ホーム画面論。
結論だけ先に書いておくと、何をどうやろうがあわないと思います。
ある程度の妥協をすることで、それなりの両立は可能っぽいかなあ。
私は二次元好きですが、iPhoneなどのホーム画面は至ってシンプルなものです。
壁紙はデフォルト壁紙の中からテキトーに選んだだけですし、ホーム画面にもよく使うアプリしか並んでいません。隣のページには、あまり使わないけど時々使うものをまとめて置いています。「1ヶ月の間に一度も使うことがないアプリはなくても困らない」という方針でデリートしているので、本当に数は少ないです。
いやまあ、マクドナルドのクーポンアプリとか1ヶ月に一度も使うことないのですが、いざマクドナルドに行く時には必ず必要になるので、そういった使用目的 場所がハッキリしているタイプは残していますけども。
私がスマホのホーム画面に求めるのは、そんなもの知ってどうするのか不明な空きメモリ量とか、行くこともない海外の時間だとか、どうでしょうこんな風にまとめてみました!という使い勝手無視していそうなデザイン性とかではなく、よく使うアプリへのいち早いアクセスです。
私がスマホに求めるのは、数の多くない、限定されたよく使うアプリを利用するという実に保守的な利用方法。なのでホーム画面に要求するのは素早いコンテンツへのアクセス。究極的な話、背景とか黒一色でも構いません。その結果、「うっわ普通」としか言いようのないホーム画面が出来上がります。
iPhone4Sまでは、一行丸々空いていると少ない感あるし、埋まっているとギュウギュウ詰め感あるしで、左下に設定を単独でポツーンと立たせていました。iPhone5以降1行増えたのですが、使うアプリは増えないので、まあいいかみたいな。いや増減とかそれなりにしていましたが昨年末に必要なアプリが減ったので今ではこうなっています。アプリが多かった頃は、現在のものから4個多くホーム画面にあって、やっぱり左下にポツーンと設定。左下に設定があるというのがなんか好き。
iOS7のUIが根本的に酷いというのは随分前、iOS7が発表されてすぐの頃にお話しました。iOS7のドックは擦りガラス効果なのですが、これは無機質なデザイン以外、三次元二次元問わずあらゆるものと合いません。なので私はこちらを非表示としています。それ以外はほとんどデフォですね。キャリア名非表示とか、アイコンラベル変えるとか、そういうことも若干していますがこれは別にデフォでもいい感じ。
さて私のホーム画面に対する価値観を一通り語り終えたところで。
二次元画像、アニメ絵をホーム画面に設定したい! という人はけっこういます。私も二次元好きなので気持ちはわかります。 気持ちわかると同時に、なんでそんなクソだせえ状態で耐えられるのか理解できないものが多いです。なぜかアニメ絵ホーム画面は致命的にダサい。なんでだろう。 その理由を考えてみよう、ホーム画面として使いやすさを維持したままアニメキャラを壁紙にできないかというのが今回の趣旨となります。
まず典型的な例として、アイコンが女の子の顔に重なってるホーム画面が挙げられます。これはもうダサいというかなんというか、根本的におかしい。私たちは買ってきた美少女フィギュアの顔面を隠しますか。隠さないでしょう。アイコンで顔を隠すなんて、その女の子がかわいそうだ(真顔)
それと同時に、普通にiPhoneで壁紙を設定すると、必然的にこうなっちゃうんですよね。
さて風景画や無機質なデザインと、二次元三次元関係なく人物画の違いは、やはり背景となることができるかどうかにあると思います。 無機質なデザインや風景画は、アイコンがどれだけ重なろうが違和感ないですよね。その理由はなんだろうと考えると、メインとなる部分はアイコンだから、というのが一番しっくりきます。アイコンによって背景が見えなくなろうが、それはあくまでも背景なので別に問題ないわけです。
しかし人物画は、そこに描かれているものがメインとなります。アイコンが重なってくると、メインが隠れてしまうわけです。それはいけない。主となるものが隠れてはいけない。これが合わない理由でしょう。
またiPhoneのアイコンは左上から右下へと詰めていくタイプなので、二次元三次元関わらず、人をモデルとした画像は顔面がアイコンと重なりやすいです。位置の自由が効かないのでとにかく重なりまくる。Androidだと、下に並べるというのが可能です。
iPhoneでアイコンが重ならないようにするには、アイコン数4個まで減らし、上4個とドックの下4個で済まし、真ん中何もない部分にキャラクター置く程度でしょうか。額縁のようなデザインですね。
しかしアイコン数を減らすというのは、私の価値観ではホーム画面本来の目的、スピーディーなアプリへのアクセスが損なわれてしまいます。最も重要なのはアプリへのアクセス。
ホーム画面を弄りやすいAndroidでは、ここらへんの解消はしやすいです。
これはネットから拾ってきた画像ですが、やっていることは非常に簡単なものですよね。キャラクターとアイコンを重ねないというだけです。シンプル。しかし同時に画面に並べることのできるアプリ数が少なくなってしまう問題点があるので、これはわりとキャラクターメインのホーム画面と言えるでしょう。
iPhoneでホーム画面を弄ろうと思えばJBが必要となりますし、JBしたところで気軽に弄ることはできませんね。いや、やろうと思えば何だってできちゃうのですが、世の中それが出来る人ばかりではないというのが正しいでしょか。
世の中の多くの人はそもそもデフォルトのままですし、カスタマイズをするという人も、ネットで配布されているフリー素材やフリーツールである程度弄るのが限度です。一から組んでいくのはなかなか大変で、知識がいります。技術はいりません。技術面は、コピペ駆使すれば案外どうにでもなるもんです。ググる知識とかける時間さえあればOK。しかしそれすらも、できるのは限られた人々です。
そして、ある程度カスタムする人が利用するフリー素材やフリーツールが、iPhoneにはあまりない。まるっと入れ替えるテーマはわりとあるのですが、まるっと入れ替わりすぎるので、そこから弄ってオリジナリティ出すとかしにくいです。できないものもありますね。ここで挙げたAndroidホーム画面のサンプルですら、iPhoneでは「誰でもできる」とはなりません。もうちょっと手を出しやすいものがいいかと思われます。
iPhoneのホーム画面のカスタマイズで有名なのが、dBar Oneでしょうか。
たしか、とよしんのブログで取り上げられてから名が知れ始めたように記憶しています。 ここが日本で有名になった、発祥の地なのだ!(タブン)
http://toysn.blog103.fc2.com/blog-entry-731.html
今ではこれをベースとしたものが大量に出回っていますね。
dBarは手軽に壁紙を見栄え良くできるのですが、結局のところこれも額縁デザインの一つです。額縁が狭いので壁紙にしたいファイルが際立つというだけだったりしてしまいます。額縁デザインの欠点、画面内に出せるアイコン数が減ってしまうデメリットは残っています。 あと、額縁って別に中の絵と似合ってるというわけではないんだよなあ・・・。
dBar初期は壁紙に直接文字入れしちゃって透明アイコンで済まして対応していましたが、今では改良が進み、アイコンラベルの位置をズラして、アイコンは透明にすることで背景の半透明な黒いとこに載せて実現し、スクロールなどが可能になっていますが・・・やはり一画面に出せる数に限りがあります。額縁デザインである限り、この問題はつきまとうでしょう。
アイコンを文字として表すのは非常に簡単で、それでいて効果的です。絵が苦手な人でもキーボードカタカタすれば出力できますし、アイコンがなくとも文字さえあればそれが何のアプリかわかるでしょう。逆もまた然り、ですが。
文字で表現するデザインとして、キープアウトテープをちょっと書いてみました。次の画像がそれです。数分で作った手抜きなんですけども、ちょっとえっちぃ画像と組み合わせモザイク効果をテープに持たせると、わりといい感じになるのではないでしょうか。
キープアウトテープを使えば、テープの数だけラインを増やせます。アプリ数問題は解決するでしょう。しかしここで新たに浮上するのが、画面全体に散らばってしまうという点。あと、今回は画像として書き出してしまっているのでアプリ追加などに非対応です。 後者は解決可能ですが、前者は致命的。目的のアイコンが等間隔で並んでおらず、そして散り散りになっているのはなかなかどうして、使いにくいです。
等間隔でアイコンが並んでいるというのは非常に取っ付きやすいものです。実際には画面全体に指をもっていくことになるにも関わらず、散り散りになっているものよりも容易な印象を与えてくれます。このメカニズムはよくわからないのですが、必要なエリアを囲む面の数とか、そんなものが関係しているのではないでしょうか。そして等間隔で整理して並べると、面積が必要となるため背景には風景画や無機質なオブジェクトしか選択肢がなくなってくる・・・?
例えばPCのデスクトップでは、整理壁紙とかいうジャンルがあります。
ザ・整理整頓デスクトップ ~究極のデスクトップを求めて : ライフハッカー[日本版]
http://www.lifehacker.jp/2009/02/post_567.html
現実のデスク上にあるようなものを壁紙として使用してアイコンの置き場を明確にする。
それで整理をしてやることでわかりやすくしようという方法です。確かにこれはわかりやすい。
よしこれをiPhoneに取り入れてみようと思うと・・・本棚壁紙になっちゃいますね。
本棚のようなデザインの壁紙を設定することで、アイコン整理しちゃおうみたいな奴。
確かに整理しやすく、見栄えも良い。でも背景が人物画ではなくなってしまいました。
組み合わせればいいのではないか、という考えが出てきそうなので、極端な組み合わせサンプルを用意しました。付箋紙とアニメキャラの画像を並べてみたのがこちらの画像。
でもこれ、「そもそも付箋紙が浮いている」という状態になってしまいますよね。
アイコンデザインがどうとか関係ねえ。付箋紙の存在がもう違和感バリバリ。これはダメだ。
さて、ここまでいくつかの方法について考えてみたのですが、やはり人物画のメイン属性を維持したまま、使いやすいアイコン群というのは無理な気がしてきます。
二次元三次元関わらず人物画は、その人物がメインとなってしまう故に、他を脇役に追いやってしまう。
主役は何かと見た時、アイコン群を主役とすれば、キャラクターは脇役になります。どんなものでも同時に複数の主役を置くことはできません。両立はできず、どちらかをたてればどちらかが死ぬ。
ここでキャラクターのメイン属性を剥奪した場合を考えてみると。アッサリと両立できます。
例えばこれ。こちらWindowsPhone用に作られた、ミクのライブタイルです。各アプリへのアクセスと、アニメキャラの融合ができていますね。
メインはアイコンで、そのアイコンがアニメキャラ。キャラクターからメイン属性を放棄すれば瞬時に両立可能。これだとiPhoneでも作成可能ですね。でもアイコン作らないといけないので大変そうです。また、一枚絵のアニメキャラを壁紙にするというのはできません。
一枚絵のアニメキャラを壁紙にしつつ、使い勝手は維持したまま。壁紙とアイコン群、互いに一切の妥協をしないというのはおそらく不可能です。ある程度妥協してみたらどうなるか、というわけで吹き出しスタイルがあります。
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妥協して一枚絵を小さめに置きます。背景には目に優しそうな色を敷いておきます。
またまた目に優しそうな色で吹き出し作ってやります。
そこに妥協した数のアイコン並ぶよっていうだけカンタンクッキング。
今回記事のためだけに用意した手抜きサンプルなので、寸法デタラメだしアイコンがすっげえ浮いてるという違和感バリバリの酷い状態ではありますが、もうちょっと丁寧にやれば――絵に重ねない部分だけアイコン減るけど――それなりの数並べることはできるし、全体的な親和性は出てくると思います。
私の考えられる限りでは、これがiPhoneでアイコン数を妥協しながらアニメキャラ使いたい唯一の方法。
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