【HoleICL体験記】新宿近視クリニックでの適応検査編

HoleICL体験記シリーズ
1.やると決めただけの話
2.適応検査予約
3.適応検査(この記事)
4.手術と48時間後
5.術後1ヶ月
以降書きたいことが出てきたら随時

前回までのあらすじ。適応検査を予約した、はいあらすじ終わり。今回は適応検査に行ってきました。

検査前の大まかな流れ

適応検査の予約時刻は17時。予約時点で
「問診票などの記入があるので10分前に来て下さいね」となっていましたが、更に少し早めに16時半過ぎに到着しました。

受付を済ませ、問診票の記入を行います。問診票には「適応検査のみか」「手術もするか、するなら、支払い方法は何にするか」などの項目もありました。これは予約時に口頭で聞かれてたものですね。
予約時の記事でも述べましたように、私は最初は普通にクレカと思っていたものの、湘南美容外科ポイントの還元率などから「お得そうなら医療ローンでもいいな~」と思い直した状態です。というわけでここでポイント還元率を確認しました。

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確認した結果、医療ローンは基本的に現金一括と同じポイント還元率なのですが、現在行っているキャンペーン「24回払いなら金利手数料が無料」を使用する場合、カード払いと同額のポイント還元率になるとのことでした。クレカ会社のポイントがない分、純粋にお得度が少なくなりますね。手持ち資金が全然ないという場合でなければ、24回払いにするメリットはないと言えるでしょう。なお、分割払いでも、レンズ代20万円については一括(現金or振込orクレカ)で払う必要があります。

なお、問診票記入時点では、手術するしないを明確に決める必要はありません。ただし適応検査では瞳孔がガバガバになる薬を点眼して目が見えにくくなる関係から、医療ローンを使用する場合は先に書類を記入すると説明を受けました。目がよく見えない状態で契約書書かせるわけにはいかないというのが理由でしょうね。私はこの時点では「手術するかどうかは検査結果を見てから決める、支払い方法は現金orカードで、医療ローンはまずない」としました。

問診票の記入が終わると、iPadを渡され、動画音声でレーシック・リレックス・ICLの基本的な内容の説明を受けることになります。動画の中身は、ググれば出てくる基本的な内容です。20分くらいと言われて渡されましたが、20分はかからなかったような気がします。

検査の大まかな流れ

問診票の記入、動画音声による基本説明が終わると、いよいよ適応検査が始まります。

まずは普通の眼科でもよく見る気球のアレ(オートレフケラトメーターという名前らしい)から始まり、一般眼科ではあまり調べることのない角膜内皮細胞数や夜間瞳孔サイズなどを調べていきます。どれがどの機械で調べているのかというのは私には分かりませんが、どれも検査機の前に座って「顎とおでこを押し付けて目を見開いて待つ」だけの内容でした。メモしてないので記憶頼りですが、全部で7台だったと思います。暗室は3台ですね。角膜の形状、角膜の厚みなどもかなり詳細に計測しているようです。

その後、計測データを元にお馴染みのCマークで視力検査をした上で、瞳孔がガバガバになる目薬を点眼します。ちょっと染みます。もう一度気球のアレなど、いくつかの機器でのガバガバ状態での検査をしました。

検査の合間合間では、データ整理するから待合室でちょっと待ってねとなったり、また計測結果に関する簡単な説明もありました。大切なことなのでここで書いておきますが、覚えておきたい場合はメモを取っておくべきです。私はメモを取らず、最後に「今日の検査結果のコピーって貰えます?」と聞いたら、カルテ開示ということになるので手数料がかかると言われました。5400円の基本料に、紙1枚につき100円くらい。説明時点で暗記するかメモしておけばタダですので、詳細を知っておきたい方はメモしましょうね。

さて検査数値の概要としては、だいたい次のような説明を受けました。

  • 細胞数は両目とも2800~2900で十分、形状は綺麗です。
  • 角膜の厚みは平均より薄めです。
  • 瞳孔サイズは平均より大きくて両目とも7mm超えです(たしか7.2と7.6)

メモしてないので具体的な数値は分かりません。結果を受けての率直な感想は、素直にギャーッ!ですね。

角膜内皮細胞は普通

形が整っていたというのは良いことですが、個数が2800~2900。これは良くはなく悪くもなく、普通という気がしました。角膜内皮細胞数はコンタクトレンズの話でもそれなりに聞き、一般眼科でもよく参考値が出ているものです。が、眼科によってわりと変わるんですよね。

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テキトーにググって出てきた眼科サイトでは、スマイル眼科クリニックが20代で3000切ってるともう「控えめに」となってますね。ワタクシまだ20代なので、3000個いきたかったなと思いますが、とりあえずは普通かという受け止めをしました。

というのも、目のサイズが大きければその分構成細胞数も多いはずで、細胞数には個人差があるはずだからです。何よりも重要なのは「形」でしょう。細胞が死ぬと、隙間を埋めるために生き残った細胞が肥大化していき、だんだんと形が崩れていくというのが角膜内皮細胞です。形は整っているので、私の目は減少して2800~2900になったのではなく、元々平均より少なめなのでしょう。そもそも高校・大学の頃にソフトコンタクトを試してドライアイが酷くてすぐやめ、わりと最近ハードを試してゴロゴロ感がダメですぐやめたわけで、目の細胞が死ぬほどコンタクトを使い倒してたわけでもないですし。

角膜の厚みはあまり関係はなさそうか

角膜の厚み、これはレーシックの場合は大きく関与するものですよね。「削ることができる量」が少なく、また少し削りでも相対的には分厚い人が多く削った場合と同じになります。が、ICLだとそこまで意味はないかと思います。削りませんしね。とは言え、薄いとレーシックには向かない眼なので、耐久度的に言えば弱い眼なんだろうかと感じました。

夜間瞳孔サイズは残念すぎる

レーシックでもICLでも、ハロ・グレアに最も大きく関わると言われるのが瞳孔の大きさですね。レンズ部より瞳孔が大きいと、レンズの外からも光も入ってくることで、屈折矯正ありの光となしの光が混ざり、ハロ・グレアを感じさせやすくなる()と言われています。

:個人差が大きく、瞳孔が大きい=ハログレアが出るというわけではない。レンズより小さい瞳孔でも気になる人もいれば、大きくても全く気にならない人もいる。ただし傾向として、瞳孔が大きい人ほどハロ・グレアの自覚症状が目立つというのが統計上有意な差として出ている。

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HoleICLの、2018年現在の最新である「EVO+」は、レンズ部分の直径は6.1mm(-9.0Dまでの場合)です。これでも旧バージョンの5mmと比べれば大きくなり、夜間のハログレアが軽減されやすくなったといいますが、6.1mmは私の目よりも小さいため、ここは素直にショックでした。一応、角膜面換算では7.6となっているので、ほぼ同値ですけども・・・。

最後に医師の検診です

一通りの検査と簡単な説明が終わった後、もう一度瞳孔パッカーン薬を点眼してから医師の検診になる説明されました。ん? ここから医師の検診?

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HPの説明では、検査も含めて眼科専門医がやっているとあるため、ここまでの検査をしてくれていた方も医師のはずです。が、「この後医師の検診です」というセリフは、つまり今までは医師ではなかったのかと思ってしまいます。名札はなかったので、彼が医師だったのか看護師だったかただのスタッフだったのか、今となっては私には分かりません。彼も医師だったと信じます。

さて医師の検診では、ここまでの検査結果を受けて改めて詳しく説明したり、私からの質問などをしました。その他、ノギスのようなもので眼のなにかを測ったりしてました。「それは何を見ているの?」ということは聞いていないので、実際に何を測っているのかは分かりません。

医師の話で特に重点的に出てきたのが、夜間瞳孔サイズですね。7mm超えと大きめなので、慣れるまではハログレアは感じる・気になるだろうと。ただ世の中には8mmを超える人もいて、そういう人でも「辛いからレンズを外す」と言ってきたことはないとのことです。そもそもレンズを外したがった人自体がこれまでいないそうです。瞳孔サイズは加齢で小さくなると聞くので、10年20年未来ではレンズより小さくなるかと聞きましたが、加齢でそこまで極端に小さくはならないと否定されました。
また私が心配に思っていた、切開することで角膜内皮細胞数少し死んで影響出たりする恐れはないのかというのは、切開する箇所が視界に影響のない白目と黒目の境界であることから心配する必要は全く無いとのこと。

また目指す度数について医師と話した結果、完全矯正となりました。完全矯正、私のような一般ピーポーにはあまり馴染みのない単語なので、「なんじゃそれ」と質問しました。
質問結果、そもそも目の度数とは、気球のアレで機械的に近視・遠視・乱視などを測っているそうです。その結果を元に、実際の視力検査で見え方をチェックし、個人の感じ方の差を考慮に入れた上で設定した「光学的に最も正しい度数」が、完全矯正とのことでした。私の目の場合、完全矯正して右目1.5・左目1.2が検査当日の数値です。

視力検査は体調によってわりと変わるものですよね。なので「検査当日の結果一発で決めて大丈夫なの?」というのも疑問点だったのですが、光学的なドンピシャを気球のアレで測っているため心配ないとのことでした。瞳孔パッカーンで気球のアレ計測もすることで、瞳孔の調整能力による影響もなく正確な数値が分かるとかなんとか。

また「完全矯正によって過矯正気味になることはないか?」というのは特に念押し確認しました。レーシックでもICLでも「視力的には問題ないが純粋に体調が悪くなる」という典型的な失敗の最大原因が、過矯正だからです。度がキツすぎるメガネをかければグワングワンと気持ち悪くなりますが、裸眼がその状態になって取り外せなくなるわけですから、そりゃ全身の体調が悪くなって当たり前ですよね。
念押し確認した結果、「完全矯正の度数は今のメガネより軽い。今のメガネが少し過矯正気味」と言われました。これについては少し不思議です。メガネのレンズから逆算した度数のうち、左右どちらかが「-5.xx」と書かれていたことは覚えているのですが、私のメガネは左-4.50、右-4.75なんですよね。レンズから度数を測る装置の誤差なのか、計測ミスなのか、私のメガネのレンズが購入時の説明と違うものが入っているのか分かりませんが・・・まぁどちらにせよ今のメガネと同じかそれ以下になるので、今よりキツいことはないでしょう。それなら完全矯正で大丈夫かということで、そこに決定しました。

最も意味不明だったこと

医師と話したことはだいたい以上です。でさ、これさ。私にはもうさっぱり理解不可能なことなんですけど、ここまで「医師」と書いてる通りですね、医師なんですよ。この書き方だと全く意味が分かりませんね。え~、私が希望していた刈谷医師ではなく、HPにも載っておらず名前不明の医師だったのです。誰か分からないので私には医師としか表現できない以上、医師と言うしかないのです。

ここから医師の検診と言われた時は「ここから刈谷医師になるのか!」と思ったために、その場では「検査は誰がしてたんだ?」とは思わず、ドアを開けば刈谷医師ではない他の誰かが座っていて「ん?」とビックリしました。とは言え本人を目の前に「お前誰だよ」と言うのは失礼すぎるので、その場では何も言わず、診察が終わってからカウンセラーの女性スタッフに聞きました。
結果、この日は手術予定が多数あって刈谷医師が忙しかったために、別の医師にしたとのこと。理由は理解しましたが、そういうことが起こらないための予約制なんじゃないかと思いますね。てかそんなもん最初に説明しろよと感じ、ここについては不信感が芽生えました。刈谷医師の検査はいつなのかな~って思ってたら、最後まで終わっちゃいましたからね。

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Facebookに出ていましたが、新宿近視クリニックは2018年3月、日本で一番ICLレンズを注文したクリニックとのことです。
3月に大量注文したなら、レンズは在庫あり2~3週間で到着ですので、4月の今、どんどん届いてどんどん手術しているタイミングですね。確かにクリニックは普段以上に混雑していました。ヒゲ脱毛で定期的に通っているため、普段の待合室の人数はだいたい分かってます。過去最高に多かったです。執刀医として人気すぎたために適応検査に出て来られなかったんだと前向きに考えます。

刈谷医師の診察を受けることはできませんでしたが、実は待合室で刈谷医師が歩いてるのは見かけました。その時たまたま、待合室で流れてる映画のBDが終わって、メニュー画面が表示されていました。で、刈谷医師がリモコン拾って再生ポチっとして、そのまま別室に移動したんですね。これを見て「気遣いできる方なんだな」と感じたため、適応検査が刈谷医師じゃなかったことは、刈谷医師への悪印象には繋がりませんでした。やっぱり、手術を受けるなら刈谷医師がいいなと勝手に思ってます。

ここで手術するかを決めます

指名してたのに刈谷医師じゃなかったという話はここまでにして。適応検査の話に戻しましょう。
医師の検診が終わると、カウンセラー(ただの女性スタッフかな)から料金説明や、最終的に手術するかどうかを決めていきます。ここで断って帰っても嫌な気はしない雰囲気で、むしろ「今すぐ決める必要はないですよ~」と向こうから言ってきました。適応検査受けてみたいけど、断れない雰囲気にされそうで心配という人でも、安心して検査だけ受けに行けると思います。

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料金に関しては最初、60万6000円を提示されました。-5D未満の49万8000円に、乱視の10万8000円を足した標準料金ですね。
ここでお金にがめつい私、「ちょっと待った!」です。前回の記事で触れましたが、SBC会員は1~3万円の割引があるはずです。なので「HPにはSBC会員は1~3万円割引ってあったんだけど、これ入ってる?」と聞きました。すると「あ、ですね」と特に再確認することなく1万円引きが発生し、59万6000円の見積もりになりました。書類の訂正はそのためです。言わなかったら割引ナシだったんですかねこれ。でもHP見たら割引表示消えてたので、SBC会員の割引は終了したのかも知れませんね。まぁ言えば割り引いてくれます。

受けると即決めるか、一旦帰って考えるか。決めきれず悩んでいる間に「レンズの在庫があるか先に確認しましょうか?」という提案がカウンセラーからありました。乱視用なので、在庫ナシの場合は注文から2~3ヶ月かかるんですね。2~3ヶ月かかるなら今決める意味は全くなく、一晩悩むくらい余裕ですから、先に確認してもらいました。まぁ、普通に在庫あったけど。

私が即座に決断できなかった理由は、やっぱり瞳孔サイズですね。高い金を払うのですから、気になるハロ・グレアが残ったらそれはそれは嫌なものです。医師の診断的には問題なしとは言え、バリバリ余裕の強い眼ではなさそうですしね。しかしまぁ、世の中にはもっと大きく8mmの人もいて、そういう人でも嫌だから外すに至ったことはないということから、安心はしました。私は音質厨ですが、眼についてはそこまでとは――視力クソな時点で――思っていませんし。

手術すると決めたよ

色々考えた結果、その場で手術すると決めました。
一般的にはレンズが届いてから手術日を決めるそうですが、今回は在庫確認済みなので、その場で手術日を設定できました。2~3週間で届くので、それ以降で希望の日程となります。刈谷医師の指名を再三告げた上で5月中旬に設定しました。いやほんと、刈谷医師が腕良さそうだと信頼して頼んでるんですからね。流石に手術が刈谷医師じゃなかったら手術拒否します。

手術当日・翌日・翌々日は3日連続でクリニックに行くことになるので、会社員の私は金曜か月曜に有給を取得して3連休を作る必要があります。会社員でなくても、3連休は作ったほうがいいと思います。可能なら一週間引き込もれると最高でしょうね。手術当日は入浴・洗髪禁止ですし、実はPC作業も翌日までは禁止です(現実問題難しいけどね、と医師)。女性の化粧だと、アイメイクの解禁が一週間検診後からです。

ここで20万円を払います

手術をすると決めたら、レンズ代として20万円を払います。
現金、口座振込、クレカなどが選べます。医療ローン24回払いでも20万円は先に払う必要があり、残りを24回払いとなります。
この後で「やっぱり手術やめます」と言った場合、残りの金額は請求されませんが、20万円の返金まではできません。残りのお金は手術日に支払います。領収書はそこで全額まとめたものをが出るとのことで、医療費控除の申請はそれを使えばいいんですねとも確認しました。

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医師の説明時にも使われた誓約書などは、手術日に署名の上で持ってくるとのことです。

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またベガモックスという点眼薬を渡されました。手術日3日前から1日4回点眼と指示されました。
これは一言で言えば細菌をブチ殺す薬ですね。眼にメスを入れる手術において最も注意するべき感染症の対策で、3日前から殺菌しまくると。

それでは、次回、手術受けた編に続きます。受けたら書きます。

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