tDCSというのをご存知ですか。
経頭蓋直流電気刺激、頭蓋を経由して直流の電気を脳に流すというもので、本来は医療目的に研究されていた分野です。うつ病やADHDなどに効果があると期待されています。心が落ち着き、物事により集中できるとか、学習能力が高まるとか、俗な言い方をすれば「頭の回転が良くなる」ですね。
頭の回転と言えば、FPSなどのゲームを好む人が「やりてー!」と思うのは自然でしょう。脳に病気を抱えた人に使用して病状が改善するのであれば、健常者が使えば更なる高みへ到達できるかも知れません。
というわけで数年前にゲーマー向けとして世に出たのがfoc.us、そのアップグレード版がfoc.us v2です。日本でもfoc.us発売当時、一部サイトが「脳をオーバークロック」とか報じていたと思うので、知っている人は知っているでしょう。今では、他にも安価な類似品が多くありますが、なんとなくfoc.us v2にしました。
私もそのうち買ってみようと思っていたまま数年経過していたのですが、今回買ってみました。
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アマゾンに出品されているものを購入しました。
海外の公式から買った方が安いのですが、手間暇や国際送料を考えるとこれくらい出してもいいかな~という値段だったので。
というわけで、まずは開封レビュー的な記事です。
なぜ効果があるのか
tDCSによって頭がよくなる――という表現は医学的には正しくないと思いますが、当サイトはただの個人ブログなのでそう表現――メカニズムは、よく分かっていませんでした。とりあえず「そうなる」という結果ありき。まぁ脳の世界ですしね。
それが昨年2016年、理研や埼玉大学などの共同研究グループが、なぜ脳が活性化するのかという仕組みを解明したと発表しました。
tDCSによって大脳皮質におけるアストロサイトの細胞内カルシウム濃度が一過的に著しく上昇することを発見しました。
さらに、tDCS後に視覚刺激などの感覚刺激に対するニューロンの応答が大きくなることから、シナプス伝達の増強が起こることを見出しました。これらの結果から、「tDCSによりノルアドレナリンが放出され、アストロサイトのカルシウム上昇を介してシナプス伝達の増強を起こしやすくなる」ことが明らかになりました。
シナプス伝達の増強、わかりやすい言い方だと脳内の電気信号の伝達速度が増強される、というところでしょうか。なるほど、それなら頭の回転速度が上がるというのも納得がいく気がしますね。
危険性はないの?
私は専門家ではないので、一般論として。
脳は未知な分野の方が圧倒的に多い世界ですし、tDCSは歴史の浅い技術です。何十年後に影響が出る可能性は、あるかもしれないし、ないかもしれません。ただし医療現場では実際に使われているようですから、少なくとも短時間の使用であればただちに影響はないと言っていいでしょう。頭のすぐ側で使う携帯電話の電波は脳に影響ないのかとか、そういう世界でしょう。
世の中には、電池などから自作して凄い電流出しちゃって脳みそBoooon!のアホがいるとネットニュースで聞きますが、とりあえずfoc.usはCEマークを取得しています。CEマークは(EU加盟国の)安全基準満たしている証明になりますので、使って健康被害が出る可能性が高いものでないことは第三者機関的に証明されています。ただしfoc.usでは一度の使用につき40分まで、一度使用したら48時間は休憩するという注意書きがあります。24時間使いっぱなしを前提としたものではありません。
開封レポ
今回はアマゾンに日本の業者が出しているものを購入したので、日本語マニュアルが付属していました。
中身はこのように。
本体(電流を出す)、ゲーマー用ヘッドセット(頭につけて電流を送る)、そしてヘッドセット用のスポンジが入ったアルミ袋が2つでした。
スポンジ袋を開封すると、12個入っていました。同時に2個使い、消耗したら交換。2袋で12セットとなります。
このスポンジは水(生理食塩水が好ましいらしい)を染み込ませて、頭部と接着、電気を流します。なので消耗したらちゃんと交換しないと怖いですね。
本体を開封。充電はmicroUSB経由。とりあえずPCと接続し、ファームウェアのアップデートをしましょう。
インストール手順は単純なので特に説明はしません。あ、私の場合は既に最新版のファームウェアが入っており、特にアップデートはかかりませんでした。
デフォルトではセーフティ設定が24時間に。OFF、48時間も選べました。
ちなみにこの青いプチはボタンではなくスティックになっています(押し込みも可能なのかな)。
左右でメニューを選び、上でキャンセル系、下で決定系の動きしました。
日本の業者の日本語マニュアルが地味に便利。
よくある簡易説明書ではなく、説明書のフル翻訳っぽいですね。また翻訳ではない、業者独自の説明書も入っていました。
ゲーマー向けヘッドセット。チタン製のU字の棒は奥までガッチリ差し込むようです。
また、この水ボトルの蓋は「握りながら回す」ことで外すことができます。水を入れるものですから、勝手に緩むことを防止しているのですね。蓋が二重構造になっており、ねじの切れ込みがある部分は空転するようになっています。
(業者の説明書だと酷い説明がされていました。「引き抜いていい」とか、「ちゃんとは閉まりません」とか、構造を理解していない人が書いたのでしょうね。)
充電が完了したら
画面が消灯して、その後つかなくなりました。
ここ30分くらい、ドック抜き差ししたり、スティックを押したり傾けたり頑張ってるんですけど、一切反応がなく。なんでやー/(^o^)\
「pressing the blue joystick and holding to turn on」と説明書の原文に書いてあるので、長押しで電源オンのはずなんですけど。
とは言えBluetoothには反応があるので電源オフになってるわけでもなさそうですが・・・うーん、なんで急に画面だけ消えたんだ。充電完了と同時に逝ったのか?
試しにとPCとのペアリングを解除し、再度ペアリングしようとしたら、さっきは表示されたPIN番号が全く表示されない。マジ壊れた?
とりあえず開封レポートとしては以上です。
画面がついたら実際に使ってみて、使用感とかのレビューしてみたいと思います。画面つくのかは知りません。
コメント コメントは承認制です。
充電はPCのUSB端子に挿すよりも、iPhone等の電源に挿すUSB電源器を使用した方がちゃんと充電できるようです。
充電しても、青色ステックをPushしても何も出ない場合は、USBケーブルを他のケーブルに替えて試すか、接触不良の可能性があるので、DOCに何度か挿し込むと繋がる場合がありました。