、高いクリニックだと両眼99万(南青山アイクリニック)など料金の差が凄いんですよね。高けりゃいいってわけでもないし、安すぎてもどこかしらに節約が生じていたら困るので、度数に応じて料金に差がある新宿近視クリニックは良心的に思えました。おそらく私だと-6D未満の一番安い料金になります。(ハードコンタクトが両目-4.25D、メガネが右目-4.75D左目-4.50Dで視力1.2)

というわけで新宿近視クリニックへ適性検査の予約を近いうちに入れる予定です。

適性検査で聞きたいことや気をつけること

適性検査を受けに行く前に、聞きたいことを整理しておこうと思います。だいたい3点かな。

まず新宿近視クリニックが扱っているHole ICLが、EVO+かどうかですね。
これは聞けば即分かるはずのものですが、クリニックによってはデカデカと「EVO+です!」と書いてあるのですが、新宿近視クリニックには書いてない――手術費も安め?――ので、もしかしたら古いモデルなのかな~とか思ったり思わなかったり。まぁEVO+ではなかった場合、無料適性検査の結果だけ貰って帰ればいいので、わざわざ事前に聞くこともないかなと。

そして、レーシックでもICLでも必ず多少は発生すると言われる、暗所のハロ・グレアについて。
私は夜でも明かりをつけず、モニタの光だけで生きている暗所野郎なので、暗所の視界はかなり重要です。ハロ・グレアが起こる最大の原因は「レンズより瞳孔のほうが大きい」ことで生まれる屈折のズレが最も大きいようです。適性検査では必ず暗所の瞳孔サイズを図るはずなので、そこでしっかりと医師と相談し、予想されるハロ・グレアの発生度合いをしっかりと聞いていきたいです。映画を楽しめない可能性があっても嫌ですし、普段車を運転しないとは言え、夜間運転に影響が出る恐れがあっても嫌です。私の暗所瞳孔サイズがレンズより大きいかどうかは要チェックですね。

またもう一点私が気になっていることは、目の細胞の自然治癒能力についてです。
目の細胞は再生しないとよく言いますよね。ググれば出ますが、角膜は5層の細胞層で出来ていて、一番表面の角膜上皮細胞は数時間単位で生まれ変わっていて、一番内側の角膜内皮細胞は一切生まれ変わらない、減るだけのようです。角膜内皮細胞は死んだ細胞の分、他の細胞が肥大化して隙間を埋めるという動きをしていて、減りすぎると角膜移植が必要になるとか。コンタクトの不適切な使用でも、角膜内皮細胞がダメージを受けると真っ先に言われますね。角膜内皮細胞が大切であること、再生しないことはすぐに出てくるのですが、それ以外の細胞の再生がどの程度かよく分かりません。ここはちゃんと聞いていきたいですね。「角膜内皮細胞以外は再生するの?」と。
またレンズを入れるために数mmほど切開する以上、切開した部分の角膜内皮細胞は切り裂かれて死ぬはずですよね。自分の今の角膜内皮細胞がどの程度あるのか、レンズがあわないという問題が発生した場合だけでなく、状態が良くても20年後にレンズ交換をすることがあるかも知れませんので、しっかりと聞いていきたいですね。私の目は何回までなら再切開に耐えられるのだろうか。

以上、Hole ICLを受けると決めたぞという記事でした。
近い将来、「適性検査受けた編」「手術受けた編」と続き、経過報告を定期的に上げていきたいですね。とりあえず来週末くらいかな、適性検査予約は。今週末は二ノ国2が発売するので、遊び倒したいです。

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