2023年秋マストバイ家電 日立の洗濯機BD-STX130J

すっかりX(Twitter)ユーザーになってしまってほとんど触っていないブログですが、レビュー記事などをまとめるにはやはりX(Twitter)よりブログですね。

というわけで2023年秋マストバイ家電 日立の洗濯機BD-STX130Jについての紹介というか、私は家電オタクなので語ります

日立ドラム洗濯機、ついにヒートポンプで省エネに。大風量らくはや 風アイロン - 家電 Watch
日立グローバルライフソリューションズは、ドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム BD-STX130J」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37万円前後。今回の新モデルは、店頭で値引きされない指定価格の第1弾製品となる。

10月4日に発表されました。
11月11日発売なので、今予約すれば最速11月12日に届きます。

つまり10月4日に11月12日配達で申し込んだ私が日本最速級で手に入れます。
なぜここまで私がソッコーで予約をしたか。それはもう、この洗濯機が最高だからです。

タスクが減る家電は人生の時間が増える

ドラム式洗濯機に洗剤自動投入機能を追加して大ヒットしたメーカーと言えばパナソニックですね。

家電類の使用頻度は人によって大きく異なります。
自炊しない人は自炊しないため、調理家電の使用頻度は低いでしょうし、掃除なども人によって頻度が大きく異なります。その点、洗濯というのは、さすがに自炊しない人も掃除しない人も基本的にやります。世の中には洗濯もあまりしない人がいますが特殊個体です。

また冷蔵庫や電子レンジは使用頻度が高い家電と思いますが、「冷える・温まる」という基本機能に差があるわけではなく、高いものにはあくまでも付加価値があるだけです。早く冷えるとか、ムラなく温まるとか。鮮度が落ちづらいとか。

その点、洗濯機の洗剤自動投入機能は違います。
誰もが使う家電であり、そして単なる付加価値ではなく「洗剤を入れる」という作業そのものから開放されます。1回あたり30秒といったところですが、その30秒がなくなることの面倒さの開放は圧倒的ですし、人生の時間が毎回30秒増えてるのと同じとすら言えます。だからこそ大ヒットし、各社ドンドン真似をしていきました。

元々ドラム式洗濯機はしっかりとしたふんわり乾燥が可能で、日干し派とかでなければ、毎日乾燥でOKです。そこに洗剤自動投入機能が加わることで、洗濯物を放り込んでボタンを押せば仕上がるというレベルまで手間が削減される。家事負担が大きく減ります。
良い冷蔵庫を買ったら、安い冷蔵庫と比べてそういうことが起こるか。起きません。しかし洗濯物ならそれが起こる。だからこそ洗濯機だけは、学生のひとり暮らしでも、ケチらず良いものを買うべきだと私は考えます。

ドラム式のデメリットは乾燥フィルター

ドラム式洗濯機のデメリットが、乾燥後は基本的に乾燥フィルターの掃除が必要ということです。毎回こんもりとホコリの塊が発生し、その掃除が必要です。
私の場合は「乾燥後に」ではなく「洗濯前に」、フィルターを外してウェットティッシュでキュッと取ってます。まあこれも30秒の話です。でも面倒です。とはいえこの乾燥フィルターは構造上必須、でないと洗濯機がぶっ壊れます。

各社は「掃除しやすい乾燥フィルター」を開発していきました。
そして2022年モデルで、日立は乾燥フィルターナシを実現しました。
内部構造を全部?丸ごと水で洗い流し、最後の排水キャップの方に全てを固めることで、公称月に1回の掃除でOKというものになりました。これもまた洗剤自動投入と同様、毎回のフィルター掃除というタスクそのものが減る機能であり、圧倒的な利便性を発揮します。

2023年、日立に追随できなかった他社

乾燥フィルターナシ。圧倒的に便利なのは間違いなし。当然、パナソニックが洗剤自動投入を作った時同様、他社が追随していくでしょう。

・・・と思ったら各社、追随できなかったんですね。
私はこのタイミングでパナソニックが追随してくれると信じていたので2023年モデルを待っていたのですが、残念ながら追随できませんでした。

2024年モデルではどうなるかわかりませんが、ここ2年間、乾燥フィルターナシは日立の独擅場です。

2023年、日立の欠点/懸念事項が全て解決した

日立のドラム式の欠点に「ヒーター式である」というのがあります。
日立はその乾燥機能を「風アイロン」と名付け、非常に強力な風力 風速でシワを伸ばすぞと、競合他社より強く宣伝しているイメージがあるくらいなのですが、しかしヒーター式です。そして日立の洗濯機でよく言われるのがとにかく臭いです。

ヒーター式はその名前の通りヒーターで空気を温め、その温風で乾かします。ヒーターの電気代がかかり、また湿気を含んだ空気を洗濯機外へ排気する必要があるのが一般的です。(なので部屋の換気も必要です)
少し話はズレますが、主に安物のヒーター式は、温風が熱すぎて服が痛むとも言われます。ただし高価格帯のヒーター式は、低温ヒーターなので、そこまでは起きないとアピールされています。
(パナソニックのCubleや、日立のこれまでのモデルなども低温です。)

従来、日立はヒーター式の電気代対策として、ヒートリサイクル方式と呼ばれる方法を取っていました。これは洗濯機内の各システムが出す排熱を集めて熱効率を高めているそうですが、そのシステムのために給排気口を設計できる場所がないのでしょうか、なぜか排気を排水口で行うという力技設計でした。なので排水口の臭さが逆流してくることがあり、それが日立の洗濯機は臭いという口コミを生み出していました。
結局、2021年モデルあたりからヒートリサイクル方式をやめて、ただの低温ヒーターとなりました。なので今の日立は臭くないです。

さて特にパナソニックが顕著ですが、「ヒートポンプ式の乾燥は優れている」というアピールを非常によくやっています。その一方で日立も「風アイロン」で乾燥をアピール。
あれ?でも日立はヒーター式だぞ?どっちが優れているんだ?

ネットの比較サイトを見ると、「風アイロンの勝ち」というものが多く、シワ伸ばしに関してはやはり風力がモノを言うのだと思います。ただし絶対的に差があるものがあります。それが電気代と部屋の換気です。

ヒーター式は電気代が高いです。
かつての日立はそれを解決するためにヒートリサイクル方式でヒートポンプ級の消費電力に抑えましたが、臭いのでやめました。

ヒーター式は湿気を含んだ空気を洗濯機の外に捨てて、新たに空気を取り込みます。
締め切った部屋の中で回すと部屋の温度と湿度が上がりまくり、乾燥自体もうまく進みません。部屋の換気が必要です。(マンションなら24時間換気システムの乾燥で十分なので、そこまで気にするものでもないのですが・・・)
ヒートポンプ式は洗濯機内で空気を除湿しながら循環させるため、ヒーター式のような露骨な排気は行いません。

このあたりを考えると、仕上がり自体は風アイロンが上だとしても、構造的なメリットはやはりヒートポンプ式にあるわけですね。風アイロンの仕上がりが優れているのは、ヒーター式が優れているのではなく、あくまでも風アイロンと日立が呼ぶその風力に因るものです。

そして2023年、ついに日立がBD-STX130JBD-SX120JLでヒートポンプ式になったのです。
なぜ今までヒートポンプ式じゃなかったのか。個人的に凄く謎だったのですが、家電ウォッチを見るに、ヒートポンプ式だと風アイロンに求められる風力が出せないみたいですね。それが昨年の乾燥フィルター廃止によって風力を弱める要因が減ったことで、ヒートポンプ式にすることができた。

つまり日立の洗濯機が持つ欠点や懸念点が全て解決し、乾燥フィルターナシというメリットだけが残りました。だからこそのマストバイです。

ちなみにBD-STX130JBD-SX120JLの差はほぼ「タッチパネル操作があるかどうか」だけです。ワンランク下であるBD-SX120Jもちゃんとヒートポンプ式で、乾燥フィルターなしです。常識的に考えたらこっちの方がいいと思います。
最上位機種であるBD-STX130Jは、洗濯13kg乾燥7kgと、それぞれ従来より1kg増えているのですが、競合他社も従来の12kg/6kgなんですよね。家族ニーズは12kg/6kgあれば足ります。
大家族だと洗濯を2回に分ける量になるでしょうし、12kgじゃダメで13kgならいけるというのはレアケースです。言うほどそこを重視する必要はないです。

まあ、私は一人暮らしなのにBD-STX130Jを買ったのですけども。
届いたらレビュー記事も書こうと思います。

BD-STX130Jを買った理由

私は一人暮らしなのに、なぜBD-SX120JLではなくBD-STX130Jを買ったのか。

この理由はわりと簡単で、下調べの不足です。差が洗濯容量とタッチパネルだけとは思ってなかったんですよね。
パナソニックでは最高位とその下で、タッチパネルだけでなく、ナノイーがあるかなしかなども差別化しているので、最高位一択です。その感覚で一番いいの以外は眼中にありませんでした。

また今回発表が10月4日になっているように、日立2023年モデル、発売が遅れてるんですね。通常、家電は9月に発表されます。早いときは8月末。秋商戦に向けて9月に発売します。10月発表で11月発売は明らかに遅れています。

私は元々今年洗濯機を買い替える予定だったので、パナソニックが乾燥フィルターナシを実現できたらパナソニック、できなかったら日立新型と計画していました。しかしその日立が新型を発表しないまま10月になりました。
なので「2023年は日立はモデルチェンジせずにいくのか。まあ、他社がフィルターナシ追随できなかったから優位性も揺るがないしね」と思い、ヨドバシカメラへ従来のビッグドラムを見積もりにいったんですね。ヨドバシで見積もってビックカメラで価格対抗してもらって買う予定で、先にヨドバシに行きました。

ヨドバシで「モデルチェンジのため在庫限り」みたいな札がかかっていたので、日立の名札をぶら下げたメーカー販売員さんに聞いたら「10月4日に新型が発表されるから在庫処分中です」というわけですよ。未発表の状態でモデルチェンジ前の在庫処分するんだ!

またメーカー販売員さんは、次のモデルで「電気代が下がる」という話を教えてくれました。電気代が下がると言ったらヒートポンプしかない。ヒートポンプになるんですか!?と聞き返したら、その時点では未発表の製品なので「言えない」とのこと。言えるのはあくまでも電気代が従来機より下がること。まあ、本日発表された通りヒートポンプ式になったわけです。

これを教えてもらったがために、私はもう10月4日の発表日にヨドバシカメラで買うと決めて、展示品もないままオーダーしたというわけです。たぶんヨドバシカメラで最初にオーダーしたの私です。5年保証に加入できる商品としてヨドバシカメラ内のシステムに登録されていなくて、てんやわんやしたので。

コメント コメントは承認制です。

  1. 匿名 より:

    使用感レビュー待ってます〜

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