韓国サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」のバッテリー欠陥問題で、米消費者製品安全委員会(CPSC)は9日、過熱と爆発の恐れがあるとして、使用と充電の中止を利用者に勧告した。電源を切ることも求めた。
日米の航空当局が機内での使用中止を求めたのに続く措置。消費者委は場所を問わず全面的な使用中止を要請した。
そこらじゅうで爆発のニュースが相次ぐGlaxyNote7(日本では未発売)ですが、ついに米消費者製品安全委員会から「使うな、電源を切れ」と求められるようになってしまったようです。
もはや危険物扱いで少し笑いそうになるんですけど、実際に爆発された人にとっては堪ったものではないで、冗談では済まないんだよなぁ。
~なんとなく豆知識のコーナー~
爆発後の写真が見るも無残なんだけど、スマホサイズの電池が爆発するだけでそこまでの威力になるの?
私も気になっていたので、調べてみました。
そもそもリチウムイオン電池が爆発した場合、「ドカーン」で終わりではなく、実際には火炎放射器と化して火を吹き続けると表現した方が適切な状態になることが多いようです。そのため、周囲の燃えるものを全て巻き込んで炎上し続けてしまいます。
しかも、一度火炎放射器になったら水をかけた程度では収まらず、直ちに燃えるものがない場所へ移動することが唯一の対処方法となります。ノートパソコンのようなものの場合、ディスプレイ部など火を吹いていない部分を掴んで燃えるものがないところへ投げ飛ばすことができますが、スマホだとそれができないんですね。手のひらサイズであるために、掴める場所がないわけです。
爆発して火炎放射器と化したスマホを前に、人はもう逃げることしかできなくなる。
火炎放射器スマホが周囲を燃やし尽くすまでただ待つしかないため、ニュースで見かける無残な炎上写真が出来上がる、というカラクリでした。
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