涼宮ハルヒというかつてのブーム

『涼宮ハルヒの憂鬱』10周年記念 AbemaTVで全28話一挙放送
http://kai-you.net/article/28570

けっこう驚きなんですけど、あれからもう10年なんですね。
今、この記事を書きながら、ハルヒ一挙放送をダラダラと見ています。

かつてのハルヒは、それはもう大きなブームになっていた気がします。というか、私がアニメをわりと見るようになったのもあれがキッカケだったと思いますね。

いわゆるオタク文化は、次の4ステップを踏んで今の状態にあると思っています。

  • 最初期
    最初のオタク文化。私としてはエヴァ世代と呼ぶのかなと思います。ハルヒより前をエヴァ世代と呼んで一つにまとめてしまうことはちょっと雑すぎると思うのですが、私がこの層を知らないために、これ以上の細分化は私には無理となっています。そのため、多くを語ることもできません。
    この層は作り手側もオタクですよね。オタクが自己満足のために作り、他のオタクがそれを評価する。古き良き時代だったと思います。作品の傾向としては、過去からの引用が多いですよね。「積み重ね」を重視する世代だと思います。近年の作品に多い「ただのパロディ」とも違い、「創作!」という雰囲気が強く出ています。
    私はこの層はとても好きです。「これがオタクだ!」というのがこの層です。

 

  • 第二世代
    ハルヒあたりの世代。Youtubeによってインターネットでの動画視聴が、広く、浅く、そして本格的に始まった時期であり、テレビでアニメが映らない地方も巻き込んでの大流行が可能になるなど、現代型のオタク文化が始まった時期であるとも思います。
    この層の作り手は、一般小説から落ちぶれた人が、ライトな感じで攻めていこうとか方向転換したような印象です。私にとっての代表的なラノベ作家が、谷川流や橋本紡。谷川流はSF作家だった気がしますし、橋本紡は一般小説であまり売れず、ラノベに行ったら半月でわりとヒットとかでしたよね。
    受け手側は自ら気に入る作品を探し出し、それを楽しんでいたと思います。それがネットによって集合したのがハルヒだと、私はそう感じています。(ハルヒはアニメで大ヒットしたと思われていますが、アニメ化前の時点で、ランキング1位になっていました)。
    私はこの層は一番楽しかったと思います。メディア側からのゴリ押しマーケティングがなく、オタク側が自発的に流行を作り上げていったからです。それと同時に最初期層よりも堅苦しさがなく、気軽に参加できる面があります。

 

  • 第三世代
    ハルヒ以降、けいおんあたりまででしょうか。ここに来ると現れるのが過去の引用の消失と、テーマが感じられない作品の流行です。いわゆる日常系ですね。また、アニメの中に男性キャラが出なくなってきてえらく男女比のバランスが悪くなってきます。
    そして、オタク文化に目をつけたメディアによるオタクマーケティングが本格化し始めたタイミングでもあります。私はこれ以降の層は大嫌いです。大嫌い故に、かなり偏見が入ってきますので、不愉快に思われる方もいるかと思いますが、そこはお許し下さい。
    作り手側は、流行による大金を目当てに、中身のない作品をゴリ押しマーケティングします。いわゆるステマですね。それと同時に受け手側は、そのゴリ押しマーケティングを受身で受け入れていくようになり、「自分が気に入る作品を自分で探す」という行動が無くなっていきました。私がこの層を嫌いなのはそれが理由です。オタクというのは「大好き」に全力で熱中するものだというのが私の考えですので、受身で、1クールごとに取っ替え引っ替えするこれ以降の層が、私は嫌いなのです。「大好き」がみんな同じなわけないですからね。

 

  • ステマ期
    今がここ。メディアのマーケティングは大規模化し、オタク文化は一つの文化として完全に世に受け入れられました。と同時に、声が大きくなり、どんどん気持ち悪さが増していきました。私はここからのオタク層をグロオタと呼んでいます。嫌いを超えて軽蔑しています。
    作り手側は、第三世代以上にローリスクハイリターンを狙って、特定の作品を超プッシュしています。受け手側も第三世代以上にそれをそのまま受け取ります。用意された餌をうめーうめーさいこー食ってる豚みたいで本当に気持ち悪くなってきたと思っています。なんか、コミュニティの一生のコピペを思い出しますね。そろそろオタク文化自体が廃れてくるのではないかと思っています。

【コミュニティの一生】

面白い人が面白いことをする

面白いから凡人が集まってくる

住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める

面白い人が見切りをつけて居なくなる

残った凡人が面白くないことをする

面白くないので皆居なくなる

 

 

とまあ、ハルヒを見ながら、ふっと思ったことをテキトーに書いてみましたが。これからの10年のオタク文化はどうなるんですかね。ステマに次ぐステマによるゴリ押しがいつまでも通じるとは思わないのですが。。。

コメント コメントは承認制です。

  1. 匿名 より:

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  2. 匿名 より:

    2006年4月期は凄かった
    ハルヒ、うたわれ、ひぐらし等
    週30本は見てた気がする

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