共産党に対するイメージは人それぞれですが、児童ポルノ規制を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制に対しては一貫して反対の立場を表明しているため、表現の自由戦士界隈とはそこそこ相性が良い政党ですね。先日、狂ったことをしていた全国フェミ議員連盟も、共産党系はたしか所属しておらず、ここに関してブレのない政党です。
たとえば去年の例ですが
共産党 浅野ふみ子が、児童ポルノ規制を名目にマンガを規制すること、表現の自由を盾にしないことを称賛するツイートをしました。
しかしその2日後。
2日前のツイートとは全く矛盾する、日本共産党は表現の自由を侵す動きに反対する。「児童ポルノ規制」を名目にしたマンガ・アニメ等への法的規制の動きに反対するというツイートをリプ欄にぶら下げていました。おそらく内部で叱られて思想矯正が行われたものだと思います。
浅野ふみ子のリプ欄には、フェミ騎士の九郎政宗などが大興奮して規制規制の連呼していたので、見事に梯子を外された形ですね。
こんな感じに、共産党は自ポ規制を名目とした表現規制反対を掲げ、またそれを名ばかりではなく党内において徹底している姿が観測できます。
そんな共産党に、自ポ規制を名目とした表現規制をすすめるような政策が出たということで、「ついに規制派になったぞ!」と一部の界隈で話題になっています。
震源地は青識亜論のこのツイートですかね。
2021年総選挙に向けた分野別政策が順次公開されていっており、今まで規制反対派だった共産党が規制派に回ったと話題です。実際に共産党のHPを見てみると、詳細として次のように書かれています。
現行法は、漫画やアニメ、ゲームなどのいわゆる「非実在児童ポルノ」については規制の対象としていませんが、日本は、極端に暴力的な子どもポルノを描いた漫画やアニメ、CG、ビデオ、オンライン・ゲーム等の主要な制作国として国際的にも名指しされており、これらを適切に規制するためのより踏み込んだ対策を国連人権理事会の特別報告者などから勧告されています(2016年)。非実在児童ポルノは、現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つけることにつながります。「表現の自由」やプライバシー権を守りながら、子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さない社会的な合意をつくっていくために、幅広い関係者と力をあわせて取り組みます。
長いので簡単に要約すると
現行法では非実在青少年(=創作物)は自ポ規制対象外だが、子どもの尊厳を傷つける。許さない。
といったところですかね。
CG技術の進歩が著しい昨今、 いずれは現実と区別がつかない表現物というのが出てくると思います。その時それは現実と事実上同じ扱いにしなければいけないのではないか、みたいな議論はあると思います。クローン人間の人権とか、感情・意識を持ったロボットの人権とか、SF小説のテーマになりそうな話ですね。しかし今回共産党が書いている内容は、そういったものではないですね。明らかに、児童ポルノ規制を名目としたマンガアニメへの規制に取り組むという内容です。
“「表現の自由」やプライバシー権を守りながら”ということは書かれていますが、表現の自由という論点では規制するかしないかの二択しかありません。一般的な会話では物事を「する/しない」の二択で考えるのは愚かなことですが、表現の自由では法規制の話になるため、どうしても二択になります。
よってこれを受けて、表現の自由戦士界隈は大盛りあがりなわけです。しかしよく考えてみましょう。本当に党としてその方針となったのか確認するべきです。同じく2021総選挙 分野別政策の文化のページを見てみましょう。

「児童ポルノ規制」を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きに反対します。
ここでは規制反対を掲げ続けてるんですね。これも2021年版ですよ。これを規制反対以外の意味で読み取る人はいないでしょう。
つまり女性とジェンダーの分野では「規制推進」と言い、文化の分野では「規制反対」と言っています。党内の分野別政策に矛盾があるわけですから、ここでやるべきことは「共産党が規制派に回った!」とか騒ぐことではなく「どっち派なの?」と確認することでしょう。
業界別ネットキチガイランキングでネトウヨからNo2の座を奪還したツイフェミと比べれば、表現の自由戦士界隈は相当マシな人が多いのですが、やっぱりちょっと抜けてるなと思いました。
表現の自由戦士界隈は規制大好きタリバン型フェミニストと相性が非常に悪くずっと啀み合っており、ツイフェミはキチガイ度ブッチギリなので確認怠って雑な叩き方でも全然余裕なんですけど。共産党はそこまでではないので、ツイフェミを相手にする時のノリで確認を怠ると、自分が恥ずかしい目にあいますよ。
矛盾した内容が掲げられているだけで、これが掲げられているということ自体は事実です。この規制推進の記載を元に批判をしても、それが直ちにデマとかになるわけではありません。しかし矛盾した内容がある以上、まずは確認しなければどうしようもないと私は思います。
ちなみに。
業界別ネットキチガイランキングトップ3
2020年まで
1位:撮り鉄
2位:ネトウヨ
3位:ツイフェミ
2021年から
1位:撮り鉄
2位:ツイフェミ
3位:ネトウヨ
なお、ソースは筆者の体感。
追記
共産党がツイッターにて本件について触れました。が、さらりと触れた程度でゼロ回答ですね。
1.マンガ・アニメ・ゲームなどに出る非実在児童ポルノは現行法では規制対象とならない。
2.これは子どもの尊厳を傷つける。
3.よって児童ポルノ法を児童性虐待・性的搾取描写物とあらためることを主張する。
と展開するこの文章は、通常人並みの読解力があれば現行法を非実在のものにまで拡大する規制派でしかないため、この矛盾をどう説明するのかが重要なのですが・・・。撤回するわけでもなく、説明するわけでもなく、両方有効だとなると、今のところ暴力反対と言いながら殴るような状態ですかね。
更に追記
共産党へ確認がした人がいました。先走った方が多かったですが、こうするべきだよねっていう手順を理解して行動できるあたり、やっぱりツイフェミ界とはレベルが違いますね。
さて内容は上記noteを見て頂くとして、共産党が言ってることは結局のところ、議論さえすれば法規制して良いという考えのようです。また議論については共産党内ではすでに結論が出ており、児童ポルノの定義を「児童性虐待・性的搾取描写物」と改め、 表現物を刈り取っていくことです。つまり、共産党がこれ児童ポルノかなって思ったらそれが非実在のキャラクターを描いたもので実在人物の法益を一切侵害していなくても処刑する感じですね。
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