【ドラクエ10】バージョン3.5中期の感想

GWも終わりが近づいていますね。

というわけで「GW中に遊べます！」が売りのバージョン3.5中期の感想のコーナーです。

まずは追加コンテンツの話。

ヒエログリフ

ナドラガンドの秘密を解き明かすクエストです！

というPR文で紹介されながら、開始と同時にNPCに「リアル時間」というワードを喋らせるCHIKARAのKANKAKUを見せつけられたコンテンツですね。
この世界はゲームワールドであるというのが秘密なのカナ？

コンテンツ内容は
①指示されたモンスターを倒して
②穴埋めクイズに答えて
③写真を撮れ
を1日2回、合計10回やって寿命を向けるコンテンツでした。リプレイする意味はありません。
しかしステータスアップのタネ系を5個渡されるので、嫌でもやれ系です。ちなみにコンプリート報酬はしぐさとメダル100枚です。

システム的な内容を説明すると、1日ごとに選べる領界が順繰りに切り替わっていき、領界ごとに2つのお題があって、合計10個。
ただし2つ目のお題はロックされており、「前日の領界の1つ目」をクリアすることで開放されます。そして2つ目のお題のクリア報酬がタネ系です。GW中にぶっ続けでやることを前提にしているので、週末オンリープレイヤーのような毎日プレイできるわけではない人のことは一切考慮していないと言っていいでしょう（例えば週末限定なら3週間ほどかかります）。

②の穴埋めクイズは、①でモンスターを倒すとヒントが増えるのですが、全てのお題を達成しても答えが特定できるとは限りません。
私が知っている限りで最大のクソお題は「スライム？？？」(7文字で、アイテムかモンスター名かなどのカテゴリーも秘密)。モンスター名だけでも、スライムつむり、スライムナイト、スライムタワー、スライムボーグ、スライムブレスと5種類いて、アイテム名も含めて更に種類が多いですね。4人PTでやってみんなで別々に答えても外れることがあり、失敗すると1時間待ちとなります。
この1時間待ちは、DQXTVでの発表時から「少し待たないといけない」とは言っており、当たるまで色々と連打することを防ぐために設定していたのかなと思ってました。しかし現実では、外れると正解が何だったのか表示され、お題は変更されるので、待たせる意味は無いと思います。

さて、プレイヤーに作業を強いた上で、世界観を深めるどころか「リアル時間」発言で萎えさせ、6日で寿命を迎えて誰もプレイしなくなるという時点でクソコンテンツなのですが、これを更にクソにしている要因は、使い捨てコンテンツのくせに手間がかかっているということでしょう。

フィールドに、これまで存在しなかった新たなオブジェが出現しまして。それを撮影しに行くのが③です。
こういったものを新たに作るのは、開発工数をより多く必要としますよね。見ていても「おおっ、手間がかかってるなー」と思いますし、こういったものを交えてナドラガンドの世界観を深めたかったんだというのは伝わってきます。まぁ、詰めが甘くて開幕「リアル時間」発言で台無しにしましたが。

このコンテンツに力を入れているのは分かります。しかし使い捨てコンテンツにCHIKARAを入れても、いいことは何もないのですよね。これまでも同じように、使い捨てコンテンツを作っては捨て作っては捨てを繰り返し、そして生まれたのが3.0スカスカ問題なのですが、一体いつになったらCHIKARAは学習するのでしょうか。もしかして原因に気づいてない？「もっと頑張る！」で解決すると？

バトルロード(Sランク)

「300種を集めてポーズ取ったら放置。300参加権溢れまくり」を前提に作ったよね？　という印象が強いですね。
その状態から300参加券を全て使っても、虹パックの偏り具合によってはバッジ400種のポーズに届かず。実際私は届きませんでした。
これを逆に言えば、今から始める人は400種ポーズを取るのに2年かかるわけですが・・・大丈夫かしら？

コンテンツとしては、調整は一切無しです。バトルロードが抱える全ての問題点を放置したまま、ただSランクを増やしただけでした。
つまり「面白くないから誰もやらない」という品質で誰もプレイせず、300種のポーズが判明した途端にみんなやり始め、ポーズとったらまた廃れた過去の流れと全く同じことになるでしょう。今回も、400種でポーズを取ったら、また誰もやらないですよ。面白くないから。

問題点としてまず、モンスターサポートは緑玉と似たように「キャラクター作成順」で優先度が決まっています。緑玉は完全にキャラクター作成順で表示されていますが、モンスターサポートは一応「優先が高い」くらいですね。ある程度はランダムなのですが、キャラクター作成順が早いキャラほどよく表示されます。ステータスやレベル、サポート仲間登録時期などは、どれだけ試しても有効な関係性は見つけられませんでしたが、キャラクター作成順が早い人のサポはガッツリ表示されます。逆に遅い人はあまり表示されません。
つまり、フレンド枠で全裸サポが表示される場合、そのモンスターは高い優先度で出まくるので、邪魔ならフレ切りしろってことですね。敵が強くなっているので、余計にフレ切り前提になっています。
全裸はまぁ、通常エントリー用の装備設定時にサポが全裸化されてしまっただけだと思いますが、銅バッジマンは流石に引退してる人じゃねって気がしますね。私はそう思って何人かエアフレを切りました。でも転生のお礼が届いていたので、どうやら現役の銅バッジさんだったようです。

またですね、モンスターがデカいんですよね。
サポート仲間のAIには「逃げる」があります。特に回復系で、前衛の後ろに逃げるという行動を取ります。で、このデカいモンスターに囲まれると、動けなくなるわけですよね。そうすると「何もしなくなる」わけですよ。そして無駄にHPが多い上にみかわしそう食べながらベホマも使うヴォルカドラゴンがよく出るので、無駄に長期戦になるのですよ。アタッカー操作だと、隅に追い詰められて一切動かないサポにイライラしながら全滅します。自分でヒーラーしましょう。

またサポート仲間のAIは範囲攻撃を避けようとする（けど当たる）ということが多いですよね。
そして今回Sランクのお題に、邪神のゼルドラドが出ることがあります。こいつ「範囲攻撃をする剣」を「たくさん召喚」するんですよね。そうするとサポート仲間は範囲攻撃を避けようとしながら命中しつつ、避けること優先なのでマジで一切行動しなくなります。「避ける」よりも優先度が高く設定されている「回復行動」だけはします。攻撃行動はしなくなります。つまり、自分がアタッカーを操作していない場合、勝てません。ヒーラー操作だと、一切動かないサポにイライラしながら全滅します。自分でアタッカーしましょう。

他にも、レグナードⅣとかの意味不明なお題もあります。もちろん、まず勝てませんので誰も挑戦しません。
バトルロードのモンスターとは、バトルロードにいる魔物使い達が捕まえてきたと思うのですが、レグナードも捕まえて来たんですかねぇ・・。まぁここらへんは世界観スルーのスペシャルお題ということにしても、ナドラガンドにしかいないはずのモンスターが通常お題でいるのは不思議です。CHIKARAは世界観はどうでもいいのに、都合のいい時の言い訳だけ世界観ガーというのが、なんだかイラっとしますね。

モンスターシール

私はこれを探すという行動に面白みを感じることはできないのですが、好きな人は好きなようです。ずっと探し回って「一体感」を楽しんでいる人は一定数存在するので、まぁいいんじゃないでしょうか。今後コンプリート特典でタネ系出したりしなければ、ね。やりたい人だけやってね系であれば、クソになることはあまりありません。ですがCHIKARAの場合、彼が「もっとやってほしい」と感じてしまうと必須報酬をねじ込んでしまうので、必須報酬がない今でも今後に備えてやっておかないといけないという義務感が付きまといます。そして探す人たちが8種類×10枚をコンプリートしてしまったら、流石に探さなくなりますので、やるなら今やらないといけない。
そんなわけで多くの人は、ツイッターでハッシュタグ「モンスターシール」を検索し、見つけたよというツイートがあったら無言でシールを取りに行って無言で帰るコンテンツになっているのかなと思います。私もそうなっています。

「自分が楽しめないからクソコンテンツだ」というつもりは一切ないのですが、ハマってる人はちょっと変な人が多い印象ですね。
私自身も言われましたが、車ドルボードがいるだけで「邪魔だ死ね」という温かい言葉が飛び交ったりしていますし（何をするのに邪魔なのでしょうか。写真撮影ならプレイヤー非表示でいいし、話しかけるならコマンドメニューでいいですよね）、ツイッターでは「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」という更に温かい言葉が飛んでいます。

@ameri_dqx 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

— ※ (@uADWIcSU4vhN7iB) 2017年5月5日

なんというかまぁ、ここまで必死になれるのは、本当に心の底から楽しんでいるからこそだ思うので、ちょっと羨ましいですね。私はここまで必死にはなれない。

ツメと魔戦の謎強化

いやもうほんと、何がしたいんですかね。
どんどんゲームバランス壊れていってると思うのですが。

タイガークローはツメの攻撃力で3.6倍は弱すぎたため、3.9倍でちょうどいいと思うのですが、そもそも「これくらい弱くしないとダメなんです！」とか言ってゴミにしたのは誰でもないCHIKARA自身ですよね。どんなKANKAKUだ。
ライガーの強化は純粋に謎ですね。元々、CT45秒で実装されて「やりすぎちゃった(*ﾉω・*)ﾃﾍ」とCT65になったのですが、それでも十分に強い技だったと思います。それをどうして「12.5倍」へと大幅強化したのか。条件が揃えば9999×5ダメージ。ニンドリインタビュー曰くこれらは「武闘家の強化」を目指したそうですが、実際に強化されたのは魔物使いですね。

そして全てが意味不明な魔法戦士の強化。
まずは軽いところから、MPパサー。自分のMPを10消費して周りに100！　もうこれ、マホイミの範囲版で、マホマラーとでもつけた方がいいのでは。少なくとも「パサー」ではないですよね。パス(＝渡す)してないですよ、なんか増殖してますよ。
そしてフォースブレイク。最低保証が入るだけでも十分な強化だったと思うのですが、CTを短縮して60秒。ついでにクロックチャージと組み合わせてほぼ常時50秒。フォースブレイクの効果時間は30秒なので、バトル時間の5分の3は常に弱体化できるようになりました。今後は「それありき」であらゆるボスが属性80%くらい耐性持つ感じになる感じでしょうか。
クロックチャージ、ピオリムつけました！範囲広げました！まあ分かります、強化したいんだなっていうのは分かります。
で、最後にマジックルーレット。これ本当に心の底から意味が分からないんですよね。範囲を広げて、ウォークライつけて、MPをリジェネにしました。で、そのリジェネが「毎秒999」を15秒間という謎の数字なんです。ここがマジで意味が分からない。このゲームの最大MP知ってますか？　少ない職なら200ちょい、多い職でも500とかですよね。そこに毎秒999回復を15秒、合計14985も回復します！　どうです！　強いでしょう！！！！　・・・もう意味が分からなさすぎて恐怖を感じる域ですよ。マジモンのガイジか？　ミラクルゾーンとかガラクタボックスのように「MP消費しない」という効果がこのゲームには存在しますよね。それでいいのではないでしょうか。何のために999回復させ続けるのでしょうか。人はあまりにも理解し難いものを目にした時、恐怖を感じますが、まさにそれです。本当に意味が分からないので、ただただ怖いです。

達人のオーブレベル上限解放

50→55になって25pt増えても、あんまりポイントたくさん振り分けられるようになった感無いですね。思ったより地味でした。また必要経験値もそれほど多くはないので、日課をやっていたら勝手にカンストします。
で、それよりも、それありき状態のこの完全失敗システムを消去して欲しいんですよね。「気軽に転職して色んな職を楽しむ」という遊びの邪魔にしかなっていませんから。

ところで、達人のオーブのコンセプトを覚えてますか？
＜BOKUの考えた新規育成システムは、JINGが作った「レベル⇔特訓」切り替え式とは違う！並行して経験値が稼げるんだ！＞
ですね。
前任の藤澤仁 元Dがやってきたことと真逆のことをすることで、フジゲル方針で不満を持っていた人から「りっきー神」と言われた体験が忘れられないCHIKARAは、とにかくフジゲルとは真逆の調整をしたがります。その結果生まれたのが、この同時進行システムだったのですが・・・これまでのオーブレベル開放って、特訓や通常レベルの開放とは同時にしてないんですよね。少しでもスカスカをごまかすためだというのは分かりますが、結局何がしたかったんでしょうかね。

すごろく新マップ

サイコロが足りず、ゴールに到着できないことが普通に発生しまくる。仲間NPCありきの調整なので、手に入れないと死ぬ。酷いマップですよね。

あと、すごろくって新マップを出すたびに新システム入れようとしてますけど、そんなことは不要だと思うんです。「いろんなマップをみんなで遊ぼう！」で十分だと思います。「友達と遊ぶ」のは、何をして遊ぶかより「友達と」という部分が一番楽しいものですよね。なのでとにかく新しいもの入れなきゃって思う必要性はないかなと思います。むしろ、無駄に新しいものを入れようとすることで、古いもので遊ばせなくして遊びの幅が狭くなってるだけに思えます。すごろくという題材は悪くないので、そこらへん意識してくれたらなぁと残念に思います。すごろくの隣にある、ツール行きになって即死したビンゴも同じですね。

アマリリス

3.5中期コンテンツではなく、一応イベントですが、書いておきますね。これ去年も言いましたが、もう本当に勘弁して欲しい。
「幸せのおすそわけ」って自分で書いてますよね？　CHIKARAがやらせているのは「幸せの押し売り」ですよ。

ドラクエ10が「おうえん」「ありがとう！」で溢れる温かい世界だと言われたのは、プレイヤーによって自発的にその流れが生まれたからです。「おうえん」に見返りはありません。何の見返りもないのに、自分のゲームのプレイ時間を人の「おうえん」に使うのです。そして自然と「ありがとう！」が出てくる。これによって、この世界は美しいと言われたのです。
それが報酬目当てに「おうえん」をしようと、人をつきまとい、おうえんを連打してどこが「おすそわけ」か。今回は応援効果がなくてもOKになったので余計に酷くなりましたよ。見返りがあったらドラゴンクエスト10そのものの否定になると、去年も提案広場に何度も投稿されていましたが、無視して続行どころか悪化してます。

去年から引き続き、報酬目当てにするモンスターナデナデは、住宅村の若い丁目に押しかけることになります。私の家の周りも100人単位でウロウロです。少数の身内でひっそりと遊びたい派私にとって「家の周りに知らねぇ奴らが大量に押しかける」というこの状態は本当に不快です。しかもそれが「ブログ見てます！」の応援系ですらない、報酬目当てに養分探して歩き回ってるだけですよ。やめてくれ。
てめぇ本人には興味ねえ、てめぇの持ってるモンスターを報酬のために撫でさせろと押しかけてるんですよ。それをされて「嬉しい！幸せだ！」と感じる人いるんですか。いるわけねぇ。

というわけでプラコン4人の3つのメッセージは全て「帰れ」にしました。見たら帰ってくれる人多いです。

以上、バージョン3.5中期の感想でした。

「いろいろなものが　バランスよく追加できた」と謎の自画自賛をしているバージョンですが、色々なところにクソを散りばめたように思えます。

バトルバランスが更に腐ってしまったせいで、邪神オートマでダラダラプレイとか、強敵バトルという楽しみは失われてます。わー！強敵メイヴがライガークラッシュ9999×5の2発で白文字から一気に倒せた！バランスゴミなだけやんけ！
ヒエログリフやモンスターシールの義務感によって無理矢理やらされるものが多すぎて嫌気がしますし、気持ち悪いマイラークエストや「リアル時間」発言で世界への没入感もガッツリと失われます。いいところあったっけってレベルですね。
漫画家の氷川へきるさんも言っているのですが、とにかく「遊びの幅が狭い」んですよねCHIKARAのコンテンツは。プレイヤーが自発的に何かをして楽しもうということを考える余地を与えず、BOKUのKANKAKUで引いたレールに沿ったプレイしか認めず、それを報酬で無理矢理やらせるのです。

@pompman27 中期パッチはストーリーも学園も追加されてないのでなんか微妙です。モンスターの転生が10回になったぐらいで…。それも週に１度の試練づらいしかやりようないので露骨に遊び幅の狭さが出ちゃってる感じです。常闇イカやってる人だけ楽しそうという感じ

— 氷川へきる／ぱにぽにだっしゅ!BDBOX (@hekky3) 2017年4月29日