ついに日本でも発売される、Microsoft Surface
基本情報のおさらいからはじめ、勝手に色々妄想も企てたり。
SurfaceRT
WindowsRT x86アプリケーションとの互換性なし、WindowsStoreアプリケーションのみ動作
Tegra3. 2GB RAM. 1366*768 IPS
Office2013RTをプリインストール、商用利用可能
厚さ9mm 675g
32GB 49800円、実質16GB使用可能
64GB 57800円、実質45GB使用可能
SurfacePro 日本発売日未定
WIndows8 Pro
Core i5 3317U. Intel HD4000. 4GB RAM.1920*1080 IPS
電磁誘導式SurfacePen付属(RTでは物理的に使用不可能)
厚さ13mm 907g
64GB 899USドル
128GB 999USドル
SurfaceRTとSurfaceProは、RTは廉価版でProが高級版という判断を下され勝ちです。
ですがこれは全くの違った製品であると私は考えてます。
上位と下位とでは別けられない、RTだけの良さがある
RTにはOffice2013RTがプリインストールされています。
Proに同梱のOfficeは存在せず、Officeを利用したいのであれば自分で買ってきてインストールするしかありません。
OfficeRTはその名の通りRT版のためのOfficeですが、Office2013とほとんど同じ機能をお使いいただけます。(Microsoft紹介文まま) Word 2013 RT、Excel 2013 RT、PowerPoint 2013 RT、OneNote 2013 RT。ほぼフルスペックのOffice Home & Business 2013(36540円相当)がついていると考えても問題ないでしょう。また日本版では商用利用も可能になりました。言い換えると海外でリリースされているSurfaceRTプリインストールのOfficeRTはライセンス上商用利用できないってことですけど、ここは日本なので日本版で考えます。
またSurfaceRT、ARMアーキテクチャの利点はその省エネ性能にあり、バッテリー持続時間は公称値でも約二倍の差があります。発熱量も少なく、冷却に必要な性能も変わってくるため、RTの方が薄くて軽いです。
SurfaceRTは薄くて軽く、低性能で、OfficeやWindowsStoreアプリケーションのみを扱える。
SurfaceProは少し分厚く少し重く、高性能で、なんでもできる。
それぞれに利点があるわけですね。
徹底比較と称しながら、ほぼスペックにしか触れていないサイトもありますが、RTとProは似て非なるもので、根本的に違うものです。一概に比較などできません。
SurfaceProはウルトラブックで、SurfaceRTはタブレット
SurfaceProは既にタブレット端末ではありません。
SurfaceProは、スタイリッシュなデザインのウルトラブックです。
付属する電磁誘導式ペンによる感圧入力も可能で、絵を描くのにも最適です。ワコムのアレと比べると、これがどれだけ安いかわかるでしょう。本当に全てをつめた一品です。
高性能さを要求されるゲームでもない限りなんでもできます。それ故に、ちょっとバッテリーに問題がある程度ですね。
タブレット端末であると言えるのは、SurfaceRTです。ARMアーキテクチャである利点のバッテリー持ち時間と、欠点であるx86アプリケーションとの互換なし。これらは全て他のタブレット製品、iPadや各種Androidタブレットと同じです。SurfaceProでは朝家を出て夕方家に帰るまでの間に電池がなくなりますが、SurfaceRTであればもちます。他のタブレット端末でも同じで、とにかく電池がもちます。
高性能なデジタル機器を持ち運ぶシーンが増え、人々が前ではなく手元を見ながら歩くこの時代において、電池が持つというのはとても大切で重要視されます。x86のなんでもできるを求めない使い方で十分な場面で、タブレット端末はノートパソコンを駆逐していっています。そんなタブレット端末と決定的に違うところが、ほぼフル機能のOfficeを備える点です。
SurfaceRTはOfficeマシンである
日本で生きる日常で、Officeは欠かせない存在です。
社会人であればパソコンを使った業務でOfficeを使わないことはまずないでしょうし、学生でも、学校から配られるデジタル資料はOfficeファイルでしょうし、提出時にもまずOfficeファイルでしょう。パソコン教師でも基本操作の次にまずワード・エクセルを習います。
とりあえずOffice、これが日本の社会です。
そのOfficeが標準で付属しているわけです。Office互換を謳った類似品は多々ありますが、機能不足や互換性の低さから、Officeにはなれません。Officeがある、といった点においてSurfaceRTは他の追随を許しません。まさにナンバーワンでありオンリーワンです。
またそのOffice入力を快適に行うためのキーボードガバーが存在します。これが別売りであることが大変残念ですが、このステキキーボードも、他のタブレット端末にはありませんね。BT接続のキーボードは別個に持ち歩かなければいけない上、デザインが悪く、しかもBT接続であるためバッテリーをそこそこ使います。
ここからはけっこう人によるところがありますが、サブ端末ってあまり使わないことが多いと思います。
私はサブでMacbookAirを買ったことがありますが、自宅には高性能なデスクトップがあるため、画面小さく低性能なMacbookAirを使う必要性はどこにもなく、家ではただの置物でした。外出先でちょろっと使うのには適していましたが、MacbookAirですら大きいと感じました。で、外出先で何をするかと問われれば、それはOffice。まあMacなのでPagesやNumbersなのですけれど、それらを使うことがほとんどです。あとはちょっとブラウザで調べ物程度です。
メインとしても使えるレベルであるMacbookAirの必要性はどこにもありませんでした。その分の欠点の方が大きく映りました。iPadでもAndroidタブレットでもこれは変わらず、サブに「なんでもできる」を求めるシーンは私にはありません。
SurfaceProはなんでも出来る完全なパソコンですが、そのなんでも出来るを求めることはあるのだろうかという疑問がどうしても残ります。あとSurfaceのディスプレイサイズに、フルHDの解像度、そしてWindowsであることから、実はデスクトップアプリケーションはかなり操作しにくい状態であると、けっこう言われています。
当然高性能であればあるほど、あらゆる操作は快適になり、実用性が増します。そういった点で考えると、Tegra3はとても弱く、かなりのマイナスポイントとなります。割と快適に動作しているようには見えますけれども、少しもたつくように見えます。実機持ってないので動画見ての評価となるのですけれども・・・。
Surfaceをオススメするターゲット層とは
RTとPro両方に言えることは、WindowsStoreはまだ発展途上で、AppStoreやAndroidマーケット(PlayStore)ほど多様なアプリケーションから好みで選ぶというのはまだまだ難しく、無難な選択をするのであれば”待つ”が正解です。
なんせ初物ですから、RTであればTegra4世代、ProであればHaswell世代が乗るまでは待つ方が、圧倒的に無難です。
その上で、あえて話題に飛び乗るのであれば!
SurfaceRTは、メインで高性能なデスクトップなりノートなりを持ち、サブとして、持ち歩く用として、何かタブレット端末欲しいなーという人にオススメできるでしょう。外出先でキーボードを打ち込むことが多い人ほど、他のタブレット端末よりもSurfaceRTの方がオススメできます。逆に、ブラウザやTwitter、2chなどを「見る」ことがほとんどの人は、3G通信機能を持ったiPadやAndroidタブレットの方が適すると思われます。
SurfaceProは、メインのパソコンを持たない人に適すると思われます。若干拡張性に乏しいものの、なんでも出来ることの利点はとても大きいです。悪い意味で器用貧乏となる可能性もありますが、ライトな使い方であれば一つで完結できるはずです。逆に、既にメインとなる高性能なパソコンを持っている人には、オススメできません。どうせそっち使うでしょ?となるので。
というわけで私にはSurfaceProは意味がなさそうで、RTの方が合ってそうです。
あと実はMSOffice持ってなくてOpenOfficeユーザーなので、Office用途にもなれそうです。
割とSurfaceRTを絶賛する記事となりましたが、SurfaceRTこそが悪い意味で器用貧乏で、タブレットにもウルトラブックにもなれないダメな製品だと評するところもあります。
コメント コメントは承認制です。