逮捕状が出ていながら突如として握り潰され、刑事は謎の不起訴となった、山口敬之による伊藤詩織さんレイプ事件。
彼は当初から性行為があったことは否定しておらず、そこへ「伊藤詩織さんは泥酔していた」という主張もしていました。
「泥酔していた」ということは、それは同意能力を喪失しているということです。そこへ性行為があったことを認めるわけですから、それは同意のない性行為であり、レイプです。
この極自然な論理展開に基づき、私は刑事事件に関係なく彼がレイパーであると判断しているわけですが、ようやく、まだ地裁ではあるものの民事裁判により合意のない性行為であったことが事実として認められました。
レイプは断じて許されない
レイプに限らずどんな犯罪も通常は許されるものではないのですけど、私の考え方としては、レイプは特に絶対に許されない犯罪であると思っています。
というのも、多くの犯罪は「生きるために仕方なかった」という動機から発生する場合が稀にあるからです。盗みもそうですし、場合によっては殺人すらもです。誰だって自分が一番大切ですから、自分の命の危機となれば、他者のそれよりも優先するのは自然なことです。
しかしレイプは「仕方なかった」が起こらない犯罪なんですよね。いやほんと、何をどうやっても起こらないわけです、「仕方なかった」レイプなんて。
貧困を極め、何日も何も食べていない。食べ物を盗んだ。という窃盗は起こりますよね。そこでレイプします?しませんよね。
人に襲われ、自分の命の危機を感じた。この時、相手を殺さなければ自分が殺されてしまうと恐怖を感じ、相手を殺してしまうという殺人事件は起こりえます。しかしそこで相手をレイプして命の危機を脱するって、発生します?しませんよね。
車を運転していたら、人が飛び出してきてひいてしまい、殺してしまった。どれだけ安全運転していても起こることはあります。でも、 しかしそこで相手をレイプってします?しませんよね。ひいた衝撃でフロントガラスを突き破って車外に飛び出し、空中で被害者とぶつかり、偶然ちんこが入ってしまった。なんてこと起こります?起こりません。
そんな理由から、私はレイプという犯罪を特に憎悪しています。
ネトウヨ界の行動
え、政治的思想の右翼 左翼がレイプの是非に関係あんの?って思うんですけども、実際問題、この事件はネトウヨが全力で山口レイパーを擁護し、伊藤詩織さんを攻撃しているものでした。それは山口レイパーが安倍晋三総理大臣のお友達だからでしょう。
山口レイパーは週刊新潮から質問状を受けた際、それを「北村さま」へ転送しようとし、操作ミスして週刊新潮へ返信しました。 安倍晋三総理大臣のお友達が、レイプをしてしまってマスコミから質問状を受け、急いで相談する相手「北村さま」 。まぁ北村滋内閣情報官だろうと誰もが想像できますね。
その後、逮捕状が出たにも関わらず突如として取り下げられ、更には不起訴となってしまいました。理由は[嫌疑不十分]でした。「北村さま」や、更にその背後にいるお友だちの安倍晋三総理大臣の関与が疑われますね。権力者による犯罪のもみ消しがあったとしたら、それはあまりにも酷いことです。
あ、もしかしたら「左翼と意見が合うのは嫌だ」というのが彼らネトウヨの主義主張であり、反対の反対をしているだけなのかも知れませんね。
左翼がレイプを批判している、だから俺はレイプを擁護する。みたいな。意味不明ですが。どちらにせよ、ネトウヨはだいたい山口レイパーを擁護し、伊藤詩織さんを攻撃していました。
そんな状態だったので、もうほんと日本国民であることが恥ずかしくなるくらい、ネトウヨによるセカンドレイプの嵐が激しかったですね。そして今回、地裁とはいえ民事裁判によりレイプが事実認定。また伊藤詩織さんによる、セカンドレイパーに対する法的措置の考えの表明に伴い、蜘蛛の子を散らす勢いでネトウヨ界が逃げ始めました。なんと卑怯な。
またネトウヨ界の有名人だと、人によって行動パターンが色々で、観測していて正直少し面白かったですね。

たとえば、伊藤詩織さんを「枕営業失敗」とかなんとか言って笑っていた人たちもいます。まぁ見事にネトウヨな人ばかりなのが凄いですね。日本最大の反社会的勢力自由民主党の構成員も当然のようにいます。
この自由民主党構成員杉田水脈は、事件には一切触れずに別の話のツイートを先にして、「お前があれだけ侮辱し続けていた伊藤詩織さんについて謝罪の一言でも言ったらどうだ」的なお叱りツイートを受けてから、一気に被害者アピールへと突き進みます。性格が出ていますね。まさに人でなしだと思います。
またはすみとしこなんかは、徹底して擁護の方針の模様です。山口レイパーの仲間の多くが逃げていく中、徹底して擁護は逆に凄いとちょっと関心してしまいました。
しかし、合意なき性行為が「あったのなら」と、裁判の事実認定と異なる主張をしてるので、果たしてこの世界がどのように見えているのか不思議ですね。また刑事事件で有罪になってるはずというのも意味不明な話ですね。有罪か無罪かの判断自体をしていないですが。
他にも大量のネトウヨ有名人のオモシロ行動が観測できるのですが、ここはツイッターまとめサイトではないので割愛しましょう。
刑事裁判をやるべきでしょう
木っ端の野良のネトウヨだけでなく、有名ネトウヨの自由民主党構成員杉田水脈などに共通するのですが、不起訴という司法判断が~とかなんとか頭のおかしいことをよく言うんですよね。
不起訴とは検察(行政機関)の判断であり、司法機関による判断ではありません。検察が行政機関であるということは、小学校という高等教育機関で、社会という高度な学問を学ぶ中において「三権分立」という難解なテーマにて登場し会得できる専門知識です。反社会的勢力自由民主党の構成員が知らないことはある意味仕方ないのですが、検察は行政機関であるというのが事実であり、司法判断は下っていません。
また刑事事件には一事不再議の原則があります。簡単に言えば、一回裁判やって確定したらもう二度目はないぞってものです。当然、刑事裁判自体をしていないこの件については当てはまりません。
当時は「嫌疑不十分」で不起訴にされましたが、今回、民事裁判によってレイプがあったと事実認定できるだけの嫌疑が溜まったわけですから、再調査しない方が不自然ですよね。ぜひ、山口レイパーを刑事でも有罪にしてほしいなと思いますし、するべきだと思います。その時反社会的勢力自由民主党の構成員はどんな反応をするのだろうか。
でもツイフェミ界にも不穏な動きがあるのが悲しい部分
判決当日、NHKの夜9時ニュースなんかはこの事件を報じないという、実に愛国心溢れる行動に出ており、この国のマスコミには呆れるばかりです。

この事件を強く話題にしている良識ある国民の感想をツイッターで見ていたところ、そこにも「ん?」と感じるものがありました。一部の界隈、主にツイフェミ界に、この事件を「女性差別」とか「女性蔑視」とか言ってる人が目立ったのです。私はこれに酷く違和感を覚えました。
言い方はあまり良くないんですけども、この事件ってそんなことが問題だったのでしょうか。いいえ違いますよね。これって「権力者が犯罪をもみ消した疑惑」があることが一番の問題なんですよね。
たとえば、もしこの事件の被害者が伊藤詩織さんではなく全く別の男性だったとしたら。この事件は問題ではなくなるのでしょうか。加害者も被害者も男性になるわけですから、そこに女性差別が発生する余地はなくなるわけですが、それでこの事件の問題が何か変わるのでしょうか。もちろん全く変わりません。
被害者が誰であろうと「権力者が犯罪をもみ消した疑惑」 には何も関係がありませんし、その問題の大きさも当然変わりません。女性差別問題に絡めることは勝手ですが、それはあくまでも副次的なものであり、この問題の本質は、権力者による犯罪のもみ消し疑惑です。
女性でなかったらレイプされなかったはずだ。と思う人もいるかも知れません。ええ、それはおそらく正しいでしょう。しかしレイプは男性相手でも成立しますので、絶対に発生しようがないと言い切ることができません。そのため、あくまでも副次的な問題です。
申し訳ないのですが、この事件を「女性差別」と言う人は、突如として「日本人差別」と言い始めることと大差がないのです。被害者が日本人ではなく、韓国人だったら。アメリカ人だったら。人種がアジア人ではなく白人だったら、黒人だったら。事件は発生しなかったかも知れません。実際、山口レイパーの性欲の対象とならない人種であれば事件は発生しなかったでしょう。しかし絶対に発生しようがないと言い切ることはできず、そして 「権力者が犯罪をもみ消した疑惑」 には何の関係もありません。
本件に対して中立的な立場にいる海外のマスコミは、山口レイパーと安倍晋三総理大臣の親密な関係を強く報じる傾向にあります。metooに絡めるところもありますが、それはあくまでも副次的なものであり、この事件の最大の問題は「権力者が犯罪をもみ消した疑惑」 なのです。私はレイプを絶対に許せませんが、その思想と、物事の本質を見定めることは、また別の話です。
アンコン済みマスコミも悲惨だけど、国民もそこそこ「本質を見定める気がない」というのは、非常に悲しい状態だと感じてしまいました。こうやって話を〆ると冷笑系のDD論みたいになって、私の立場的にはあまりうれしくはないのですが、感じたことなので隠さず書いてみました。
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レイプじゃないそうです。民事なので。