フェミニストの郡司真子さんが凄いグラフを公開しました。
「性搾取だよと言われたときの反応」と郡司真子さんが主張するこのグラフ。
まずこのグラフの元ネタは、ドローターという人が1975年に発表した、先天的奇形を持つ子供が生まれた時に、親がどういう反応を示し、それが時間と共にどう変化していくかというものですね。日本ではわりと有名な図なので知ってる方も多いでしょう。
ショック、否認、悲しみと怒り、適応、再起の5種類の感情がどのように増減していくかを示します。人の感情は特定の何か一つがあるってわけではなく、様々なものが入り混じっていますので、単純に線が繋がっているわけではない図となっています。
先天的奇形を持った子供が産まれると、親は最初は強いショック、現実を否認したくなり、悲しみと怒りに溢れ、そこからだんだんと先天的奇形を持とうが愛する我が子だと適応していき、最後は前向きに再起していくというものです。
さて、この反応をそのまま郡司真子さんの主張通り性搾取だと言われた時の反応にすると、どうなるか分かりますか?
性犯罪被害は最初は強いショック、現実を否認したくなり、悲しみと怒りに溢れ、そこからだんだんとでも気持ちよかったでしょだと適応していき、最後は前向きに再起していくというものです。性犯罪、受け入れちゃってますよ。とんでもない主張ですね。
まぁ実際のところ、郡司真子さんはこの図の「再起」が何を意味しているのか理解できなかったのでしょう。つまり、一度静まった怒りや悲しみが、再び強烈にフラッシュバックするとかそういう解釈をした結果、こういうとんでもない主張が生まれたのでしょうね。グラフを読むというのはけっこう大変なのです。
ドローター図の解釈について
当初はショックや否定、悲しみと怒りを感じながらも、最終的には適応・再起へと向かっていくプロセスを示しています
https://inclu.co.jp/2019/10/18/column-6/
❹適応の段階:悲しみや不安を経て、もう一度現実に向き合わざるを得ない気持ちになります。
https://www.pref.iwate.jp/res/projects/default_project/_page/001/004/094/hohonnbunn2.pdf
❺再起の段階:最終的に子どもの障がいに向き合い、この子らしさを受け入れる段階となります。
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グラフの中身より、全然意味合いの違うグラフを自論のために利用したことに驚く。これ、学者だったら一発アウト案件だと思うけど、ジャーナリストはありなんかね。