【レビュー】超ド級スピーカー SA-Z1 を購入した

IFA2019で発表され、オーディオ界で話題となったソニーのスピーカーSA-Z1。

1000万円級の音100万円で出るんだから安い!

という頭のおかしい呼び方をされていたスピーカーです。

買いました。というわけでさっくりレビューです。

オーディオはなぜ金がかかるのか

オーディオは金がかかるとよく言われます。なぜでしょうか。
「一部の頭おかしいオーオタが金かけてるだけでしょ?」と言えばそれも間違ってはいないのですが、映像やカメラのようなものと違ってオーディオは桁一つ高いのです。その理由は音だからです。

光は遮光カーテンでも買えばほぼ防げます。そのため「正確な色」というものは、映像機器一つで出すことができます。映像なんて高級なテレビ一つで良く、あとは暗室にすればオッケーです。
カメラもそうです。高級なセンサー一つでいいのです。レンズのバリエーションによって撮れる範囲が広がって生きますが。画質を決める一番大きな要素はセンサーです。

しかし音は光と違いそこらじゅうへ伝搬し、あまり防げません。
ドアを閉めようがコンクリ壁を用意しようが伝わり、室内でも反響します。そして騒音問題と化し最悪事件に繋がります。
そのため良い音を出すには良いスピーカーだけでなく、音響を考えた良い環境を用意する必要があります。究極的には家のリフォームです。結果、高級オーディオは桁がモリモリと増えて1000万円以上かかります。1000万円のオーディオとは、スピーカーに1000万ではなく、「スピーカー100万*2 アンプ50万 部屋750万」のようなイメージなんですね。

アメリカと比べると家が小さい日本ではデカいスピーカーを置く場所がなく、騒音問題にも対処できません。そのため、高級ではなくてもオーディオならイヤホンやヘッドホンが人気なわけですが、やっぱりスピーカーで聴きたいというニーズもあります。
そこで出てきたのがコンパクトオーディオ、デスクトップオーディオというジャンルです。卓上に置ける範囲で良い音を。スピーカー単独で、あまり大きくはない音量で、適切な音場を構築し良い音を楽しむ。大型スピーカーとは全く異なるアプローチです。その最高峰がSA-Z1です。

私はデカい家どころか平均より狭めの部屋に住んでいる都心民です。特別お金持ちでもありません。なので部屋込みで1000万円かけるようなオーディオを堪能するのは不可能、今までは10万円前後のコンパクトオーディオを楽しんでいました。SA-Z1が発表された時、これは買いだ、と言ってたわけです。

最初の発表時は欧州価格しか出ていなかったため、日本では100万円いくかいかないかと言われてましたが、結局はソニーストア価格で77万円に落ち着きました。安い時に買えばポイント還元込みで60万円を切ります。

私はソニーストアで77万の10%割引からの5000円オフと5年保証で688330円で購入しました。
ソニーストアの10%割引はデフォですね。新規会員特典で10%、累計購入額が1円以上なら10%。10%割引が入らないケースが存在しないので二重価格ではないかと感じました。

通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは3年に延長されるのが特徴です。
また人生で累計5万円以上購入した履歴があれば5年保証への延長、もしくは補償範囲が広がるワイド保証3年に進化します。幸い、私はソニーストアで9万円くらいの買い物履歴がありました。このおかげで5年保証もしくは3年ワイド保証がつきます。

9万買い物した時の日記

今回のSA-Z1は77万円です。流石にこの価格帯のものが壊れたら嫌なので5年保証はつけたい。と思うと、量販店で安めの時(=64万とか)に追加の5年保証(4万とか)を入れた場合の料金、ソニーストアの688330円に極端な差はないと思いました。

値段だけ見れば61万まで落ちたタイミングで楽天ビックでポイント還元マシマシが一番良いと思います。ポイント還元込みで50万切るでしょう。

開封の儀

デスクトップオーディオなのでサイズなど知れている。と思っていたのですが、やけにデカいダンボールで届きました。なお、この箱の上から二重でダンボールが被さっていました。輸送保護用カートンだそうです。全部で重量は30kgくらいです。(スピーカー1個が11kg弱する。周辺やダンボール自体を入れて30kg)

分かりやすく伝えるなら、佐川急便のおっちゃんが「デカい荷物届いてるんだけど今家にいる?」って確認の電話をしてくるサイズです。

普通のダンボール箱とは違い、プラスチックの留め具を外すとパカッとオープンできる高級仕様の箱でした。でもこの箱邪魔なので捨てると思います。

パカッとオープンしました。布などが全体的に高級仕様ですね。

付属品の箱。シリアルナンバーが刻印されたカードまで入ってました。いらねぇと思います。
電源ケーブルは2本あり、各スピーカーごとにコンセントへつなぎます。片方のみでOKの商品と比べるとちょっと面倒ですね。

スピーカー同士をつなぐケーブル。D-Subケーブル見た目ですが独自仕様です。リモコンは電池式で、ソニーロゴの入った電池が入ってました。

電源ケーブルと、スピーカー同士を繋ぐケーブルは背面に。そしてPCやウォークマン、光デジタル、ステレオミニなど比較的よく使うケーブルは片方のスピーカーの左側にあります。
なぜ片方のスピーカーという表現をするかというと、左右は選べるからです。これは便利ですね。ちなみにデフォルトではR側になってました。本体上部でいえば、電源ボタンがある側のスピーカーの左側です。

私はPCデスクを部屋の角に置くタイプなので、スピーカーが思いっきり角置きになりました。オーディオ的にはあまり良くない位置だと思います。
また記事の最初に載せた写真のように、ティッシュケース1つ手前に置けないくらいの距離になっています。たしかにデスクトップオーディオ、卓上に置けるサイズですが、すごくギリギリって感じですね。

なぜここまでギリギリなのか。私のデスクの奥行き自体は60cmと、PCデスクとしては一般的なサイズなのですが、背面にちょっと大きめに隙間を用意したからです。

この部分に音道という穴があるんですよね。
音道をモニタの向こう側に置きたくない、せめてモニタ面と同じ程度の位置にしたい。と考えてなるべく手前置きにした結果、ギリギリになりました。

オーディオ的には全くよろしくない配置感のある置き方。これがデスクトップオーディオです。ちなみに私は16:9の一般的なモニタではなく、21:9の超ウルトラワイドモニタを使っているため余計にオーディオ的に良くないです。こんなデスクで音を楽しんでみましょうというのです。
あ、ソニー公式の置き方は「まっすぐ」で、内側に傾ける必要はないそうです。(5度くらいなら傾けてもいい程度)

~追記~
どっかのソニーの開発者インタビュー的なもので5度というのを見たのですが、説明書を開いたところ10度を目安に0~20度に調整。背後は10cmを目安に離すという記載がありました。
~追記ここまで~

椅子にもたれかかるとスイートスポット スピーカー上は物置いてOK

音を言葉で語っても誰も興味を示しません。この価格帯ですから、音は文句なしに良いです。
1000人に1人とかの凄い耳を持っている人でなければ区別はつきません。オーディオなんて、だいたいはテキトーにデタラメ書いてる嘘つきです。私は嘘をつく気はないので、使い方に注目して語ります。

デスクトップオーディオですので、まずはPC作業をしながら音楽を流してみます。
左右ともに耳から45度くらいの角度にスピーカーがある状態になりました。体はそのまま、手だけ伸ばせば届く範囲です。スピーカーは真正面を向いています。通常のオーディオではありえない狂った角度でしょう。こんなもの音を出さなくても見れば分かるレベルで最悪の配置です。
その結果・・・ええまぁ、流石にこれは定位感がぼやけますね。左右から音が出ている事がわかってしまいます。音が崩壊するようなことはないのですが、定位感がありません。あ、ここから音が出てるなってわかります。

そのまま椅子のリクライニングを倒して動画鑑賞姿勢になってみます。スピーカー間の距離が狭いので、左右の耳からの角度は20~25度くらいでしょうか。(真正面を0度とし、目からではなく耳からです。)距離としては1メートル強です。
リクライニングを調整していくと、距離にして1メートルを超えたあたりから素晴らしい定位感が現れてきて、まるでスピーカーが中央に移動してきたかのような音の動きがありました。1.2メートルあたりで音量すら大きくなったように聞こえてスイートスポット、ジャストスポット、ドンピシャと言うべき状態になりました。どんなオーディオもこのスイートスポットを調整するのが重要で、これを手軽に構築して楽しめるのがデスクトップオーディオのいいところですね。
このスイートスポットはかなり狭く、体を左右に傾ける程度でズレてきます。オーディオ的にはかなり厳しい配置をしてますので、まぁこんなものかもですね。右のスピーカーとか壁にピッタリですしね。

続いてスピーカーを置くへ動かし、音道をモニタの向こう側にしてみました。
こうするとスイートスポットも奥へ移動していき、PC作業中でもある程度の定位感が得られるようになりました。しかしモニタが思いっきり音を遮断しているんだろうなというボケ感があります。はじめは勘、思いつきで「音道をモニタより奥にするのは良くないのでは」と思いましたが、実際にやって確信しました。音道はモニタより手前にしましょう。

右のスピーカーが壁にピッタリ。ですがモニタをアームで机に固定しているため、位置を調整するのが面倒で移動する気は起こりませんでした。言い換えると、モニタの位置を調整して音響的に良い場所を探さなさなくても、しっかりとした定位感を得られる程度の調整は簡単にできたということです。

続いてスピーカーの上にフィギュアを置いてみました。これもオーディオ的にはイカれた行動ですが、上にものを置きやすい形をしているので試してみました。結果的には、耳で感じ取れる差はありませんでした。上は意外とOKみたいです。

さすがにここに置くのはやめましょう。論外です。

総評:万人向けではないが欲しい人には最高の商品

音は普通に文句なしの最高です。
私の耳が感じ取れる上限を超えているため、もう壊れるまで買い換える必要性を感じません。

しかしデスクトップオーディオという用途において、やはりこのサイズは難点でしょう。デスクトップオーディオとして成立する限界ギリギリのサイズのため、人を選びます。

私がこれまで使っていた、高級デスクトップオーディオ界の中級機といえるクリプトンKS-3HQM(10万円弱)。これと並べて比べると分かるSA-Z1のデカさです。特に奥行きが非常に長く、そして音道が奥側にあるため、何をどうやってもモニタより手前にせり出す形での設置を余儀なくされます。

この奥行きによりモニタの横に置いてデスクトップオーディオを最高にするという目的とは少しズレてきて、最高のオーディオも楽しめる卓上スピーカーという存在になっていますね。モニタを片付けるとか、ノートパソコンなので閉じれば邪魔なものなくなるとか、そういった形で同じ場所にいながらPC側をちょっと整理して使い分ける用途で真価を発揮するスピーカーという印象です。

頭の位置を前後しながら考えてみましたが、デスクの奥行きが80cmあれば、PC作業しながらでもスイートスポット範囲内に入れそうです。なので今度はデスクを買い換えようかなと思っています。

~追記~
先ほどの追記箇所同様、説明書を開いたところ10度を目安に0~20度に調整、背後は10cmを目安に離すという記載がありましたので、15度くらい内側に向けました。結果、背後すぎたスイートスポットが前に出てきて、PC作業の距離でもスイートスポットに入るようになりました。背もたれに体を預けてもスイートスポットから出ることはなく、デスクトップオーディオとして完成しました。

背もたれに持たれて右目をつむり、左目で見た時、ちょうど左のスピーカーが右側面が真正面に見える。逆も同じような角度と位置にしました。
~追記ここまで~

以上、SA-Z1のレビューでした。

コメント

  1. 匿名 より:

    フィギュアもかっこいいですね。

  2. 匿名 より:

    このフィギュアなんですか?

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