選択的夫婦別姓の賛成派は少数派であるという現実

選択的夫婦別姓。賛成ですか?反対ですか?

私は賛成です。
私は完全自由主義者です。あらゆる人のあらゆる行動思想は、他人の法益を侵害しない限り、すべからく当人の自由であるべきだと考えています。そのため当然、選択性という自由を否定することなどありえません。選択的夫婦別姓 賛成派の人の多くは同じようなことを言うでしょう。選択性だ、誰も損しない。

では、選択的夫婦別姓賛成派は多数派でしょうか。ここで賛成派の多数が突如として錯乱します。もちろんですね、少数派なんですよ、選択的夫婦別姓の賛成派って。

たとえば立憲民主党 蓮舫を見てみましょう。

はい、もちろんです。
私の言ってることが、ではないですよ。
蓮舫が言ってることがです。

一つ一つ見ていきましょう。立憲民主党 蓮舫が根拠とする内閣府世論調査の2018年結果とはここにあります。

家族の法制に関する世論調査 2 調査結果の概要 2 – 内閣府

https://survey.gov-online.go.jp/h29/h29-kazoku/2-2.html

(9) 選択的夫婦別氏制度
現在は、夫婦は必ず同じ名字(姓)を名乗らなければならないことになっているが、「現行制度と同じように夫婦が同じ名字(姓)を名乗ることのほか、夫婦が希望する場合には、同じ名字(姓)ではなく、それぞれの婚姻前の名字(姓)を名乗ることができるように法律を改めた方がよい。」という意見がある。
このような意見について、どのように思うか聞いたところ、

まずこれが前提となる部分です。
現在、法律婚をする場合夫婦は姓を同じにしないといけないのですが、その法律を改めて、希望するのであれば別姓を認めてもいいのではないかという意見です。そのまま、選択的夫婦別姓のことです。

「婚姻をする以上、夫婦は必ず同じ名字(姓)を名乗るべきであり、現在の法律を改める必要はない」と答えた者の割合が29.3%

ここが、蓮舫が根拠とする反対派29.3%です。
夫婦は必ず同じ名字(姓)を名乗るべき とある通り、同姓派です。
必ず同じ性を名乗るべきというわけですからね。同姓派なんです。

「夫婦が婚姻前の名字(姓)を名乗ることを希望している場合には、夫婦がそれぞれ婚姻前の名字(姓)を名乗ることができるように法律を改めてもかまわない」と答えた者の割合が42.5%

続いてこちら。ここが、蓮舫が根拠とする賛成派42.5%です。
夫婦がそれぞれ婚姻前の名字(姓)を名乗ることができるように法律を改めてもかまわない とある通り、別姓を法的に認めるわけですね。自分が別姓を望むかではなく、別姓を法的に認めるかどうかという意見です。

はい、ここまでで蓮舫の数字が出揃いました。
あれ、蓮舫の出している数字が正しい、やっぱり私が言っていることが嘘だとここまでだと思いますね。でも、その次にもう一つあるんですよ。

「夫婦が婚姻前の名字(姓)を名乗ることを希望していても、夫婦は必ず同じ名字(姓)を名乗るべきだが、婚姻によって名字(姓)を改めた人が婚姻前の名字(姓)を通称としてどこでも使えるように法律を改めることについては、かまわない」と答えた者の割合が24.4%

蓮舫はこれを賛成でも反対でもない派とします。
で、読めますかね。夫婦は必ず同じ名字(姓)を名乗るべきだが とあります。
これ、日本語を読める方なら意味分かると思うのですが、法律婚上の夫婦の別姓を認めない、必ず同じ姓を名乗るべきと言っています。立憲民主党 蓮舫には読めない言葉なので凄く難しい日本語なんですけど、これ必ず同じ姓を名乗るべきと言っている異常、明らかに選択的夫婦別姓 反対派ですよね。これが24.4%います。
その上で、婚姻前の名字(姓)を通称としてどこでも使えるように法律を改めることについては、かまわない と続きます。通称として、です。法律上の名前としては認めません。必ず同じ姓を名乗るべきなのですから。

では表にしてみましょう

さて高度な数学計算です。29.3+24.4はいくつでしょう。小数点の計算ですからね、とても難しいと思います。正解は53.7です。
そして42.5と53.7、大きいのはどちらでしょうか。これも難しいですね。正解は53.7です。よって、反対派の方が多数派です。これが現実です。

立憲民主党 蓮舫を筆頭とし、選択的夫婦別姓に異常にこだわりを持つ人にはなぜか理解できないのですが、現実として、賛成派は少数派です。あ、「わからない」の3.8%は実際にこの内閣府調査で存在した選択肢です。勝手に100から引いて出したものではありません。この調査は4択の質問形式で実施されました。

ついでに、過去の調査結果も付け加えてみましょう。

スマホのことを考えたら横より縦に伸ばした方が見やすい気がしますが、横に伸ばしました。
更に合計を入れて足し算が苦手な人にも分かるようにしました。

今度は棒グラフにしてみました。ここ20年の動きだけだと、賛成派が減ってるわけではありませんが、明らかに増えてるねってほどでもないんですよね。

私は、多数派が正しい、絶対だ、正義だ、とは思いません。数にこだわりなどなく、自分がどう思うかが全てです。そして私は選択的夫婦別姓に賛成です。しかし選択的夫婦別姓の賛成派は少数派であり、この事実は現実です。そんな大きな差があるものではないので、探せば賛成派が多数である統計を出すこともできますけど、立憲民主党 蓮舫が根拠としている内閣府調査において、多数派は反対派です。錯乱するのはやめましょう。

その他思ってることをダラダラと書いてみる

選択的夫婦別姓に異常な執着をしている人って、なぜか「我々は多数派だ、世論は夫婦別姓だ」「我々こそ正義だ」という考え方をしてるんですよね。不思議なものです。
そして同姓を選んだ女性に対して「お前は洗脳されている」「お前は名誉男性だ」「死ねヘイト野郎!」と敵認定する傾向が非常に強いです。なのでどう考えてもあの者たち、選択的夫婦別姓ではなく強制夫婦別姓を求めてるようにしか見えないんですよね。選択的夫婦別姓が実現しても、女性が姓を変えることを選んだら同じキレ方しそうです。
選択的夫婦別姓賛成者を増やすには、まずその中に紛れ込む強制夫婦別姓派を追い出すこと。これ大切だと思います。でなければ同姓派は「一歩ずつ強制別姓を実現しようとしている」という心配を持ちます。そしてかなりの数が紛れ込んでいて、日々インターネットで暴れています。

そもそも、選択的夫婦別姓を実現したら守られる人権って何かわかりますか?
女性の人権が、じゃないんですよ。人の人権が、なんですよ。
現在の日本の法制度はいわば選択的夫婦同姓です。夫婦どちらの姓に統一するかは互いの合意により自由に定めることができます。女性が姓を変えろとは誰も強制していません。ここに女性差別などありません。あったとしたらそれは個人の問題であり、法制度としてここに差別はありません。

また選択的夫婦別姓の賛成派が意外と増えないのは、賛成派が反対派を取り込めるだけの理由がないからなんだと思います。選択性なんだから反対する理由ないはずだ。反対するならお前は他人の人権を踏みにじるヘイト野郎だというのって、実は説得としてあまり良くない言い方なんですよ。

職務質問を受けろ
後ろめたいことがないなら拒否する理由ないだろ、拒否するのは犯罪者だからか?と迫る職務質問。これと同じ言い方なんですよね。

犯罪は全て死刑にしろ
後ろめたいことがないなら拒否する理由ないだろ、拒否するのは犯罪者だからか?と迫る厳罰派。これと同じ理論なんですよね。

また、夫婦同姓派に対する反論が弱いというのもあります。
同姓派は「子供の姓はどうするんだ」をよく持ち出します。そして話し合いで決めたらいいで別姓派は反論します。でも、話し合いで決められるなら自分たちの姓も話し合いで決められるんですよね。
両親と同姓であるという確定された状態から、両親どちらかとは姓が違う、自分で選んだわけじゃないのに。本当はあっちがよかったとなる可能性があります。姓の選択に対する不満を子供に押し付けてるわけで、まぁ同姓派を納得させられるような反論ではないと思います。

ちなみに私は、姓だけでなく名も、親が勝手に決める時点で自由ではないと思っています。人は、他人の法益を侵害しない限り、完全に自由であるべきです。なので子供に自分で決めさせたらいいのでは?と考えます。人の名前を姓・名で区切る事自体がもう時代遅れなんじゃないですかね。物心がつく前の幼少期の名前は親が決めるしかないとしても、自分で自分のことを判断できる年齢になったら、自分で改名する機会があればそれでいいんですよ。

姓・名という名前の構造にこだわっている。その時点で、選択的夫婦別姓派もまだまだ保守的だよねと完全自由主義者の私は思っています。

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