AppleWatch Series4のレビュー的な記事

普段腕時計をつけないし、運動もしない私。AppleWatchは初代発表当初から「どうせつけないし」と思っていたのですが、Series4で試しに買ってみるかと思い、買いました。1週間使い続け、レビュー的な記事です。

まずは基本から

20180921203207
届いた箱をパッカーン。

2018092120321920180921203216
iPhoneと比べると「厳重さ」を感じる梱包ですね。フィルムをペリペリ~と剥がすのではなく、専用設計のクッションカバーからぬるっと外します。

20180921203225
バンドは長い(L/Mサイズ)と短い(M/Sサイズ)ものが入っており、腕の大きさで選びます。手首というのは脂肪がつきにくい部分ですので、日本人の場合、ほとんどの人はM/Sサイズがちょうどいいと思います。

20180929201722
M/Sサイズで一番小さくすると、ペットボトルの蓋サイズになります。小学生でも大きすぎることはまずないと言えるでしょうか。

20180929201717
Series4では画面領域も拡大し、角の丸みが強くなりました。これにより額縁感が大幅に低減され、フルスクリーンという雰囲気が強まっています。私が今回買おうと思った理由は、ここですね。従来のAppleWatchは額縁が広く、画面も四角いので、「丸くなるまでは待つ」って言ってたんです。フルスクリーンになり、角もかなり丸くなったので、これは良いなと思ったわけです。

DSC00433-w1280
Series3より前を持っていないので、並べて比較している写真を転載。この写真の転載元はここです。

20180929201717(1)
心拍センサーは緑の光。けっこう強いです。装着中は基本肌に密着しているので、わざとズラさないと光っていることには気づかないと思いますが、寝る時にも装着している人だと、もしかしたら気になるのかも知れません。あ、これは常に光っているのではなく、時々光ります。

20180929201722(1)
装着した雰囲気。私はM/Sサイズのバンドで、大きい方から2番目の穴を使うとちょうど良かったです。運動をする時は3つ目にするといいかも知れませんが、私は運動をしません。

情報量が多いことはいいことって思える

20180929203404
Series4では大型化された画面のインパクトを伝えるためか、Infographという文字盤がデフォルトで設定されています。
4つの角と、アナログ時計の中の4ヶ所、合計8つに好きな情報を表示させることができます(オフも可能)。

20180929201717(1)
「せっかくなら」ということで、私はこんなふうに設定しました。
左上:UV指数
右上:天気(現在・最低・最高気温)
右下:アクティビティ
左下:バッテリー残量
中上:デジタル時計
中右:日付
中下:風
中左:天気

20180929201717
「中上」については、少し情報量が多く表示されるものがあります。例えば気象情報だと、アイコンだけでなく、気温や最高気温なども文字で追加されます。これはこれで、右上に出している「天気」と情報が完全に被ったりするので、カスタマイズが大変ですね。
また、「中上」にしか表示できないものもあります。例えばデジタル時計。というわけで私はそこにデジタル時計を設定。

20180929205125
「モノグラフ」と「オフ」。どっちも同じじゃね? という疑問については、「モノグラフ」は好きな文字を4文字までを表示できるという設定です。半角文字でも4文字までです。またアルファベットは大文字にされるみたいです。

20180929205559
自分だけのマークを考えて入れてもいいし、ちんちんとか入れてもいいって感じでしょうかね。

Infograph、これだけの大量の情報を一画面にギッシリ詰める必要性あるのかと疑問に思う人も多そうですね。もちろん好きなように設定すればいいので、情報量どっさりが嫌な人までどっさりにする必要性は全くありません。
私としては「何のためのデジタルウォッチなのか」を考えたら、従来の腕時計を模しただけの文字盤にするなら従来の腕時計でいいじゃんって思うんですよね。なのでこの情報量どっさりは、わりと気に入っています。それに意外と「いらない情報」が少なかったり。私はヒゲ脱毛に通っている関係から「日焼けをするな」と言われているので、紫外線係数は地味に嬉しい情報です。

充電は2日なら持つがそれ以上は無理

スマートウォッチの宿命ですが、充電頻度はやはり大切ですね。
ワークアウト機能は使わず、ただ腕につけて通知を受け取るのと、デフォルトのアクティビティの計測だけの使い方で、「2日」が限界です。ワークアウト機能も使う人なら、毎日必須でしょう。

20180929210853
ワークアウト。ウォーキングやランニング、サイクリング、ヨガ、水泳などの運動をする時に使う機能です。これをオンにすると心拍センサーがオンになり、GPSや加速度センサーなども合わせて詳細な動きを計測し、詳細な消費カロリーなどを計測するようです。その分、電池もモリモリ減るというわけです。これを使わなきゃ2日持ちます。私は運動をしないので、使わないんですけども。

私は寝る時にはスマホも必ず充電するタイプなので、ウォッチの充電は特に苦ではありません。むしろスマホと違って「腕に巻き続けると邪魔だからさっさと外したい」と思うことで、外した段階で充電しときゃOKです。

iPhoneのバッテリー持ちへの影響は、実感なし

AppleWatchは、iPhoneとBluetoothで接続します。私はBluetoothは一切使わない派だったので、Bluetoothでの通信分、バッテリー消耗が多くなるはずです。が、ここに関しては特に大きな実感はありません。

ただし、そもそも私はスマホゲーをしないし、動画を撮らないし見ないで、Twitterや5chビューアがスマホの使用用途のほとんどです。そのくせ毎年iPhoneを買い替えており、バッテリーが全然ヘタらないタイプです。iPhoneXを発売日から使って、XS Maxに買い換えた時、バッテリー最大容量99%でした。そんな私ですので、モバイルバッテリーを持ち歩く必要性もありません。

それでも「念のため」でカバンに放り込む時には、別にケーブルを持つ必要性がない、Lightningケーブルを内蔵した、AppleWatchも充電できるというタイプのモバイルバッテリーがいいのかなと思っています。
しかし、AppleWatchの充電機構がある分、バッテリー容量で考えると値段は高いんですよね。大容量~小容量まで色々なバッテリーを用意しておいて使い分けるのと、どっちがマシなんだろうかと少し悩んでいます。

ApplePayはiPhone単独より便利、使い分けも可能

iPhone7から、iDやQUICPay、Suicaなどの電子決済に対応していますね。Watchも出た当初から可能です。
そして同じカードが登録できますし、別のカードも登録できます。これは地味に便利だなと思いました。

20180929213745
iPhoneXでは指紋認証が消えてしまったので、ApplePayの認証では、一度顔認証をする必要があります。サイドボタンを2連打すると認証画面になるので、そこで一度顔認証してから、読取機へかざします。ここがどうしてもワンテンポ必要なんですよね。XS XSMaxで顔認証は更に高速化したのですが、それでも先に顔認証するというのがやっぱりワンテンポ必要って感じなんですよね。
iPhone7,8では指紋認証なので、指を乗せた状態で読取機にかざせば、読取機を検知してApplePayの認証画面に入り、それで指紋認証というのが可能でした。そっちの方が時間がかかるんですけども、「待つだけでいい」ってのは時間の大小に関係ないんですよね。

20180929213745(1)
AppleWatchでは、この認証はありません。即支払い可能です。
「セキュリティ的に大丈夫なの?」というのについては、大丈夫です。AppleWatchは手首から外すとロックがかかります。パスコードを自分で入れるか、ロックを解除したiPhoneとの通信により、ロック解除になります。ロック解除後は、手首から外すまで解除しっぱなしです。この「手首に巻いていること」によってセキュリティは担保されていると言えるでしょう。腕ごと切断して盗むことは可能ですが、その時はクレカの心配よりも命の方を心配しましょう。

だいたいこれくらい離れると自動ロックになるよ、というのは撮影してみました。手首の上で浮上する程度では誤検知にならないあたりに閾値があるようです。

汗ばむ?

腕時計は汗ばむのが嫌だな、という人もいると思います。私もです。特にシリコンバンドはムレやすそうな印象がありますよね。
夏を過ぎてからの発売なので「真夏はどう?」はまだ未体験ですが、今のところは大丈夫そうだなという印象ではあります。どちらかと言えば、シリコンバンドよりも、本体側のセラミックの方が、肌に密着してる分ムレそうな感覚があります。シリコンバンドはずっとサラサラです。まぁ、日常で腕時計をつけていた人なら気にならないでしょう。腕時計をつけていなかった私も、これくらいなら慣れるかな~と思っています。

日本語手書き入力にはまだ非対応

20180930183826
メッセージなどの返信には、定型文や絵文字、あと音声入力という感じ。あ、手書きで自由入力も可能なんですけど、日本語は非対応です。現時点では英語と中国語に対応しているようですね。ApplePayでの送金も日本は非対応(これは法的なものもありそう)。

手書き入力はだいたいこんな感じ。やたらかっこいい。

意外と「歩こう!」という気にはさせてくれる

スマートウォッチの基本機能と言えば運動量の測定。
AppleWatchも、ワークアウトで高機能測定をしていない時でも、基本的なアクティビティは常に測られています。

2018093018571920180930190032
ピンクがムーブ、緑がエクササイズで、青がスタンド。目標を達成すると円が完成するよ~っていうデザインですね。
ムーブについては1日どれくらいを目指すかの目標が設定できます(10単位)。私は「少しは歩けよ!」ってことで350を設定、というか初期設定がそこでした。

エクササイズは早歩き時間、スタンドは文字通り「立つ」時に数えられているようです。エクササイズは30分と、スタンドは12時間で固定みたいです。最低限健康的な生活のための目標という印象でしょうかね。
スタンドの12時間は、1日合計12時間立てというわけではなく「1時間に1回は立とう」を12回って感じです。座ってPC叩いていると、スタンドの時間ですと通知が来ます。何分立ってると達成扱いなのかはよく分かりませんが、私のようなデスクワークでも、会社って意外と会議室に行ったりするので、それなりに目標は達成できてます。家に引きこもってる土日はまぢむりぃ><。てか家に引きこもってると流石にAppleWatchつけません。

移動での消費カロリーが視覚化されるためか、歩いて5分の距離でも自転車に乗ってた私でも「歩こうかな」って思わせてくれますね。あまり率先して動きたくはないんですけど、そこまで叱られるわけではないので、通知が苦痛になることは今のところありません。家に引きこもってる時は外しますが。

転倒検出の誤検出はまずないと思う ※要設定

20180930200447
転んだ時、1分そのまま動かないと自動で緊急通報する、という機能がSeries4で追加されました。ただしデフォルト設定はオフです。65歳超えるとデフォでオンのようです。
こういった「いざという時のための機能」は、誤検出があると途端に鬱陶しく感じるものですが、今の所それはなさそうです。どうにかして検出させようとベッドに飛び込んで倒れたまま待っても反応してくれないので、逆にどうやったら検出してくれるのだろうかと悩んでるくらいには、わざと倒れるレベルでは反応しません。

ところで、転んで気を失って緊急通報が発生した場合、オペレーターにはどのように情報が伝わるんですかね。試せるものではないのですが、気になります。日本では2014年から、緊急通報時にGPS情報が共有される仕組みが整っているので、無言でも場所は分かるはずですが・・・「AppleWatchが転倒を検出して自動通報しています」とか機械音声でも流れるのかな?

セルラーモデルはいらないと思う

iPhoneがなくても単独で4G通信できるセルラーモデル。は、いらないんじゃないかなと思いますね。普通に考えて「お前スマホすら持たずに出歩くか?」の問いに「はい!」と答える人、そうそういませんよ。男性は女性と比べると手ぶら派が多く、私自身もなるべく荷物はコンパクトに、カバンを持ちたくない派なんですけど、流石にスマホはいついかなる時でも常に持ち歩きます。世の中、どれだけミニマム化しても財布とスマホは必需品で、最近は電子決済を駆使して財布をなくしたいってニーズはありますが、それはスマホにまとめるわけです。
ステンレスを選ぶと少し重くなるんですけど、腕時計なので、そっちの方がわりと嫌になるんじゃないかと思います。ステンレスモデルだとスポーツバンドが似合わないので、バンドもステンレスバンドの方が良くて更に重くなる、ついでに出費も増えます。腕時計と違って定期的に買い換えるのがデジタルデバイスですから、値段も重要だと思います。普段から腕時計をつけていた人なら、アルミ+スポーツバンドは安っぽさが嫌になるかもしれませんが、そうでない人なら、アルミモデルで十分です。それに、高級路線が受け入れられなかったからこそ、純金モデルやセラミックモデルが消え、ステンレスバンドもイメージ画像から消え、アルミ+スポーツバンドが基本と方向転換したんですよね。

まとめ:なくてもいいが、あると便利を詰め込んだもの

AppleWatchがどんなものか。一言で表現すると「なくてもいいが、あると便利を詰め込んだもの」だと思います。私は運動しませんし、外で音楽を聴くこともない(聴く場合でも別にウォークマンを使う)ので、活用度合いとしては、あまり活用はしていないと思います。それでも、あると意外と便利だねと感じています。

腕時計というのは「今」を知るために使われてきた道具です。その「今」の情報が詰め込まれているAppleWatchは、地味便利の塊だなぁというわけです。天気予報一つとっても、スマホで常時表示し続けるほどの重要な情報ではなく、ずっと出しているのは邪魔なんですよね。しかし見たい時にはすぐにアクセスしたい情報でもあります。家を出る直前にふと雨かどうか気になった時、「ポケットからスマホを取り出して」という動作すらかったるい。それを補佐するのが音声入力でのAIサポートですけど、喋るのもダルいんですよね。そういった情報を腕時計に集約でき、サッと見ることができるのは、なかなかどうして便利なものです。
またツイッターなどの通知も、iPhoneを取り出し反応する必要があるかどうかって、通知が来ただけじゃわからないんですよね。なんか通知来たぞってiPhone見て、どうでもいい通知だと、なんのためにiPhoneを取り出したのかと無駄に。AppleWatchでチラッと見て、反応する必要のある通知なら、iPhoneを取り出そう、そうでないなら無視というのができるのは地味に便利です。私は自称アルファツイッタラーで、平均して1日100件リプライが飛んでくるのです(RTやいいねは千単位なので全通知オフ)。最近のツイッターは改悪で通知もおかしくなっていて、フォローしてる人のリプライだけ通知ってしてるのに、なぜかフォローしてない人のリプライも通知が来たり・・・。

「ぶっちゃけ、ただの健康管理道具だよね?」というイメージがあったスマートウォッチですが、Series4からは転倒を検出するなど、健康管理を一歩超えて、いざという時に備えるようになりました。なくてもいいけど、あると便利。地味に便利。いざという時便利。おそらく今後も、そういった機能の拡充が進められていくでしょう。今のところ、買ってよかったと思ってます。

コメント コメントは承認制です。

タイトルとURLをコピーしました