買ったぞーと言いながら音沙汰なしでしたが、普通に届いて、普通に毎日使ってます。
レビューを書くにあたってはしっかりと触り、使い、馴染み、利点欠点共に把握をしなければいけないので、レビューは遅れるものです。まあただの言い訳で書く時間がないというかサボってました。
まずSurfaceというデバイスに対する所感はこちらの記事をどうぞ。この考えは実際に購入した今も変わりません。
まあ一応最低限書いておくべき点として、今回購入したものは、Surfaceを触るにあたって「コレひとつ買えばいいよ!」という感じのTouchCoverセット品の32GBモデルです。定価57800円。Surfaceの最大の特徴はOfficeとキーボードカバーで、タブレット単体で使うのはとてももったいない(というかそれならiPadの方がよほどいい)ですので、単体買うならこっち書いましょう。私としては単体販売はしない方がいいとすら思っています。
ARMアーキテクチャの特徴として、やはり電池はよく持ちますし、熱もあまり持ちません。
その分性能は低く、またTegra3と割と古めのSoCであることもあるのか、アプリケーションの起動には若干の待たされる感があります。この待たされる感はiPadやAndroidと比べると全体的に長めです。が、一度立ち上がると動作の滑らかさはAndroidのTegra3機など比べ物にならず、iOSとほぼ同じといった印象。起動の遅さだけが悩みどころですね。だからと言って高性能なx86のSurfaceProが欲しいとは感じませんでした。x86ならメインデスクトップ機があります。電池持ちなどを犠牲にしてまで高性能化する必要はタブレットにはないでしょう。
タブレットといってもWindows。腐ってもWindows。気がついたら勝手に自動更新していて使いたいときに使えなかったことが一度ありました。まあ自動更新切ればいいんだと思うんですけど、ここはマイクロソフトらしいマイナス点。
タブレット端末ではブラウザをよく使うと思いますが、そのブラウザでのフォントはWindowsなのでMSゴシックがデフォルト。しっかりと汚いです。とりあえずデスクトップ版のIEからインターネットオプション→全般→ユーザー補助→Webページで指定されたフォントスタイルを使用しないにチェックを入れ、フォントを指定してやれば、けっこう色んな所でそのフォント使われたりしますので、メイリオにでもしておけばまだマシかなと。Keとかいいですよね。
もっと詳しくシステムフォント全体入れ替えたいなら、レジストリいじればできると思います。いわゆるデスクトップカスタマイズは10年くらい前に流行りましたが、私もよくやっていたものです。Surfaceでもレジストリエディターは存在しちゃんといじれるので、弄ろうと思えば色々いじれます。
SurfaceのキーボードカバーはiPadのSmartCoverのように一部分での結合ではなく、Surfaceのフチの一つをほぼ全て使って結合します。大きい面積を使うことで、かなり強力にマグネット接着できるわけでしょうか。iPad SmartCoverはカバーで持ち上げることはできますが振ると落ちますが、Surfaceは引っ張らないとまず外れません。この強力な磁力はカバンの中で銀行通帳を即死させてくれそうですので、持ち運び時には注意しましょう。
本体との結合部分は太く、また芯が入っています。キーボードとして動かすための配線などが中にあるからだと思いますが、この太い結合部分が、実はSurfaceを保護してくれています。
キーボードカバーない時Surfaceを立てると、フチで直接自立します。(左)
キーボードカバーがあると本体はキーボードカバーの上に乗り、机と触れません。(右) ※ただしキックスタンドを除く
言葉の意味は違いますけどヒトコトで書けて伝えたいことが分かりやすそうなのでこれを”接地”と表現したいと思います。
接地しないということは、擦れることがありません。 擦れない、これは長く使っていくことによって発生する微細な傷がの有無に直結していきます。机の上には細かいゴミがよく落ちているものですし、特に食卓にありがちな塩の粒なんて実はかなり強力な研磨剤となってよくiPhoneを傷つけてくれますね。ほんと、接地面は擦れて小さい傷が入るものです。私はiPadをSmartCover装着で使用していましたが、接地部分は次第に擦れて、微細な傷がついていきました。Surfaceでは、その心配はありません。なんせ接地しないのですから。
私はスマートフォンやタブレットを裸で使う派です。デザイナーが試行錯誤して作り上げた美しいデザインを気に入って買ったのに、ダサいシリコン製のカバーでダサくドレスアップする行為はアホらしく思えます。裸で大切に使いたいです。裸派にとって、この接地しないというのは本当に素晴らしい点に思えました。美しいVaporMagボディを、いつまでも美しく保てる。これはさり気ない部分ではありますが、とても大きいことだと思います。このボディの美しさも、iPadよりも私は気に入っています。ここは個人差あると思いますけど。元々iPhone4のデザインに気に入ってiPhone買った身ですから、こういう四角系のデザインが好きなんですね。iPadは、ちょっと丸っこいです。iPhoneとiPadより、iPhoneとSurfaceの方が、セットの時に似合います。またUSBポートもありますので、iTunesのインストールこそできませんがiPhoneの充電ならできます。スマートフォンとタブレット、どちらかの電池を犠牲にするならばスマートフォンの電池の方が大切なので、いざという時いいかな?と。コンセント1つしかない環境でもSurface充電しつつSurfaceのUSBでiPhone充電とかもできますね。
私がSurfaceを初めて開いた時、デスクトップ画面はこんな状態でした。
壁紙すら無いのか! と驚きましたが、どうやらこれは私がメインのデスクトップ機で壁紙なしにしていたためにそれと同期した結果みたいです。Surface、というかWindows8/RTでは同一マイクロソフトアカウント間で設定を同期してくれるみたいです。Surfaceの方でロック画面の壁紙を変えたら、メインデスクトップ機の方でも壁紙が変わりました。
いつもの環境でどこでも作業ができるというのを想定しているのでしょう。これは純粋に便利かな。端末それぞれ個別に設定したい場合、当然のように同期しないようにもできます。
x86アプリケーション、つまり従来のWindowsで普通に動く普通のexeは全て互換性なく、このデスクトップ画面にアプリケーションが増えることはありません。そのため意味のない場所という印象もあるかも知れませんが、Windowsのデスクトップ画面はやはり多くの人が慣れているもので、それによる「誰でも使えるファイラー性能」は高く、触っていて安心ではあります。ただこの画面はDPIの関係もあってタッチ操作のユーザビリティは微妙ですので、デスクトップはあくまでもOfficeを使う場というのがメインでしょうか。マウスを使えばデスクトップ操作もバッチシですが、マウスを持ち運ぶのはあまりスマートじゃありません。キーボードカバーにあるトラックパッドは、正直微妙です。流石に狭すぎます。
バックグラウンドアプリの管理はかなり上手いようで、すぐに休眠し、無駄な処理はほとんどしないように感じました。電池しっかりもちます。意識的に終了させたい場合、画面左の隅っこから中央へとスワイプして戻すことでバックグラウンドアプリケーションが出てきて、それを右クリックメニューから 閉じる で終了可能です。で、その右クリック、タッチ操作ではできないんですよね。デスクトップではタップして長押し後に離せば右クリックとして認識してくれるのですが、デスクトップでないところでは無理みたいです。いやもしかしたら出来るのかも知れませんが、私にはその方法がわかりませんでした。
タッチ操作だけではできないことがある、というのはタッチパネルを標準搭載した端末としてどうだろうという印象。
ちなみにSSはタブレット下部にあるWindowsロゴ(これただのロゴではなく静電容量式のボタンです)とボリュームダウンキーの同時押しで撮影、自動保存されます。
現実的な実行速度は出ないと前置きした上で、こんなこともできます。WiiU版ドラクエ10の画面を表示しています。これはリモートデスクトップを使用し、メインデスクトップ機の画面を表示しているというカラクリ。キーボードエミュレーターも用意すれば、外出先でSurfaceを使ってドラクエ10がプレイできる!というのも――現実的な実行速度は出ないものの――できちゃいますね。
メインデスクトップ機はWindows8なので、Surfaceとの親和性はバッチリ。タッチパネルもしっかりと反応してくれます。画面に激しい動きの伴わない操作、つまりゲーム以外ならSurfaceを弄っているのとほぼ同じ感覚で使うことができます。ベッドでちょっとって時には何気に使えるかも知れません。ただここらへんはちょっと未知数。
そんなわけで、SurfaceRTのレビューでした。
毎日ちまちまと書きたいこと書いてたら、購入からすっかり遅れてしまいました。
他に特記したいことがあればまた別記事とするとして、とりあえず今回はこれで締めます。
でないといつ書き終わるかわかりませんという状態。本当、いいデバイスですよ。未来が楽しみです。
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