【公道可】電動キックボード E-KON を購入しました

つい一週間ほど前、普通のキックボードを購入しました。

キックボードを購入してみての感想は、端的に言って便利そのものだったのですが、やっぱり足が疲れるというところもありました。自転車はちょっとした距離なら全然疲れないので、自転車のエネルギー効率の凄さを再認識させられます。(私が乗ってる自転車はブリジストン両輪駆動なので特に楽ちん度が高いです)。
とはいえもちろん歩くよりは全然マシなので、家の近所を走行するにはキックボードはちょうどいいんですけど、どうせなら電動キックボードも欲しくなってしまいました。

電動キックボードは今世界的に人気のラストマイルビークルですね。目的地の最寄り駅までは電車で行き、最後の1マイルやそこらを移動するという使い方です。他にも街中に点在させて行き交う人が自由に乗る形でシェアリングするという使われ方もあるようです。

日本では電動キックボードは原付扱いになるため、保安部品の取り付け、ナンバー登録、自賠責保険加入、ヘルメット着用が必須です。(公道を走る場合。公園や私有地なら問題なし)。

ナンバー登録や自賠責だけならまだしも、保安部品を取り付けるとゴツくなりますし、ヘルメットはかさばるので気軽さが激減します。そのためか日本ではあまり普及していません。あまり普及していませんが、これから普及していく気がします。
普及を妨げる最大要因は法律により手軽さが損なわれていることであり、実証実験は行われていますから、いつか法的にもう少し緩くなって普及すると思います。セグウェイが世に発表されてからもうじき20年なんですけどね・・・。というわけでアーリーアダプターを自称する人間として、電動キックボードも買うことにしました。

とりあえず買ったものを載せるとこんな感じです。まだナンバープレート取得しておらず公道を走ることができないため、この公園まではちゃんと押して歩いてきました。電源を入れていなければ、普通のキックボードのように人力で乗ってもセーフな気がしますが、念のため押してきました。

なるべく小型のものを買うことにした

公道走行可能な電動キックボードにもいくつか種類があり、特に大型と小型の2種類に分けることができると思います。その分け方は「最高速度が20km/hを超えるかどうか」となります。

最高速度が20km/h未満であれば、ウインカーなど一部の機能が免除されます。つまり部品が少なく済むので小さく軽くできます。20km/h未満を目指した商品は、持ち運びを前提として小型軽量に特化する傾向にあります。その分バッテリー容量も少なくなるので、航続可能距離は短くなりますし、サスペンションなども省略する傾向にあるため乗り心地もあまり良くありません。

大型モデルは20km/hを超え、原付の法的な最高速度30km/hも超えて、40km/hくらいまで出せるようなものもあります。その分大きなバッテリーを搭載して重量が増し、そこまで重くなるならと開き直ってサスペンションなども追加していき、乗り心地を追求していくという流れです。

では私はどちらを選びましょうかと考えたところ、私の中での棲み分けは次のようになりました。

  • 電動補助自転車
    家を拠点とした行動専用
  • 人力キックボード
    家や持ち運び先を拠点にしつつ極めて近距離
  • 電動キックボード
    家や持ち運び先を拠点にしつつ片道2km程度まで可能
  • 電動自転車(フル電動可のヤツ)
    家を拠点として片道10km~

持ち運びを想定し、小型のものを買うと決めました。
これはけっこう単純な考え方で決めました。車道を走らないといけない電動キックボードでスピードを出したら何が起こるかと言いますと、まぁ普通に自分が死ぬんですよね。速度を出すことができてしまうと、慣れてついつい速度出しちゃうと思うので、最初からあまり速度を出せないものが良いと思ったのです。

色々考えた結果 E-KON Standardに決定

日本で「公道走行可」として売られている電動キックボードをいくつか見ました。

Kintone α Go

Attention Required! | Cloudflare

最高25km/h 公称航続距離:5~10km 10万9890円 約10kg

日本では一番売れているらしい電動キックボードKintone α(公道不可タイプ)に、保安部品を取り付けて法律要件を満たしたものです。

元々公道不可前提で作ったものに後から保安部品をつけたからでしょうか、最高速度が20km/hを超えているためウインカーなどが求められつつも、航続可能距離は5~10km未満と短めで10kgの小型モデルに位置します。
持ち運び前提の航続可能距離なのに、最高速度が20km/hを超えているがために保安部品が大型化して重量が増しており、正直バランスが悪いと思いました。

ZERO9

公道走行可能な電動キックボードZERO9購入サイト | SWALLOW
日本の公道を走るために作られた電動キックボード。高出力モーターで最高時速40km、最大航続距離40km。さらに安全性を高めるデュアルブレーキやサスペンション、視認性の高いカラー液晶パネルを標準装備。

最高40km/h 公称航続距離:~45km 11万9890円 約18kg

典型的な大型モデルですね。
航続可能距離がかなり長いため、公称でこれなら実測でも片道15kmは余裕でいけそうです。持ち運ばない前提なら便利そうです。40km/hまで出すことができる能力(600Wモーター)を持っているということは、それはつまり急な坂道でもラクラクということです。それでいて20kg未満なので、成人男性なら持ち運ぼうと思えばギリギリ可能かもしれません。私は嫌です。

原付きは法律上30km/s出してはいけないのと、実際に40km/sを電動キックボードで出したら、コケた時大変なことになるので、自制できない人は避けた方が良いでしょう。しかしパワフルな電動キックボードが欲しい人にはコレが最適ですね。

Wind3.0

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最高18km/h 公称航続距離:~60km 13万2000円(先行予約) 約29kg

つい最近販売予約を開始・・・と同時に中止になり、今は再開待ち中の商品です。

最高速度を20km/h未満にして保安部品を省略しつつ、バッテリーをガンガン積んで圧倒的な航続可能距離を実現というコンセプトでしょうか。また防水機能やハンドルブレーキなども謳っておりまして、元々ドイツでシェアリングを意識して設計開発されたものを日本に持ってきた流れです。

約29kgと重いため、自宅オンリー、持ち運ぶにしても車載が前提となるでしょう。これだけの航続可能距離があれば、車で旅行し、その旅行先をぶらぶらするのにも良さそうです。

Palway C17 / J81S

https://palway.jp/

C17:最高25km/h 公称航続距離:~18km 17万500円 約9.5kg
J81S:最高28km/h 公称航続距離:~22km 18万9200円 約13.2kg

個人が作ってるのかな?と感じる手作り感ある見た目が特徴の商品です。保安部品の外付け感が凄く、見た目が良いとは言えないと思います。このDIY感がいいんだ!という人はどうぞ。
性能のバランス自体は良いように感じます。そこそこの航続距離と速度、そして持ち運べる範囲の重量。ただ、金額が他と比べて高めですね。

E-KON Standard / Grande

Just a moment...

Standard:最高19km/h 公称航続距離:10~15km 6万9960円 約8.5kg
Grande:最高38km/h 公称航続距離:25~30km 8万9980円 約17kg

見つけた時に思いました。とにかく安い!

Standardは私の求める「とにかく軽く!」を実現した約8.5kg。Kintone α Goより軽いのに、航続可能距離はもう少しあります。そして安い。
一般販売前のクラウドファンディングサイトなどでは「7.5kg」と表示されているところもあるのですが、おそらく保安部品の重量が入ってないのでしょうね。

大型の方はZERO9とほぼ同じ重量ですが、最高速度などを見るとZERO9の方が強力なモーターを搭載してそうです。実際、ZERO9は600W、E-KON Grandeは350Wです。パワーならZERO9です。しかしE-KONはとにかく安く、大型でも10万未満というか9万未満です。

特にStandardは軽量化に全力感があります。

ハンドルの折りたたみ方を見ると、なんとネジネジ回して固定を解除しています。
だいたいのキックボードは、根本にボタンがあり、それを押すとロックが外れて、折りたたむと自動でまたロックされます。その部品すら省略しています。
折りたたんだ状態のロックについては、後輪のブレーキカバーに溝があり、そこにパコッとハメていますね。なので折りたたみ状態でブラブラすることは流石になさそうですが、ここまで割り切るとは凄いなと思いました。

当然ですが折りたたみ/展開時にネジネジ回すのは不便なので、あんまりオススメできない気もします。しかしそこまで徹底して獲得した8.5kgという軽さは捨てがたいと感じ、ついでに圧倒的な安さを魅力に感じ、これを買うことにしました。やっぱり安さが正義ですよ。

注文したら一瞬で届いた

E-KONはYahooショッピングにも出店されていました。Yahooショッピングは5のつく日だと5%還元ですね。あとYahooプレミアムに加入すれば5%還元が追加なので、最低でも10%還元は可能みたいです。ポイント還元と送料を含めて、7万未満なのでやはり安いなと思います。

5月15日(金)の夜に注文しました。サイト上では18日(月)に発送と表示されていたのですが、どうやら土曜日に発送してくれたようで日曜日の朝には届いてしまいました。
電動キックボードは1ヶ月2ヶ月待ちとかも多いのですが、国内在庫用意してる感じなんですかね。

写真で見た目レビュー

届いてすぐに撮影したもの。だいたいこんな感じです。あ、右手ハンドルにあるミラーは自分で取り付けるもので、届いた時には外された状態でした。サスペンションはありませんが、ハンドルグリップはちょっとだけ柔らかく沈むタイプのゴムで、申し訳程度の衝撃吸収はできそうです。ワンポイントのメタリックな赤がかっこいいと思いました。
この写真では、ハンドルバーの収納は最大まで縮めていません。最大まで縮めると根本まで縮まります。そして最大まで縮めないと折りたたみ状態をロックできません。

耐久性が必要な部分はしっかり金属製です。乗る部分はプラスチックですね。

充電はこんなところにあります。水跳ね程度に対する防水性能のためか、ゴムキャップがとても硬いです。使ってるうちにちぎれそうな気がします。交換用バッテリーはまだ売っていませんが、25000円、高くても30000円以内で販売できるよう準備中とYahooショッピングの商品ページの質問と回答に載っていました。

付属のキャリーバンドは金具式ではないため、どこにでも好きな場所へ巻くことができます。しかし「ここに取り付けてね」という場所がE-KON Standard本体に存在せず、実際に巻きやすい場所も存在しない気がします。

E-KONが開発中のプロトタイプの写真をネットで拾ってきました。どうやらナンバープレート取り付け部分、尻尾のように突き出ているところにバンドを巻いているみたいです。

私のE-KONは尻尾がありません。小型化の改良が進んで消えたのでしょう。少しでも小さくなる方が小型特化モデルとしては嬉しいですが、バンドを取り付ける場所もどこかに欲しかったなぁと思いました。

電源を入れると、ブレーキランプ?は常に光ります。法律上、ナンバープレートを照らす照明灯というものが必要なため、それを兼ねているのでしょうね。またブレーキを入力している間が点滅します。
前照灯も常に光ります。安全性を考慮しているのはわかるのですが、前照灯は日中は消したいなとも思いました。LEDランプなのでそこまで激しくバッテリーを消耗するものではないとは思いますが・・。

乗る時は最初の一蹴りが必要

おおよそどの電動キックボードも同じ操作性なのですが、停止状態でアクセルを入れても動きません。少し動いてる状態でのみ反応します。そのため乗り始める最初の一蹴りだけは必要です。これは安全のためですね。

走行レビューについてはナンバープレート取得と自賠責加入後に行おうかなーと思いつつ、公園で少しだけ走ってみました。走行モードは3段階あり、それぞれで最高速度が決まっているようです。走行モード1だと9km/hみたいでした。そうなるとモード2は14km/h、3は19km/hとしか考えられませんが、公園では危険なので試していません。9km/hでも十分風を感じられ気持ち良いです。当然ですが自転車より楽ちんですね。これは凄い。

私の家の近所の道路の絵なのですが、歩道部分は民地、つまり公道(区道)ではありません。なので民地部分を走ってもセーフではと思う人もいるでしょう。しかし実は民地でも道路として立ち入れるように整備された場所はアウトです。世間一般的には「公道がダメ」と言われますが、法的にはその場所の所有者が国や県かではなく、道路かどうかで判断します。部外者の立ち入りを禁止していない開放された場所は普通に道路であり、私有地だろうがアウトです。

電車には持ち込める?→セーフの気がする

(1)自転車にあっては、解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車であって、折りたたんで専用の袋に収納したもの

JR東の旅客営業規則から引用

こういった小型の乗り物を電車に持ち込む時、自転車は輪行袋に入れる必要があります(JRの場合)。無視してそのまま持ち込んでる人も時々みかけますが、ルールとしては袋に入れる必要があります。これは国の法律ではなく公共交通機関側の規則です。

法的にはただのおもちゃである人力キックボードは、自転車ではないためそのまま持ち込みが可能です。では電動キックボードはどうなのでしょうか。
見た目はキックボードでも法的には原付で、原付だから自転車とはまた違うはずなんですよね。一般的な原付はそのサイズ・重量によって持ち込み禁止物になるので、わざわざ規則上には登場しません。

3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のもの

JR東の旅客営業規則から引用

サイズAND重量がこれを超えると持ち込み禁止になります。ORではなくANDのようです。そして電動キックボードはサイズも重量もOKです。個別に名指しされていない以上、電動キックボードはOKと判断もできるのではないでしょうか。

原付とは原動機付自転車なので自転車と考えることもできますが、世間一般的に原付を自転車と呼ぶ人はいません。自転車専用道路は原付NGで普通自転車専用ですし、道路標識で自転車のみとあれば、やっぱり原付は含まれません。それに自転車保険とかでも原付は対象外です。自転車と呼んだ時に原付は含まれないというのは言葉遊びとかではなくただただ純粋な社会通念ではないかと思います。

そんなわけで私はそのまま持ち込む予定です。
もちろん駅員から指示があった時はそれに従います。

ハンドル用に固定ベルトを買った方が良さそう

ハンドルを折りたたむことはできますが、折りたたんだ状態でロックはされません。

キャリーバンドはだいたいこうなると思います。先程も書いた通り、実物には尻尾がないためそこにキャリーバンドは装着できないのですが、まぁだいたいハンドルが下にあると形にはなると思います。つまりこれ、ハンドルが自重で開いてしまいます。特に右ハンドルはミラー分重量が重いため、簡単に開いてきます。

対策として、私はこれを購入しました。ハンドルを閉じてメジャーを巻いたら30cmでしたので、30cmのゴムバンドでも良かったのですが、アマゾンで探したところ50cmのこれが一番安かったです。

必ずナンバー登録と自賠責へ加入しよう

このブログを書いている今、届いた日は日曜日なのでまだナンバープレート取得できないのですが、月曜にでもナンバープレートを貰いに行く予定です。

販売証明書が付属しているので、これを持って役所に行って手続き(2000円納税)すればその場でナンバープレートがもらえるそうです。販売年月日が何気に間違ってるのですがあまり気にしていません。きっと大丈夫でしょう。

ナンバープレート取得だけではまだ公道に出ることはできません。自賠責にも加入が必須です。自賠責はどこで加入しようが金額は固定、かつコンビニ各社でも即時加入ができます。ただしコンビニはクレジットカードが使えなさそうです。
少しググったら三井住友海上などはクレジットカードで加入できるみたいです。とは言えシールや証明書が郵送で届くため、届くまではまだ乗れません。私はとりあえず今回はコンビニにしようと思います。どうせならすぐ乗りたいですので。

自賠責は1年単位で加入すると7060円なのに、5年単位だと14380円(=年間2876円)になるという意味不明な存在なので、常識的に考えたら5年契約をするべきでしょう。このあたりの費用、全部込み込みでも10万円を超えないのはE-KONの強みかもしれません。

自賠責の証明書は携帯が義務付けられているため、通常のキックボードでは「あれば便利かも」程度の小物入れカバンは、事実上必須に近いと思います。ハンドルのT字部分に取り付ける商品が一般的ですが、ハンドルの折りたたみやバーの伸ばし縮みに邪魔なので、バーの根本、足元に置くかのように取り付けても良いかもしれません。

私はコレを買ってみました。まだ届いていないのですが、キックボードのキャリーバッグと、そのキャリーバッグを突っ込んでキックボードにぶら下げるキャリーポーチのセット品です。キャリーポーチの中に証明書に突っ込めるんじゃないかなーと思いまして。届いたら組み合わせていい感じに使えるかどうかレビューしたいと思います。

なお、自賠責は必要最低限すらカバーできない無意味保険なので、可能であれば任意保険へ入るべきです。通常一般的に、対物・対人だけは無制限が必須です。他の誰でもない自分を守るために。電動キックボードなら使い方的には自分が被害者になる場合がほとんどだとは思いますが、電動キックボードを便利に乗り回すことができる都心部は高級車まみれなので、万が一ヤっちまうとヤバいです。

未婚であれば、地元の親の自動車保険にファミリーバイク特約をつけてもらう方法もあります。(一般的なファミリーバイク特約は、別居でも未婚の子までは対象になる)。
短期的には自分でバイク保険に入るより安いと思いますが、長期的に見ると、普通にバイク保険に加入して無事故でノンフリート等級を育てた方がいずれは安くなるでしょう。

ナンバー取って自賠責入ってヘルメットも届いたら、色々走り回ってみたいのですが・・・これから一週間は雨予報なのでちょっとショック。

コメント コメントは承認制です。

  1. 匿名 より:

    パンダかわいいですね。

  2. 匿名 より:

    原付の前照灯は法律上、点灯義務があるので常時点けなければいけません。
    ドライバーがそれを怠らないように、エンジン始動と同時に点灯する構造が保安基準の一つとして定められています。

    保安基準は知らなくても、さすがに常時点灯義務は免許取得時に習ってるはずですが…

    • 管理人 より:

      なるほど、そうだったんですね。
      原付については私が免許を取得した教習所では「何も教えなかった」という手抜きをされたので、嘘偽りなく知りませんでした。お教え頂きありがとうございます。

  3. 匿名 より:

    実際に乗ってみてのレビューもお願いします。
    後、購入された付属品のレビューもしていただけると嬉しいです。

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