そのよん+おさらいはこっち。
転職エージェントに登録した
「転職したいなー」と思ったのが2017年末。色々あって今年の9月くらいまではぼ~っとしていて、ミイダスという企業側からオファーを出してくるサービスに登録してみて、いくつか面白そうな企業からオファー来た。というのが前回までのあらすじですね。でさ、面接を受けたら全滅したんですわ。全滅したのは11月です。
だらだらと求人を眺めるのには丁度いいのがミイダスの特徴なのですが、全滅したので「じゃ、本格的に転職するぞ~」と奮い立ち、転職エージェントサービスへ登録しました。
11月15日。木曜日。とある転職エージェントに登録。
転職エージェントは真面目に転職するならいいけど、エージェント側は求職者が転職しない限り報酬にならないので「やる気がない奴は困る」って感じですよね。そのため「だらだらと探す」という状態の段階では合わないため、本格的に開始するまでは利用を控えていました。今回が初のエージェント登録です。
11月17日土曜にはささっと担当エージェントと面談し、希望する道などを決めました。私の希望は当然高年収です。もちろん、やりたいことをできるとか、ワークライフバランスとかも大切ですけど、やっぱり仕事である以上は高年収が本音として誰でも求める要素ですよね。そういう本音は企業相手に面接で言っちゃうことはできませんが、エージェントにならガンガン言えます。むしろガンガン言って希望通りの求人を紹介してもらうべきです。
そんなわけで私はいずれ年収1000万超えることが可能だろうを条件にするという、日本の平均賃金を考えると頭おかしいとしか思えない方向で突き進んでみることにしました。なぁに、それで全落ちしたらランク下げて確実性を取ればいいんです。どうせなら最初は冒険しましょう。
11月19日~
どの企業に応募するか考える期間。私はエージェントから紹介された企業で「ここは嫌だな」と思ったところを除いた全て、20社ほどに応募しました。
エージェント曰く、書類選考の通過率は3割くらいなので、それくらい応募しちゃってもOKとのことです。またここは履歴書・職務経歴書の添削期間でもあります。エージェントが添削してくれます。が、私は「直すような場所がない」と言われ、既に自分で用意したもので勝負可能なようでした。ツイッターの知人曰く、そもそも書類なんて見てないので、よほどのゴミじゃない限りは何でもいいらしいです。
11月26日~
書類選考通過したら一次面接の設定をします。設定と言っても、全部エージェント任せで、こっちは希望を伝えるだけです。平日なら定時ダッシュで行ける時間か、できれば土日を希望しつつ、それが無理な企業は有給を取得するしかないので「同じ日に複数社回れるように調整して欲しい」とエージェントに依頼しました。エージェントの方で各社と調整し、ちゃんと同じ日に午前・昼・夕方といった感じでまとめてくれました。
そんなわけで書類選考に通過した企業から順次面接を受けていきます。あ、私の書類選考通過率は3割どころか、3割くらいが落ちて他は通過しました。そのため面接に行きまくりで疲れました。
12月10日~
一次面接と、一次面接を通過した企業は最終面接。
だいたいどこも、一次・最終と合計2回面接をする感じですね。時々「最初で最後の一撃面接」を設定してくる企業もありました。
12月17日~
ここまで来るともう一次面接は全て受け終わり、最終面接しか残っていません。各社の進捗もエージェントが調整し、足並みを揃えてくれたので、「やっべー、まだ最終終わってない企業あるのに内定承諾期限迫ってる!」ということは起こりませんでした。
内定が出た企業は面接ではなく面談で、条件の調整です。内定済みなので強気で交渉するべきらしいですが、エージェントが先回りして当初予定から100万ちょいアップを交渉してきたりしました。「私の方で年収交渉してきました!100万勝ちました!」と、何も言ってないのにエージェントから動いていきます。転職1年目年収のxx%がエージェントの報酬になるというのが転職エージェントのシステムですからね。エージェントとしては、自分の稼ぎをなるべく増やすために、高年収を狙えそうな求職者に対しては凄く積極的に動いてくれますし、内定後も「はい報酬確定w」で放置にならず、むしろそこで交渉してより高年収を約束させる(ことで自分の報酬も増えるし、求職者も辞退しなくなる)。面白いシステムですね、エージェントって。
ノートPCカタカタマンの面接は落ちる!
各社の面接を受けて、落ちたり通ったりする中。私の傾向として凄くよくわかったことがあります。面接官がノートPCカタカタ叩くタイプだと、100%の確率で一次面接で落ちます。逆に、紙と鉛筆を使うタイプだと、100%に近い確率で通ります(落ちたところもある)。
私は職種としてはSEですが、SEとしての技術的能力は謙遜ではなくマジで低いです。コミュ力で勝負するタイプです。ノートPCをカタカタするのに夢中になっているタイプの面接官だと、うまくコミュニケーションを取れないんですよね。だって、ずっとノートPCの画面見てキーボード打つのに夢中で、目を見ての会話すら成立しませんから。そのためノートPCカタカタマンだとコミュ力を発揮できず落ちます。面白いほど綺麗に傾向が出たので、あー、自分はコミュ力マンなんだなーとあらためて感じました。いやまぁ本性としては陰キャなんですが、IQ200000なので別に面接用人格を設定して演じることくらいできるってわけです。
後は内定出たところから好きなものを選ぶだけ
そんなこんなで、今週で全社の最終面接を受け終わり、内定も出揃いました。
後は内定出たところから好きな企業を選び、来週中(=年内)に承諾連絡して転職確定って形ですね。もちろん全て辞退して他に応募というのも可能ですが、それはしません。
内定が出る段階まで行くと、それまでの面接などで企業の中について色々説明されたり質問したりしていくことで、詳しい話を知って、企業それぞれが持つ魅力を感じてくるわけですよ。そのため「こっちも魅力的、あっちも魅力的。うーん、どうしよう!」と、凄く贅沢な悩みを抱えてるのが今現在です。まぁ、初心に立ち返り、一番年収が高いところに行く予定です。あ、一応、東証一部上場企業です。時価総額ランキングだと、わりと上の方にいますね。10年や15年先にはなりますが、頑張れば年収1000万まで昇給するのも夢ではないよって感じらしいです。
ちなみに内定が出た企業では共通して「積極性の高さ」や「昇進欲の強さ」や「知能指数の高さ」といったものを評価して貰えました。
また私は今はブラック企業にいるので、そこでのブラックな経験も聞かれ「なぜ挫けなかったのですか?」「どう思って乗り切ったのですか?」などの質問もされました。そこについては「ちょっと言葉は悪いですが、いわゆる40歳無職ニートみたいな、”人間として腐ってる”と社会一般的に言われるような存在にはなりたくないというプライドが~。入社した企業がブラックだからすぐ辞めるというのも一つの”逃げ”だと~。」的な話をしました。それが利いたかどうかは分かりませんが、結果的には内定が出た以上、悪い回答ではなかったと思います。
落ちた企業を紹介してみます
どこまで書こうかは悩むんですけど。せっかくなので落ちた企業を少しだけ紹介してみます。高年収狙いでエージェントに紹介してもらって突撃してたので、それでだいたい応募してる企業のレベルが分かると思います。あ、せっかくなので落ちた理由も書きます。落ちた理由ですから「ざまぁw」と面白く読んで貰えるかもしれません。
【NTTデータ】
NTTデータxxxとかの子会社ではなく、一番上の親玉です。日本のSIerでは名実ともに最大手ですね。SEである以上は挑戦するべきだってことで受けました。7人に1人の割合で発生する精神疾患タイプを見抜き、落とすための試験と言われるTAL適性検査で落ちました。技術面でも、コミュ力でも、学力でもない、精神異常者認定で落ちるという、ある意味私らしい出来事でした。書類選考に通って面接をしなかったのはここだけです。
TAL適性検査の最後に登場する、図形貼付試験。この画像はググって出てきたこちらのブログから勝手にコピーしました。右側の、よくわからん線が描かれた台紙に、左からカラフルな図形を好きに貼り付けて、お題を表現しろという試験です。私が実際に受けたお題も「入社後に活躍する私」でした。
私これ「めんどくせー」と隅っこにポイポイッと放り込んで30秒くらいで終わらせたんですよね。「こんなもんで何が分かるんだよこの野郎!」と、適性検査そのものへの拒否感が強かったです。結果、精神疾患気質で即死です。就活中の皆様、気をつけましょうね。ちゃんと真面目にやらないと落ちますよこれ。でもさ、スティーブジョブスが受けたら落ちると思うよ?
【ソフトバンク】
これもソフトバンクxxxじゃなくて本社です。私が落ちたらソフトバンクのサービスも落ちました。タイミング的にほんとドンピシャだったので、しばらく私の持ちネタにしようと思っています。
いわゆる総合職ではなく技術職としての応募でした。通常、ソフトバンクの中途採用は「一次→最終」と進むはずなのですが、書類選考でビビッと来た人を数名集めて、最初で最後の一撃面接で決めますという流れでした。
面接の前に説明があったのですが、「ここに座っている時点であなたたちは採用目前の評価です。この後の面接で、場合によってはその場で内定をお伝えできます」という内容。私、一次面接とエージェントから聞いていたので、最初で最後の一撃だとその場で初めて知ったのでかなり驚きました。
そして結果はまぁ、ここに書いてる時点で落ちたってワケですよはい。「人物面では高い評価だったものの、リーダー経験の浅さから、他の求職者の方が即戦力性が高いと判断した」と説明を受けました。コミュ力だけの私、死亡。
私は「特に」と強調するレベルで技術面が未熟なんですけども、20代技術者はやっぱりまだ若手で、技術面や即戦力性では30代ベテランに勝てるわけないんですよね。しかもソフトバンククラスが要求する技術水準、そりゃすっげー高いですよ。もう泣きそうになるほど高いです。正直、内定もらっても辞退してたんじゃないかってくらいに、周囲の凄さに挫折しそうだと感じました。
面接の振り返りとして。一応、少ないリーダー経験とそこで得た学びなどをなるべく語ったのですが、「リーダーに求められるスキルは何だと思う?」という質問に、メンバーのスキルを正しく把握する能力と答えてしまったのが致命傷だったのではないかと思っています。よく考えたら「メンバーをやる気にさせる能力」の方が、回答としても良さそうだし、何よりもコミュ力重視でアピールしている私に合ってるなと気づきました。
やる気がなければ、凄い能力を持ってる人でもその実力の100%は発揮できませんし、能力低くてもやる気を出して取り組めば120%130%の能力を発揮し、できないことをできるようにしていくのが人間です。この回答をその場で出せなかった理由は簡単で、ソフトバンクが一番最初に面接受けた企業だったことで、まだ面接に不慣れだったのです。その後の企業では、同じ質問が来た時に「やる気にさせる能力」と答えて、一次面接を通過していきました。
「ヒューマンスキルは十分に合格できる水準だから、もう少しリーダー経験を積んだらまた挑戦してね」とも言われましたが、それが本当なら、いわゆるポテンシャル採用、雇って育てたらいいんですよね。即戦力が欲しくて出した求人だというのも大きいとは思いますが、まあ「育てたいとも思えないゴミ野郎」ってのが現実ですかね。
【某コンサル企業】
ここは、このあとの話の内容の都合上、ちょっと社名は出せません。「高年収狙うならコンサルはいいですよ!」とエージェントが言い、年収が一番いいのはどこですかと聞いて出てきた企業です。ここに入れたら20代のうちに年収1000万確定と、面接官に言われました。5年もすれば1200万とのこと。
希望年収を聞くのは普通ですが、具体的な金額を言ってくる面接はここだけでしたね。なぜそんなことを言われたのか、理由は実は簡単で「面接官とメチャクチャ気が合う」という現象が発生したんです。なぜそんなことが起こるかというと、高校・大学のダブルOBが面接官でした。岡山弁で話そうか?的な、もう面接というよりは友達との談笑に近い状態になりまして。もちろん、そこで気が緩んだらNG食らいそうなので、私は気を緩めることはありません。ほど良い緊張感とやんわりとした打ち解け感を織り交ぜた、良好な雰囲気で面接を進め、その場で「私一人で合否を決めることはできませんが、私はあなたを採用したいと本当に思っています」と言ってもらえる結果で面接を終えました。
超大手企業なので、同じ学歴どころか岡山出身の人すらほとんどいない中(東大が多いらしい)、同じ学歴の人と、しかも面接で出会う。「OBだからと言って贔屓はしません」と言いつつも運命的なものを感じ、実際にも面接内容が合格水準のため、上層部へ猛プッシュしてくれるというわけですね。勝ち確イベント! と思ったんですが、ここに書いてるってことは落ちたわけですよハイ。
転職エージェントでは、企業と求職者の直接連絡は禁止されており、必ずエージェントを通す必要があります。そのため即決レベルでも必ずエージェント経由です。即日エージェントから「おめでとうございます。面接官から合格予定と連絡を受けています。正式連絡までお待ち下さい」と連絡も来て、ルンルン気分で1週間ほど待ってたら「電話いいですか?」からの「落ちました」です。
勝ち確イベントで負けた理由は「20代の中途採用は慎重に行う必要がある」で面接官だけの裁量では合否を決めることができず、役員側へと書類が渡っていき、そこで「まだ若いからダメ!」と判断した役員がいたとのことです。満場一致でない限り落とすというのはよくある話ですね。一人NG出したら即NGです。
勝ち確イベントでも落ちたことで、中途採用は実力云々ではなくただの運ゲーなんじゃないかと気付き、かなり気軽に他社へ挑むことができたのが、ここで得た学びって感じですね。超高年収企業は魅力的なので、30代になったらもう一回応募してみようかな。
【某広告企業】
「スキルも人物面も凄く良い。向上心も積極性も凄い。面接としてはパーフェクトな受け答えをしてくれたと思う。でも、その積極性の高さに他の社員が気後れしそう。つまりあなたは社風と合わない。」で落ちました。コミュ障は落ちるっていうのは日本あるあるですが、陽キャすぎて落ちることもあるんですね。
また、早めにビル前についてしまった時、「早めだけどこれが志望度の高さアピールに繋がるかも?」と思って受付に行くことがあり、この企業でもそれをしました。で、それが見事に逆効果だったみたいです。逆効果というかそこが最大最悪の即お断り絶対NG核地雷と言うべきでしょうか。それがなければ合格を出したとまで言われました。「積極性が高すぎて空回りし、非常識の域に達している」という受け取り方に繋がってしまった感じですかね。エージェントにも「絶対にそんなことしないで下さい」と怒られました。
あ、でも一応ですね、内定出た企業でも30分前に受付とかしたことあるので、積極性の評価に繋がるか、もしくは気にしない企業もあるはずなんですよと、自分で自分を擁護しておきます。私は「5分前はギリギリ。10分~15分がジャスト。30分が早めかな」と思っていたんですが、どうも5分前がジャストらしいです。10分でもダメらしいです。
なんで30分前が早めかと思ったかと言いますと、ソフトバンクの入館用QRコードが「30分前から有効になります」だったんですよ。そして私のエージェント経由面接はソフトバンクが一番最初です。ここで、30分前が早めに行く時間なんだなーと思っちゃったんです。30分前どころか10分前でも就活界ではNGらしいので、就活中の方は絶対に真似しないで下さいね。
そんなわけで
超大手・高年収を希望して突撃していっても、適性検査で即死したり、この非常識野郎めと即死したり、またギリギリアウトだったりと多種多様で、内定自体はエージェントへの登録から1ヶ月経たずに出ました。転職なんて結局はただの運、巡り合わせだなというのが、私の人生初の転職の手応えです。そして転職エージェント、いいですね。ありとあらゆる手続きや調整をエージェントがやってくれるので、自分は面接に行きまくる気力と、行くための有給さえあればOKです。
あ、そうそう。転職1年目のお給料。日本平均で考えればけっこう高年収かなーとは思っているのですが、私は電車通勤なんてしたくない、会社には歩いて通勤したいという希望を持ち、そして転職先が都心部なので下手したら家賃が田舎の額面月給くらいになります。なるべく安いところを探しますが、それでもかなりの額を家賃に注がないといけないので、可処分所得はむしろ最底辺になるかも知れません。それでも電車通勤するよりはマシだと、私の価値観は訴えかけてきます。
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おめでとう!
最終的に真っ当な転職活動になってて安心しました!
次は家選び頑張ってください。
会社・給料と同じくらい、家・家賃は人生を左右しますぞ。
新生活の記事も楽しみにしてます!
おめでとうございました!
よかったですね!
遅くなりましたがおめでとうございます!
無事決まったようでなによりです。
私も会社から徒歩圏内に3年目の時に引っ越して家賃はまぁ新卒の額面くらい払ってましたが満員電車に乗るのは非常に苦痛なので払えるならば払った方が良いです。
後は大企業であれば借り上げ社宅にして給与天引きの形を取ってくれる制度もあります節税にもなりますので、額面給与が減るのが嫌だ!というこだわりがなければ検討して見てはいかがでしょう。