電子書籍界の老舗・大手のeBookJapanが、ヤフーの電子書籍サービスebookjapanへ統合されることが決定しましたね。2016年からはヤフーグループと化していたので、いつかこの日が来るだろうと思っていた人も多いと思いますが、ついにその日が来ました。
ついでに「Yahoo!ブックストア」も、ヤフーのebookjapanへと統合され、3つあったヤフー系電子書籍サービスが一本化されることになります。データのお引越しが可能なので、今まで買った本がなくなることはありません。しかしデータ移行なんて重視すぎて「できて当たり前」って感じです。で、その次に重要な点といえば、eBookJapanは「画質が良い」というのがポイントでしたね。私もそれを重視してeBookJapanを使っていました。
新ebookjapanで画質はどうなったのか。確認してみましょう。
結論:変化なしっぽい
先に結論言いますよ、変化なしです。はいもうこの話終わりです。お疲れ様でした。
検証方法:ドット単位で比較する
私が所有するiPadPro第3世代 12.9インチで表示し、スクショを撮影(PNG)します。あとはそれをPCで編集し、目視で確認していきます。
もしドット単位で一致すればデータは同じですし、なにか違う場合は、ノイズ量からどっちが優れるかを感覚的に検証します。
今回は私のお気に入り漫画、終わりのセラフを勝手に使用します。
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女の子がかわいい漫画なのでオススメです。

旧eBookJapan

新ebookjapan
あ、iPhoneX以降に搭載されている、画面下部のホームバー。これアプリ側の実装次第で消すことができまして、旧eBookJapanは表示しっぱなしですが、新ebookjapanでは非表示になります。この点は少し嬉しい改善ですね。表示されていてもそこまで邪魔と感じることはありませんが、コマに重なってくるので、ない方が良いに決まっています。

一部をテキトーに一部切り取ってみましょう。どうでもいいけどebookajapanと誤字ってますね。
これツイッターにPostするために作った画像なので、直すの面倒なのでそのまま放置します。

そしてこれをGIMPに取り込み、モードを除算にしてみることで、一致するかどうかがわかります。

あ、一致しました。完全に一致のようです。
細かいコマが完全一致しているなら、もうそれはデータそのものも、表示システムの実装方法も、完全に一緒じゃないとありえないので、これで検証は完了しちゃいましたね。

ちなみに、もし画像の内容が異なる場合、どうなるかと言いますと。

このように「違う部分」が浮き出てきます。つまり浮き出てこない真っ黒部分は、完全に一致しているというわけです。
全体がビミョーに違う(=画質が違う)場合、目視でノイズ量比較をしないとダメなので、完全に一致してくれると検証する側としては凄く楽ですね。

念のため、他にもいくつか比較してみましょう。1巻の表紙です。

「ページの隙間」が微妙に違うみたいですが、肝心のカラー部分は完全一致ですね。

今度は17巻のオマケ絵を見てみますか。

これも完全一致ですね。ページの隙間でも、上下の端の方は一致という、よくわからない現象が。

終わりのセラフ以外も見てみましょう。最近1巻が出たばかりの、昭和オトメ御伽噺。

やっぱりページの隙間以外は完全一致ですね。検証はこれでくらいでOKでしょう。
カラーページでも一致してるんですから、もうこれは同じなんですよ。
最も気になる画質はOK、ただし新アプリにはバグがあるか
以上の検証結果から、少なくとも私が買うような作品2つの例では、使用データもそれを表示する実装方法も、全く同じであると予想されます。
正直言ってKindleを使わずにわざわざeBookJapanを選ぶ人って、だいたいこの画質を重視してる人だと思うんですよね、私がそうなんですけども。これで画質面は一安心です。
ただ、新アプリにはまだ少しバグがありますね。
まず1つ目。これは私は遭遇していませんが、データ引っ越しがうまく反映されず、本が表示されない人がいるようです。とは言え、現在は多くの人がデータ引っ越しをしており、負荷が高まっていることが予想されます。購入履歴が消失することは流石にないはずですから、そのうち直るでしょう。
そして2つ目。これは私が何度か遭遇しているものなんですが、iPadPro第3世代でアプリを切り替えたりしていると、見開き表示だったものが急に1ページ表示になることがあります。本を開き直さないと直らないので、地味に不便です。
それ以外のバグは、現状私は見たり聞いたりしていませんが、バグまみれという話だけはなぜか聞きます。実際どんなバグか知りませんが。
アプリデザインには圧倒的に不満が残る
デザイン面が気に食わないんですよね、新アプリ。もう、何もかもが気に食わないです。

旧eBookJapanの背表紙表示。本棚をイメージした普通のデザインですよね。

で、新ebookjapanの背表紙表示。なんだこの白背景の虚空に浮かんだ木目調の棚。意味がわからんわ。あまりにもクソデザインすぎませんかねこれ。
しかも作品ごとにマージされてるので、所有欲があまり満たされません。旧eBookJapanでは作品ごとにまとめるかどうかを選ぶことができました。

私は背表紙表示より、表紙表示が好きなのですが、それでも作品は各巻バラバラで全部並べたいなと思うタイプです。

新ebookjapanではこうなってしまいます。個人的には「最新刊」をトップ表示でまとめてるのも嫌いですね。旧eBookJapanでは作品ごとにまとめる場合、1巻が見出しになりました。
このあたりはアプリのデザイン的な問題なので、改善要望を出せばそのうち改善してくれるのではないかとは思います。
アプリの動作自体は、旧と比べるとわりとサクサク動くので、あまり不満はありません。ただ、デザインがクソです。


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