PS4純正ヘッドセット CUHJ-15007 を買ってみた

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なんとなく買ってきた。というわけでレビュー的な記事です。

とりあえず前情報的な

ゲームをヘッドホンでプレイする時、そのヘッドホンを大きく2つにカテゴリー分けすると、通常のステレオヘッドホンと、サラウンドヘッドホンの2つに分かれると思います。また近年はゲーミングヘッドセットというジャンルの商品も増え、マイク内蔵のサラウンドヘッドホンが増えてきて、むしろサラウンドヘッドホンはそれに食われて消えつつあります。

MDR-DS7500
サラウンドヘッドホンと言えば、一昔前まではこういう商品が主でした。この画像は2011年に出たソニーのMDR-DS7500というヘッドホンで、私も実際に使っていました。これはつまり、「HDMI IN OUTを備えたユニットが、ゲーム機とテレビの間に挟まる」というものですね。音声はHDMIから取り出します。HDMIにはバージョンがあるので、古い商品だと4K映像には使えません。またヘッドホンなので、マイクも内蔵していません。
HDMIを使わないといけなくて、マイクもない。ここがちょうど、4Kへ移行中のゲーム業界や、PCゲーム業界にはあまり向かなかったのでしょう。USBを使用し、マイクも内蔵したゲーミングヘッドセットが人気になりました。HDMIを使用した商品は人気が出ないので新商品も出ない、新商品が出ないから4K対応品が出ないという流れで、滅びかけています。
てかPS4って発売当初はボイスチャット音声をHDMI側に流せなかった(当ブログの当時の記事)んですよね。現在は可能ですが、発売当時は流せなかった。結果的にはヘッドセットじゃないとダメでした。

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そしてソニーがPS4純正ヘッドセットとして出しているのが、このワイヤレスヘッドセットと、プレミアムワイヤレスヘッドセットです。今回私が購入したのは、プレミアムではない方です。無印って呼びましょうかね。

プレミアムの方が古い商品だったりする

プレミアムの型番は、CUHJ-15005。無印の型番はCUHJ-15007。実は無印の方が新しい商品です。ここにはカラクリがあり、CUHJ-15001というものが以前に存在しました。旧無印ですね。

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旧無印:2015年発売 12960円(税込)
プレミアム:2017年発売 19440円(税込)
新無印:2018年発売 12960円(税込)

値段を見れば明らかですが、新無印は、旧無印のニューバージョンです。軽量化しましたというのがアピールポイントみたいです。
音楽鑑賞用の音質重視ヘッドホンならともかく、ゲーム用のヘッドセットでは長時間快適につけられることが特に重要ですよね。そのため大型で重いプレミアムは、あまり売れなかったのでしょうか。小型化をウリにした新無印の方が人気な印象を受けます(近くの店でも新無印は売り切れてた)。

開封と設定とか

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パカッと開けると、おや、ヘッドセットの頭が。なかなかシンプルな梱包ですね。
最近のソニーのヘッドホンは高級感溢れる箱に入ってることが多いので、このシンプルさは久々です。

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ケーブルやUSBドングルはビニールにひとまとめになっていました。合理的なパッケージと呼ぶべきでしょうか。

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PS4のUSBにぶっ刺せば即使えますよという説明です。実際、ペアリング設定などはせず即使えます。

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ヘッドセットコンパニオンアプリというものが用意されています。PSStoreからダウンロードできます。

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PS4純正だけあって、オーディオモードを変更できるようですね。

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使っているヘッドセットを選んで。

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モードを選ぶ。一部のゲームでは、ソレ専用モードがあるみたいです。
今回はCoD BO4で使うために買ったのですが、CoD BO4モードはありませんでした。

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というわけで汎用的な設定の「シューティング」を選択しました。

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シューティングは、重低音の増幅設定らしいですね。

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ヘッドセットのスイッチを2にすると、コンパニオンアプリで設定したモードになります。
1にすると通常モードで、ではOFFは何かと言うと、電源OFFです。ワイヤレスヘッドホンにはよく、頭につけたときだけ電源オンになるという

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PS4純正だけあって、バッテリー残量もコントローラーと並んで画面に出ます。

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PS4とUSB接続(充電)した状態で、ヘッドセットのスイッチをOFFにしたら、接続解除となりました。モード1か2なら、充電しながら使用できますね。

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マイクレベルの調整画面に入ったら、なんか声が反射して二重で入っていました。
その後なんかPS4の動作もおかしくなり、PS4を再起動したら直りました。

音量設定が死ぬほど分かりづらい

マイクの音が帰って来てたけど、PS4を再起動したら直った。
よし、いよいよ使ってみるぞ~って思ったんですが、うん、マイクとしては動くけど、ゲームの音が出ませんね。

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そんな時はここの設定を見直してみましょう。たぶん「チャット音声」になってると思います。ここを「すべての音声」にすると、ゲームの音とチャットの音、両方とも出るようになります。しかし、おそらく、ここで逆にチャット音声が聴こえなくなるという人がいると思います。私がそうでした。

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ゲームボリュームアップダウンなどの調整はボタン操作です。ヘッドセットの上側がプラスで、下側がマイナスです。
アップ時は高めの音がして、ダウン時は低めの音がしてくれます。

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そしてもう一つ、チャット音量の設定っぽいボタンもあります。
これも上側を押すと高めの音がして、下側を押すと低めの音がします。が、ここで「チャット音声が聞こえない?」と思ってアップを連打し続けてもチャット音声は聞こえてきません。
これよく見ると、チャット音声の大小調整ではなく「SOUND / CHAT」の比率の調整なんですね。上側はSOUND、つまりゲーム音声です。ここを押せば押すほどチャットの音量は0%に近づいていきます。ボタンを押した時に聞こえる音は、高めの音、ボリュームアップと思ってる音なので、逆を試すことはなく(試しても1回だと変化が少なくほぼ気づかない)、気づかないままあれおかしいな、設定が変なのかなと迷宮入りします。

ボリュームアップダウンはチャット音声も含めた全体のボリューム。そのボリューム内での比率を、SOUND/CHATボタンで変更する。なかなか気付きにくい仕様だと思います。

バーチャルサラウンドのオンオフはボタン長押し

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このヘッドセットはバーチャル7.1chサラウンドに対応しています。
ヘッドセットにVSSというボタンがあるので、これを長押しでオンオフ切り替えます。

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オフにした時。

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オンにした時。

画面左上に出てくる通知で、サラウンドオンオフが分かりますね。デフォルトはオンのようです。

実際に使ってみた感想

とりあえずですね。私は普段、テレビとかの内蔵スピーカーは嫌で単体スピーカーで10万級のものを使用し、またヘッドホンでも3万とかのものを使い、わりと音質にはこだわっているタイプです。そんな私の耳からして、この定価1.2万円の音質に関して言えば、決して「すごく良い音」ではないなと思います。
しかし当然「悪い音」ではないですね。「こんなクソ音を聴いてたら俺様の耳が腐りそうだぜクソッタレ!」なんてことは起こりませんので、そこはご安心下さい。普通に使えます。テレビの内蔵スピーカーなんかよりはきれいでしょう。

重量が軽いおかげで、わりと長時間プレイしてもストレスにならないと思います。ゲームの音としては十分にしっかり良い音が出ていますし、低音が強めなのでゲームに向いている印象を受けました。スピーカーでプレイするよりもFPSの足音などはとても良く聞こえますので、先手は打ちやすいです。これはまぁ、どんなゴミヘッドホンでも耳元で音を出していれば足音は聞きやすいんですけども。

サラウンド感はちょっと弱いと感じました。MDR-DS7500の方が、前後左右の感覚がハッキリしていたと思います。とは言え値段に大きな差がありまして、MDR-DS7500は2011年のものとは言え5万円のわりと高級なサラウンドヘッドホンで、デカいプロセッサユニットがあるんですよね。こいつはただのUSBドングル。レベルが違うため、比較するのはあまり適切ではないかも知れません。
今はCoD BO4のオーディオ設定を「ヘッドフォン」にしているので、ここをいくつか弄って、ちょうどいいのは何かっていうのをもう少し探したいところですね。

ボイスチャットの音質については、きれいに聴こえると言われました。自分で自分の声を聞いてみても、特にノイズは混じっていないと思います。
マイクはかなり敏感で、息を口からフーッとしても、そのフーッ音を拾います。あ、マイクに息を直接吹きかけた時に発生するボボッって音ではく、自分の耳に聴こえるフーッ音がそのまま集音される感じなので、相手に激しいストレスを与えることはないと思います。

Wi-Fiルーターをすぐそばに置いて2.4GHz帯を使用している関係からか、時々音切れが起こります。2.4GHz帯は人気の周波数なので、これはよくあることですね。
発生時はだいたい5秒くらいでしょうか、それなりに早めに復活しますが、それでもゲームで音が途切れるのはかなり辛いです。これについてはWi-Fiルーターを5GHz帯使用可能なものに買い換えて2.4GHzを回避するか、チャンネルの固定でどうにかなると予想しています。2.4GHz帯を使ったワイヤレスヘッドホンは昔から使ってるので、わりと慣れてます。
チャンネル選択機能はなく、また使用チャンネル数も公開されていないため、現在ソニーに「チャンネルはどこ使ってる?」って問い合わせ中です。返事がきたら追記します。チャンネル数が分かったら、Wi-Fi側を離れたチャンネルに固定を試してみます。チャンネル数非公開だったら・・・一人暮らしの私はゲーム中はWi-Fiルーターの無線をオフにしてしまっても問題ないので、思い切ってオフにしちゃいますかね。

追記20181028
「チャンネルは何番?」というチャットサポートに問い合わせて「チャットサポートでは分からないから後日折返し電話します」という返事を受け、その電話の結果。「サポート部門では分かりません。でもWi-Fiルーターある程度で音切れなんて出るの?不良品じゃね?」でした。というわけで私はWi-Fiをオフにしてプレイしています。Wi-Fiをオフにすると音切れはしなくなりました

というわけでまとめると、1.2万円という程良い安さで程良い性能に、PS4純正としての完璧な連携を考えると、わりと「買い」な商品だと言えるでしょう。ただし、音切れ対策ができない場合には、音切れという厄介な部分が残る可能性があるので、そこは要注意です。
プレミアムとの比較はしていませんが、無印でも音質に不満はないため、重くなることで絶対にプレミアムの方が不快感は高まることを考えると、無印の方がトータル満足度は高くなるんじゃないか?

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